守田です(20200712 23:00)
● 2013年以来の被爆体験継承の取組の前半
僕も参加している京都「被爆2世3世の」会では、「被爆体験の継承の取組」としえ被爆1世、ときには2世からの聴き取りを行って来ました。
すでに80回となっています。聴き取りはそのつど私たちの会のホームページに載せてきました。
私の被爆体験
http://aogiri2-3.jp/hibakutaiken.html
このたび50回までの分を書籍にまとめて発刊することにしました。A5版520ページ。定価2000円+税 送料300円です。
お求め先
京都「被爆2世・3世の会」
〒604-8854 京都市中京区壬生仙念町30-2 ラポール京都5階 京都原水協気付
TEL 075-811-3203 FAX 075-811-3213 email web@aogiri2-3.jp
書籍表紙
以下、聴き取りや編集の中心で大車輪の活躍をしてきた平信行さん(代表世話人)が書いた、この書の特徴の説明文をご紹介します。
● 話すこと、書くことができなくても、私たちが聞き出してきた
今年は被爆75年です。この歳月、被爆の体験はたくさんの人によって語られ、手記なども書き遺されてきました。それでも、人前で話すことはできなかった、文字にして書き著すことも難しかった、という被爆者は少なくありません。むしろそういう人たちの方が多かったのではないかと思います。被爆者の平均年齢は83歳を超え、一人またひとりと鬼籍に入られる人が続いています。何もしなければ、人類の銘記すべきたくさんの被爆体験が、命と共に、誰にも明かされることなく消え去り、埋もれていってしまう、そういう時にあります。
私たち京都「被爆2世・3世の会」は、主に京都に住まわれる被爆者お一人お一人を訪問し、被爆の体験を思い出していただき、語られるままに聞き取り、それを私たちの手で文字にさせていただいてきました。この方法で、体験を記録し、社会に発信し、後世に遺していく作業を続けてきました。一人でも多くの被爆者の思いを蘇らせ、遺していこう、これが私たちのとりくみの、そして本書の原点です。
書籍案内チラシ http://aogiri2-3.jp/indexbox/honomote.jpg
● 生き延びてきた人生のすべてが被爆体験
被爆の体験は8月6日、9日だけのことではありません。生き延びることのできた被爆者も、多くが苦難の人生を余儀なくされました。放射線を浴びたことによって命、健康が脅かされ、厳しい暮らしに陥り、家族や人々との絆を絶たれてしまう人もありました。我が子や孫の誕生に悲痛な思いでのぞまなければならなかった人たちも少なくありません。原爆は人間に対して何をもたらしたか、それは被爆者の全人生をもって答えなければならないことです。被爆者の方から聞き取りをし、取材をする時はこのことを最も重視しました。
被爆者は苦難の人生に甘んじただけではありません。困難に立ち向かい、差別や偏見を乗り越え、襲いくる病気と闘いながら明日の希望を求めて生きてきました。被害の国家補償を求めて立ち上がり、運動に身を挺した人たちもありました。被爆者一人ひとりの生き様、生きようとした力から、私たちは多くのことを学ぶことができます。
書籍案内チラシ裏面 http://aogiri2-3.jp/indexbox/honura.pdf
● 被爆2世が親を語り、自らを語る
『語り継ぐヒロシマ・ナガサキの心』のもう一つの特徴は、被爆2世が被爆者である親のことを語っていることです。本書では語り部として5人の被爆2世が登場します。最も身近であった被爆2世が親の人生から何を学んできたか(あるいは学ぶことができなかったか)。親から語られた体験の一つひとつを遥かに思い出しつつ、自らの生き方にどう影響したかが語られています。
私たちは、放射線の人体に対する影響は世代を超えて続くものと強く感じています。それは決して望ましいことではありません。しかし、戦後を生き抜いてきた被爆者の力強い生き方、考え方から多くのことを学び、それこそ世代を超えて引き継ぎながら、この問題を乗り越えていきたいと思います。
被爆者が生涯かけてとりくんできた核被害者の救済と核廃絶。課題の担い手は被爆者世代から私たち2世や、さらに3世、4世の若い世代に移っていきます。その時、被爆2世が親の体験をどう学び、受け止め、生きようとしたかは重要なことです。今回の本書発行を機会に、より多くの被爆2世・3世のみなさんが、親や祖父母の被爆体験を語りつつ、自らの思いを開かれるよう期待いたします。
京都「被爆2世3世の会」例会 6月17日 半数がzoomで参加
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書籍『語り継ぐヒロシマ・ナガサキの心』のご紹介は以上です。
● 被爆2世3世健康調査アンケートにもご協力を
京都「被爆2世3世の会」では、2世3世の健康調査も積極的に行っており、現在第二回目の調査を進めているところです。
これについて以下の記事に詳しいことを書きましたのでぜひご覧下さい。多くの2世、3世、4世の方に知っていただきたいです。
明日に向けて(1833)被ばくの遺伝的影響を解明するために・・・被爆2世3世健康調査アンケートにご協力を
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d294363788597f00eaa08f5599554127
核なき未来に向けてともに歩んでいきましょう。
ホームページからご覧になれますが、取り組むはぜひご連絡を http://aogiri2-3.jp/index.html
#語り継ぐヒロシマナガサキの心 #被爆体験 #京都「被爆2世3世の会」#健康調査アンケート
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