守田です。(20140726 22:00)
ガザでは停戦が続いています。現地時間午後8時、日本時間の明日午前2時が期限です。
NHKが26日18時57分に発したニュースによると、ガザの死者はとうとう900人を越えてしまったとのことです。
なおNHKは停戦化のガザ市民の様子についても次のように伝えています。
「イスラエル軍は、攻撃を中断する間も避難している住民に対して自宅に戻らないよう警告していますが、住民たちは自宅の様子を確認しに戻り、がれきの下から必要な服などを探し出していました。
ガザにいるNHKのスタッフは、「シュジャイヤ地区ではほぼすべてのものが破壊され、無傷で残っている建物はなかった。住民は服もお金も生活の場もすべてががれきと化したのを目の当たりにしてことばを失っている」と話しています。
またなぜ停戦が成立しないのかという問いを立てた上で、ハマースの立場を次のように説明しています。
「ガザ地区は、境界線がフェンスで囲まれ、その実態から「屋根の無いろう獄」とも呼ばれています。
この封鎖によって、生活必需品がガザ地区に十分に入らず、経済活動も停滞し、住民の暮らしが困窮を極めていて、ハマスとしては、封鎖の解除が確約されないかぎり停戦には応じられないという立場です。」
一定の妥当性のある伝え方だと思いますが、イスラエルによるガザの封鎖が国際法違反のまったく不当な行為であり、即刻やめるべきものである点も伝えて欲しいです。
これがある限り、住民はいわば緩慢に殺し続けられるわけで、まるでガザの住民の首を絞め続けるような封鎖の解除をハマースが求め続けていることを私たちは受け止めなければいけないと思います。
以下、3回にわたってお届けしてきたネナ・ニュース23日分をお届けします。一緒に時代の証人になってください!
なおこのニュースを精力的に翻訳し伝えてきてくださっている石山奈緒さんは、イタリヤのペーザロ市在住ですが、そこでもガザへの支援行動を行っておられます。
ネナ・ニュース23日分の後に、FACEBOOKに投稿のあったペーザロ市の人々の活動もご紹介しておきます。
僕はこうした活動の積み重ねこそが、ガザを救い、パレスチナを救い、大多数の心あるユダヤの人々を救い、そうして私たちを救うと思うのです。共に努力を続けて行きましょう!
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2014年7月23日
ネナ・ニュース通信
(10時40分〜21時40分)
ガザからの現地報告。2週間で600名を超える死者。外交チャンネルは難航。
昨日少なくともパレスチナ人死者は50名に達する。イスラエル軍による空爆および砲兵隊の攻撃は止むことなく続けられる。国連人権問題調整事務所「ガザには人々が避難できる安全な場所は全く存在しない。」しかし停戦の実現はほど遠い。
10時40分:ガザの保健省はハーン・ユニス地区で砲撃によって5名のパレスチナ人が殺害されたと発表。そのうちの2名は子どもたちである。一方、日曜日にパレスチナ人市民の虐殺が行なわれたとしてニュース上で名を知られたシュジャイヤ地区では未だに戦闘が続いている。
イスラエル政府はジャーナリストに対してエレズ検問所を閉鎖すると発表。従って、現時点でガザ地区から出入りができない状態となっている。
11時30分:アル=マヤディーンTV「軍事攻撃開始以来、パレスチナ人死者は651名に達する。」今日だけでもすでに18名の死者を数える。
シャバック(編集者注:イスラエル諜報機関)の元長官アヴィ・ディクテルは「パレスチナ側から発射されるミサイルの威力を我々は非常に懸念している」
11時45分:ビデオ:イスラエル軍の爆撃下に置かれるガザのシュジャイヤ地区(Media Town撮影)
11時55分:パレスチナ人死者数は654名に達する。負傷者は4250名を数える。
13時00分:イスラエル外相が国連事務総長バン・キ・ムーンと会談。
13時15分:国連難民高等弁務官事務所のイスラエル大使「ユダヤ国家は国際法に従って対応している。」
14時25分:イスラエル法務大臣ツィピ・リヴニ「現在国連人権理事会(編集者註:ジュネーブ)で行なわれている会合によって、我々のガザに対する軍事作戦が阻止されることはない。同理事会へのいかなる協力もガザに置ける停戦実現の可能性をさらに遠ざけるものとなるだろう。」
14時40分:タイ人の労働者が死亡。イスラエル国内で3人目の死者。
14時55分:ガザのアル=ワファ病院が爆撃される。
16時00分:イスラエル砲兵隊によってクザ・ア地区で大量の死者が出る。
16時25分:ベツレヘムで抗議行動の最中にパレスチナ人1名がイスラエル兵士らによって殺害される。
17時00分:パレスチナ人死者数は678名に達し、負傷者は4250名に上る。イスラエル「29名のイスラエル兵士が死亡」
17時15分:国際赤十字社(ICR)はAFP通信に対し、今日ガザの複数の地域における短期間の戦闘中断によって、同社の救急車がシュジャイヤ地区に対する爆撃の負傷者の救助に駆けつけることができたと発表した。
17時40分:ヤッセル・アベッド・ラブー「パレスチナ解放機構(PLO)は停戦に関してハマスの姿勢を支持する」ピレイ国連人権高等弁務官 「イスラエルが戦争犯罪に手を染めた可能性が充分あり得る。」
18時20分:イスラエル「今日新たに3名のイスラエル兵士が死亡し、計32名の兵士が命を落とす。」
18時30分:ガザでは毎時1人の子どもが命を落としている。
18時40分:米国務長官ケリーおよびネタニヤフ首相が停戦について議論。イスラエルはアメリカ合衆国に対しアイロン・ドーム用の資金を要請する。
18時45分:国連人権理事会はガザに対する戦争犯罪に関する調査委員会の設置を支持。29カ国賛成、17カ国棄権、アメリカ合衆国が反対。
20時00分:ネタニヤフは国連の調査委員会に対し「茶番劇だ」と発言。シン・ベット「イスラム聖戦の幹部にあたる戦闘員数名を殺害した。」
21時40分:ロシア大統領プーチンが仲介役を引き受けることを提案。ハマス「人道的停戦協定に応じる。」ガザでは多数の逮捕者が出る。
(出典:ネナ・ニュース通信、文責:石山奈緒)
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Abbiamo veramente bisogno di fare qualcosa per Gaza, come una citta gemmellata concretamente.
私の住むペーザロ市はガザのラファと姉妹提携を結んでいます。
すでに20日近いガザへの軍事攻撃で今や900人以上の死者と6000人を超える負傷者、その多くは封鎖によって入手不可能な医薬品によって救えるはずの命です。それが今できない状況に置かれています。
私達市民はペーザロ市議会に対して何らかの行動を起こすよう要請しています。それでなければ名だけの姉妹提携となり、今まで築いてきた、そして市民の税金を使って友好関係を築いてきた歴史に泥を塗ることになります。
私達はその思いを公開状にしたためました。市議会からの返答及び対応を待つ間にも、抗議集会、情報共有を進めて行きます。
インフォポイント「ヴィットリオ・アッリゴーニ」と名前を付けた場所で、この非人道的な軍事攻撃ー虐殺について、またパレスチナの歴史、今もパレスチナ人がこうむっている悲劇について可能な限り説明できる場所,そしてイベントを企画し,市民と関連情報を共有して行きたいと思っています。
こちらの市民の動きは「パレスチナのためのペーザロ調整会議」として様々な動き、県及びイタリア国内、そして日本を含む世界の動きと連動していきます。
http://www.viverepesaro.it/index.php?page=articolo&articolo_id=485458
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