守田です(20210918 23:30)

● しえんほうしねまでの動画を公開します!

6月27日にしえんほうしねまでお話しました。主催者の冨田貴史さんと対談風の講演でした。
動画をお知らせします。

しえんほうしねま 冨田貴史さんと守田のトーク

何については話したのか。直前に観た、「カマレポvol.08~かつての汚染地に帰還する子どもたち」の感想から入って、いま福島で起こっていることについて語りました。
(カマレポを観てなくても分かるように話しているのでご心配なく)

なお「しえんほうしねま」とは何かについては、この企画を宣伝した以下の記事をご覧下さい。
明日に向けて(2054)いま、原発事故から10年を見つめ直そう!(しえんほうシネマでお話します。27日日曜吹田市)
https://toshikyoto.com/press/6419.html

● 福島イノベーションコースト構想について

福島で起こっているのは「福島イノベーションコースト構想」です。
すごく恐ろしい構想です。福島の浜通りを、廃炉産業を中心に、核産業の町に変えようというもので、なんと「ハンフォード」と連携しています。
ハンフォードはアメリカの西北、ワシントン州にある町。プルトニウム生産炉が作られ、長崎での大量虐殺に使われたプルトニウムが製造されました。

その後も、アメリカの核弾頭に入っているプルトニウムの三分の二を製造。その間、周囲にものすごい汚染を引き起こしました。
とくに被曝したのは、それを作っていた労働者たち。その労働者たちの住まう町の名前が「リッチランド」です。
アメリカの研究者のケイト・ブラウンが「プルートピア」と名付けた町です。その街を作った人々がいま、福島浜通りに入ってきているのです。

許してはいけない動きです!ぜひご覧ください。

● もっと日本社会の肯定面、戦争を二度と起こさせまいと行動した先人が積み上げた成果に目をむけるべき

後半では、冨田貴史さんの問いかけに応えて、もっと日本の、あるいは私たちの肯定面に目を向けようという話をしました。
そのためにこの10年間積み上げてきたもの、その成果についても話しています。何より避難者が頑張ってくれたからです!それが黒い雨訴訟の勝利でさらに拡大すると話しています。
これを話したのは6月27日。控訴審判決の前です。ぜひお聴き下さい。

さらに、海外にいくと日本人が自分たちを過小評価しすぎなことを痛感するという話もしました。
例えば日本で、人前で「ギターが弾けます」と言ったら、ほぼその人はセミプロ並みです。かなりうまい人が「いやいや僕はつま弾く程度で」なんて言う。
これに対してドイツでは、3カ月ギターを触ったら「弾ける」という。この辺、メンタリティがすごく違います。

これが社会運動にも強く反映している。とにかく社会運動家は日本社会のダメなところばかり強調しがちです。それで日本民衆がいかにダメかを語ってはため息をつく。
でも同じ基準でいけば、世界中の民衆がダメなのです。どこだって、民衆はときに愚かで、支配層に騙されてばかりもいます。
でもそれぞれの国で民衆は違った角度からは魅力的で、いろんな力を持っている。日本民衆とて同じなのです!だって私たちの先達はここまで憲法を守ってくれたし、いまだに自衛隊は本格的な戦闘の経験がないのですから。

そのおかげで日本社会は町の中を歩いている人殺しの数が、アメリカなどに比べて圧倒的に少ないのです!それが私たちの安全にすごく寄与しています。
ただそれで日本社会がアメリカより優れているなんていいたいのではもちろんありません。アメリカの民衆には日本の民衆より優れたところがたくさんある。でも日本民衆だって捨てたものではないよと僕は良いたいのです。
支配の要は民衆に「お前たちは無能だ」と思わせること!そんなことに乗ってはいけない。私たちには力がある。そこにもっとフォーカスしましょう!そんなことを語りました。

ということでぜひぜひ動画をご覧ください!


にょきにょきプロジェクト 新BOOKより

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