守田です(20230824 17:00)

● ごまかしの数々をあばこう

岸田政権が放射能汚染水海洋投棄を本日午後1時より始めました!心の底からの怒りを表明します。
前回に続いて動画を紹介します。汚染水放出を既成事実化させないためです。その点の論点を整理してあります。

放射能汚染水を海に流しても安全ってホント?~汚染水と処理水の違い~

● 一番のごまかしはすでに大量の放射能汚染水を海に流し込んでしまったことを黙っていること!

前回、政府と東電の「ごまかし」1~11について明らかにしましたが、今回はこの点をお届けしたいです。
ごまかし12 汚染水はすでに大量に海に流れ込んでいる!東電は知りながら放置し続け、汚染水は数年間、一日何百トンも漏れ続けていた!

実は最も大事なのはこの点です。政府と東電は汚染水をこれから流すかのような言い方をしていますが、真赤なウソです。
例えば2011年5月11日、東電は福島原発から1立法センチメートルあたり37000㏃のセシウムなどが流れていたことを発表しました。国の基準の62万倍です。(流出総量は未発表)

この年の末、2011年12月18日には朝日新聞が、「事故後に放射性ストロンチウム462兆ベクレルが海に放出された」との試算を明らかにしています。
東電自身も、4~5月に海に流出した放射性ヨウ素とセシウムの総量を、約4720兆ベクレルと見積もっていることを発表しています。これらのわずかなデータからも、放射能がすでにものすごく放出されことが分かります。
https://www.asahi.com/special/10005/TKY201112170581.html

しかしその総量も実態もなんら示されていない。アルプスで取り除くと言う62核種だってたくさん流されたことが確実なのに、何も示されていない。
それでどうして今からさらに放出して「安全」などと言えるのでしょうか?詐欺そのものです。

● 廃炉公社を立ち上げるとともに、健康被害や環境へのダメージに目を向けなくては!

そもそもこんなことをしでかした東電と、協力してきた政府の責任者を処罰することが先決です。
それでもっとまともな人々で事故対応をしていくこと、そのために「廃炉公社」を立ち上げることが必要不可欠です。
現状は犯罪者に対応を続けさせているようなもので、ダメすぎます。

同時に海へも大気へも深刻な放射能汚染がもたらされたのですから、健康被害があって当たり前。そこに目を向けなくては!
政府と東電は一貫してここに意識を向けさせないようにしている。
反対に言えば、ここにこそ政府と東電の横暴なあり方にストップをかける鍵があるのです。

守田講演スライドより オリンピック招致演説をめぐる東電の策略を暴いています。詳しくは動画をご覧下さい!

● 海の汚染だけでなく、私たち自身が被った汚染について着目しよう!

その点でぜひみなさんに、海だけに目を奪われず、私たち自身の被曝被害に着目することを呼びかけたいです。
そのために観て広めていただきたいのが、東京の国分寺市から神戸に避難移住された下澤陽子さんの動画です。
ご覧になって被曝のリアリティをつかむと共に、新たな情報をお寄せて下さい。

『ゆっくりはじまった原発事故〜放射能から子どもと家族の命を守って〜 下澤陽子日記(上下)』

下澤さんのFacebookページから

みんなで被曝被害を明らかにしてこそこれ以上の汚染を止めましょう。
知恵と情報を集め「ごまかし」を暴きましょう!

#放射能汚染水海洋投棄反対 #薄めて安全詐欺 #トリチウム #62核種が残っている #濃度規制 #総量規制 #アルプス汚染水 #処理水はまやかし #ごまかしを読み解く #復興庁のチラシはウソとごまかしだらけ


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