守田です(20221123 10:30)

● 京都河二ホールでお話します

12月11日(日)午後2時から4時に京都市の河二ホールでお話します。
中京区河原町二条西入南側 河二ビル8F 京都市役所の北側辺りです。
京都文連(京都文化団体連絡協議会)のみなさんのお招きです。

タイトルは「コロナでバラバラにされていく社会の中で文化は何ができるのか?」
サブタイトルに「人々が自由を差し出すこの現実!に対して」とあります。チャレンジングな内容です・・・。

参加費500円
お申し込みは京都文連まで
Tel 075‐231‐3730 Fax 075‐211‐7855

● 自由と『逝きし世の面影』ー働きたい時に働くこと

この問い、みなさんはどう思われるでしょうか?「自由を差し出すこの現実」という点に違和感を持たれる方もおられるのでは?
感染症対策の一つのキモは社会的な規制を行い、自由を制限すること。やむを得ないこととしてです。「それを差し出すとはなんだ!」とご立腹の方もおられるかも。

でも僕はこの問いは大事だと思うのです。それでここはここは少し大きく考えてみたい。そもそも「自由とは何か」です。
その答えを僕はこの間、読み込んでいる『逝きし世の面影』の中から拾い出してみたいと思っています。
江戸時代末期から明治20年ぐらいまでの、日本の人々の姿を書きとった諸外国の人々の文をまとめた本です。

「可愛らしい妖精の住んでいる国」などと書かれているのですが、そこに働き方のことも描かれている。
諸外国の人々は、日本のさまざまな職人たちの技量に目を見張るのですが、同時に驚くことがあります。
職人たちがみな、働きたい時に働き、休みたい時に休んでしまうことです。職人だけではなく多くの人々がそうだったと言います。

● もっと自主的、能動的、主体的に生きれる社会を目指したい

さらにこんな場面も描かれています。みんなで肉体労働をするとき、歌い出す。掛け声をかけあう。
良くみていると実働時間より歌の方が長いというのです。朗々と歌を楽しんでいて、ちょこっと力仕事をする。
「遊んでいるようにしか見えない」と観察者は驚くのですが、実はそこにこそ自由があった。

働きたい時に働く。休みたい時に休む。しかも働く時も休む時もとにかく楽しむ。
どちらも自分たちで決めているのですが、「作業効率」なんて考えはない。その場を楽しむことが一番の関心事になっている。
このころはきっと鬱とか少なかったんだろうなあと思います。いや、城勤めの武士たちにはあったのかな?

いま私たちは、これらのことを考え直す、大きな曲がり角に立っているのではないでしょうか?現代社会はやはりさまざまに閉塞してしまっています。
もっと自主性、能動性、そして主体性が大事にされたあり方への転換が必要なのではないか。
そして僕は、それは「社会的共通資本」をもっと大切にし、みんなで育むことの中で、実現できることだと思うのです。

そんな一端を、11月初めに行われた「ツクル森」という企画でのトーク、「古来の山里に想いを馳せるタイムワープ」でもお話しました。
ご覧下さい。新たなコミュニティのあり方を探る、みなさんのトークもとても面白かったです。
https://www.facebook.com/100063614889514/videos/1335079443932629

考えれば考えるだけ深められる内容ですが、ともあれその一端、とくに未来の可能性についてお話しようと思っています。
ぜひ一緒に考えましょう!

ツクル森でのトークショー 柳澤史樹さんのFBへの投稿より

#京都文連 #コロナ #自由 #逝きし世の面影 #自由を差し出すこの現実 #作業効率 #河二ホール #社会的共通資本


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