守田です(20190711 08:00 ニューメキシコ時間)

ニューメキシコに無事に着きました!
 
ニューメキシコの旅、二日目です。
関空を10日午後4時に飛び立ちシアトルに夜中の1時、現地時間で朝の10時につき、割とすぐに乗り換えてニューメキシコ州のアルバカーキへ。到着は午後3時半でした。

ニューメキシコの空は抜けるように青い!(守田撮影)
2017年の反核サマーキャンプで知り合った友人でもあるインディアンのレオナ・モーガンがピックアップしてくれて先に来ている玉山ともよさんはじめ日本人研究者がすでに集っている民間の研究所へ。
すでにニューメキシコ州における健康被害調査のプレゼンが行われているところに合流しました。
以降、英語のシャワーが2時間。うーむむむむむ。


最初に訪れたSRIC 南西調査情報センター(写真はネットより)
中心メンバーで長くニューメキシコの核をめぐる問題を研究されてきたドン・ハンコックさんがいろいろと教えてくれました(この写真もネットより)

 
ニューメキシコ州を始めアメリカ南西部の広大な土地からたくさんのウランが出てきて掘られました。
その多くがすでに廃鉱になっていますが、オープンピットといって露天掘りで掘られたい跡がそのままになっているところも多い。
そこからウラン残土などが大気に舞い、人々が吸込み続けている可能性があるのだけれども、これまできちんとした調査がなされておらず、いま具体的な研究をここの方達が進めているのだそうです。(健康被害についての調査はさまざまにされてきているものの、具体的にどれだけのものを大気中から吸引したのかという点は手が付いてこなかったのだとか)
‥詳しくは英語の文献をいただいたのでまた書きます。聴き取りがどこまで正確か自信がなくもあり。
 
ともあれそんな話をたっぷり聞いてからみんなで食事へ。ベトナム料理のレストランに行きました。
この辺はベトナム移民がとても多いのだそうです。中国人は少し。コリアンはほとんどいない。
これは冷戦構造となんか関係があるのかな。詳しくは聞けませんでしたが。
 
ロスアラモス国立研究所に行ってきます!
 
さて今日はロスアラモス国立研究所に行ってきます!
原爆製造計画=マンハッタンプロジェクトが展開されたところ。このために人工的に作られた都市です。
今でもアメリカ核戦略の中枢的な位置を占めている。

1995年のロスアラモス国立研究所(ウキペディアより)
 
ウキペディアによれば1943年に設立されたこの研究所は約110平方キロの敷地内に2500棟の研究施設があり、2500人の科学者を含めて10000人が働いているのだそうです。
「現在でも核兵器開発やテロ対策など合衆国の軍事・機密研究の中核となる研究所であるが、同時に生命科学、ナノテクノロジー、コンピュータ科学、情報通信、環境、レーザー、材料工学、加速器科学、高エネルギー物理、中性子科学、核不拡散、安全保障、核テロを抑止する核緊急支援隊の育成など、さまざまな先端科学技術について広範な研究を行う総合研究所でもある。」と説明されている。
 
こうも書かれています。
「合衆国の頭脳が集まる名実ともに世界最高の研究機関であり、「合衆国の至宝」 と称される。研究所は「The world’s greatest science protecting America(アメリカを守る世界で最も偉大な科学)」を標榜する。」
 
しかしこんなもの。世界最大の人殺し機関じゃないか!この記述を見るだけで怒りがこみ上げてきます。
 
●  核の時代の出発点を見据えてきます。
 
どうも行く前から緊張しています。なんだかムラムラとしたものがこみ上げてくるからです。
いけない、いけない。これもある種の暴力的心情かもしれない。
冷静になろう、落ち着こうと朝から己を諫めています。
 
この場で作られた広島・長崎原爆はものすごい数の人々を殺し、今も殺し続けています。
いやその後に作られ、実験されたたくさんの原水爆でもたくさんの人々が殺され続けています。
あるいは殺されそうになっているのは私たち自身かもしれません。
 
そんなことも胸に秘めつつ、頭をクールに、クレバーにして見るべきものをみてきます!
 
***
 
明日に向けての連載1700回越えと今回の取材の旅に際して皆さんにカンパのご協力を訴えさせてください。
残念ながら今回、公的機関の助成を得ようとしましたがうまくいかず全て自腹で旅しています。
核の時代を終わらせるための活動へのご支援としてお願いできると嬉しいです!
 
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