守田です(20240614 23:30)
● 下澤陽子さんの三田講演ノートテークをご覧下さい
5月12日の三田講演のアーカイブ動画、すでにご覧になったでしょうか?何はともあれまだの方にぜひ観て頂きたいです。。
ただし「2時間あるので時間が取れない」という方に、にょきにょきプロジェクトの下澤陽子さんのノートテークを紹介します。
下澤さん、三田さんの話を聞いて、国分寺市から神戸市に避難移住され、三田医院に親子で通院もされています。
勉強熱心で、これ、三田さんが「ビックリするくらいよくまとまっている。深く理解してくれているんですね。感謝!」と語ったもの。理解を進めるための参考にして下さい。
以下、下澤ノートを紹介します。(初出はFacebookページ なお2回に分けます)
● 三田さんの講演を聴いて 下澤陽子 -1)
先日、京都「被爆二世・三世の会」総会にて、三田茂医師の講演がありました。
この大事なものを1人でも多くの方とシェアしたく、ここに許される限り紹介します!
まずは…これから。
昭和54年(1979年)に行われたという、原爆被爆者ニ世の健康に関する調査研究、について。
原爆症調査研究班(厚生省から委託)による、17,000人の大規模調査
研究班のメンバーは、先生曰く「これは大丈夫か?」というような面々。。
中身を見ると、
検査項目、年齢ごとに、検査結果数値平均が書かれている。
比較として、小宮(多分、聞き取れず)先生の、「臨床血液学」の日本人平均の、同じくのデータが載っている。
手書きで書かれた数値。
それが唯一の情報元。
グラフはありません。
このグラフは三田先生が作りました。
そのグラフ、みてください
まずは白血球(3枚目写真)
広島在住ニ世3000人 赤
長崎在住ニ世2000人 青
その他に住むニ世12,000人 緑
青い折れ線グラフの日本人平均、と比べると…
やけに低くないですか?
特に子どもたち、未成年の白血球の数は、平均と比べ非常に低い。
大人になると、それほど目立たない。
誰がみても明らか。
が、グラフは使わず、数字だけを並べ
日本人の平均値と比較して”大差は無い”
これがこの調査の厚生省の結論だそう。
大差ない…
て、いや〜、大差はあるでしょう?
どうみても💧
この、下の線の薄い折れ線グラフは、三田医院が首都圏在住、もしくは避難者である新ヒバクシャに対して行った検査の数値。
これは、さらに低い。
新ヒバクシャは、広島・長崎被爆二世の方々の数値より、さらに、低い。
それは、大人であっても変わらない。
ちなみに、私の白血球、この9年間検査を続けてきましたが、最初の2年間は全く正常でした。しかし、ここに来て3000台に落ち込んでいます。
今の私の懸念材料。
赤血球についても(4枚目写真)
グラフにして、客観的に見ると、15歳以下は赤血球の濃さが低い。逆に20歳以降は少し濃い。つまり貧血→多血
これは、明らかだと思う…が、見解は、またもやはり
“大差ない”
尿糖検査にて、長崎二世の人たちの異常はグラフを見ると、一目瞭然(5枚目写真)。
長崎の被爆ニ世(20代)は、調べると、6人に1人が糖尿病だ、という結論になってしまう。
それはおかしい?
じゃあ、検査がおかしい?
「…この理由は不明であるが、後述する精密検査結果と合わせて判断すると、必ずしも本質的なものであるとは言えない」
しかし!
なんと、精密検査なんてやってない、よって後述なんてされていないそうです。
そんで、結論は
「要所見は、放射線被曝と関係のない集団のそれと、ほぼ同様であることが理解できる」
うーん
いったいぜんたい、このグラフを見て、どうやったら理解できると言うのだろうか…
ザ・原爆症調査研究班の結論
1. 被爆2世の健康状態は、一般国民の健康状態と全く変わりない
2. 被爆2世であることに対する不安をもっている者がかなりおり、それに関連した自覚症状の訴えも多い。今後は、被爆2世の不安解消を目的としたカウンセリングに重点を置いた。被爆2世対策の実施が必要であろう。
3. 被爆2世については原爆放射線に起因する健康彼害は発生していないというのが現在の学問的事実である。今回実施の被爆2世健診結果はあらためてこの事実を肯定したものである。
グラフ化もせず、数字だけ出して、全く変わりない、と言われたってね。。
そして、まあ、、すごい。
不安解消ですってね。
「国の結論はみんなそう、ちょっと心配しすぎだから、いい加減にしろよ、て、そういうことです」(三田先生談)
学問て、なんなのかしらね?
「学問的事実」
三田先生が言うには、
国、もしくは国に準じた施設、のやる事はみな、ここ(学問的事実)から発生する。
続いて、
…あらためてこの事実を肯定したものである。
と来た!
以下、先生の話した言葉そのまま、
「下手なことをやると、こういう風にされるんです。ちゃんとこれを吟味すれば、これはそうではない、という反論ができると思うけれど、吟味しにくいように、しにくいようにやってくるので、、
こういうのはダメ!
こういうことに協力してはダメだと思う。」
続く
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