守田です(20220728 09:30)

● 『「黒い雨」訴訟』ぜひお求めください!7月30日の出版記念会にもご参加を!

黒い雨裁判について、原告の方たちを最も深く取材された、毎日新聞記者・小山美砂さんの渾身の書『「黒い雨」訴訟』が出版されました!超お勧めです。ぜひお求めください。
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721222-8

7月30日(土)には大阪で、出版記念の講演会も予定されています。僕も祝辞とアピールを述べさせていただきます。以下、講演会情報を載せます。
https://www.facebook.com/events/599019634992317?ref=newsfeed

■7・30小山美砂さん講演会
~『黒い雨』訴訟」出版記念~
■14:00開始/13:30開場
集会終了後、交流会も予定しています。
■第2ターネンビル2階
大阪市中央区谷町2丁目3−1
地下鉄谷町4丁目駅から北へ徒歩2分
カフェベローチェの上
■参加費500円(経済的な事情があるかたは受付の担当者に当日申し出てください)
■演題:「黒い雨」訴訟の本質
――被ばくを切り捨てる論理

● 小山さんの書に導かれて「黒い雨」を追体験されてください!

小山さんとはこの間、広島で何度かお会いし、いろいろなことを教えていただきました。
特に昨年の8月7日、広島で小山さんに黒い雨降雨地域を案内していただき、原告団事務局長を務めた高東征二さんはじめ、自宅周りの被爆図を丹念に描かれた本毛稔さんなど、何人かの方に紹介していただきました。今回、祝辞とアピールを述べる一人、水戸喜世子さんも一緒でした。
山間部を車で走って、「広島で平らなところは原爆ドームの周りの数キロで、多くは山に囲まれていたのだ」と痛感しました。やはり現地に行かないと見えてこないものがある。

そんな中で原告の方たちの幾人かとお会いさせていただきましたが、小山さんが、原告の方たちの思い、痛みに本当に丁寧に寄り添い、心のひだに刻まれたものを読みとって記事にされてきたことをリアルに感じました。
その前後に幾つも彼女の記事も読んでいましたが、どれにもとても温かいものが流れていました。同時に取材者である己を問い続ける視点が随所に見られ、素晴らしい。深く胸を打たれ、「これこそが被爆に寄り添うことだよな」と思いました。
また小山さんは、「黒い雨」をめぐる長い長い人々の戦い、その中で一歩一歩代わってきた法制度の問題などを詳しく解き明かしています。被爆被害と立ち向かってきた人々の歴史の書としても高い価値があります。

原告の一人、本毛稔さんの話を聞く小山美砂さん 水戸喜世子さん、高東征二さんと共に 守田撮影 20210807

それだけに僕はこの書を多くの方に読んでいただきた。単に「黒い雨」という事実を知るだけでなく、そこにおられた人と出会うために、黒い雨被爆者の方々と何らかの精神的交感をするために、この書を読んでいただきたいです。
僕がそうであるように、読み手になったみなさんは、小山さんに誘われて「黒い雨被爆者」の前に連れて行っていただけます。黒い雨降雨地域を同書と共に旅をして下さい。
僕はそこで出会うことができるのは、広島の奥深くにある究極の人間的優しさだと思っています。それに触れるために本書を手に取っていただきたいし、小山さんのお話を聞きに来られてください。

やっとの思いで取得した被爆者健康手帳を手に 右から水戸さん、高東さん、本毛さん、守田 小山美砂さん撮影 20210807

注目動画 控訴審勝利の後の集会での原告の方たちの素晴らしい姿をご覧下さい!

#黒い雨訴訟 #黒い雨被爆者 #小山美砂 #広島原爆 #内部被曝 #高東征二