守田です(20200510 21:30)

● 感染減少は明らか、死者数も抑えられている!

新型コロナの感染スピードが明らかに落ちてきています。患者者数が最も多い東京でも、9日に新たに確認された感染者数は22人です。すでに8日間連続で二けたでしかも著しく減少しています。

感染者数(PCR陽性者)の推移 東洋経済onlineより


東京の新たな陽性患者数の推移(東京都) 9日36人までしか記されてないが、10日は22人に減少

死者数もOECD各国と比べてもとても低く抑えられている。もちろん亡くなられた方にはとてもお気の毒ですが、しかし600名前後の今の数はとても少ないです。
これは高齢者や既往症のある方などの命を守ろうと、私たちが懸命に努力してきた結果です。新型コロナにかかって闘病されたすべての方も(亡くなられた方を含めて)ともに頑張ってきました。



ジョンズ・ホプキンス大学の死者数集計より 5月10日午後6時32分現在

またやはり、最前線で本当に奮闘して下さっている医療界の方たちの、本当に素晴らしい活躍の成果です。まだまだ緊張は続きますが、しかし私たちは、みんなで命を守り続けているこの努力を、互いに褒め合って良いと思います。
しかし一部の方はこう言われるのではないでしょうか。「死者数が低いだって?ごまかされているんだよ」「本当は感染者が膨大にいて、これから死者が膨大に出るんだよ」・・・。
それ、危険な考え方です。その考えは何よりもあなたを苦しめます!なぜか。何に向かって頑張っているか目標が見えなくなってしまうからです。それでいつの間にか「PCR検査を増やす」ことが目的になっていませんか?

本末転倒です。目標は死者数を低く抑えつつ、感染症を乗り切ることなのです。だから死者数が信じられなくなることで人は目標を失う。医療関係者の努力をも、真っ当に評価できなくなってしまいます。
実はこれはかなり用意周到に、仕掛けられてきたものです。幾人かの露出度の高い人々が、それを担っています。端的に指摘します。渋谷健司氏、上昌弘氏、久住英二氏らです。これらの人物はもともと深くつながっています。
とても残念なことに、朝日新聞、東京新聞などが、たびたびこれらの方を露出させています。モーニングショーなどワイドショーも無批判的にこれらの方たちの見解を流し続けています。

● 不安をあおることが仕掛けられている

このうち渋谷健司氏が「WHO事務局長側近」などと名乗っていることは、ほとんど詐欺であることを「明日に向けて(1799)」で指摘しましたが、そもそもWHO事務局長の側近がジュネーブではなくてロンドンにいて、日本のマスコミに露出しまくっていることもおかしいと思いませんか?

WHOホームページの紹介では「事務総長に対する保健指標とデータ面におけるスペシャル・アドバイザー」としか書かれていない

今回、この3名を中心に「東京はもう手遅れ」「ニューヨークの今は3週間後の東京」「ロックダウンは不可避」などという恐怖の煽りが行われ、同時に「感染研は731部隊の末裔」「PCR検査はとても簡単ですぐにも大幅に増やせる」などと語られてきました。
残念ながら、安倍政権に怒りを抱く人々の一部がこの嘘を見抜けず、ややもすれば「政府批判を装った医療界批判」に巻き込まれ、医療界攻撃にそれと知らずに乗せられてしまっています。

その際のテクニックが「死者数が偽造されている」なのです。もし本当に偽造を行うなら、病院や医療者たちもグルにならないとできない。だから「死者数への疑い」は「医療界への疑義」に連なってしまう面があります。
そこでぜひこの見解を信じている方に、自らにこう問いかけて欲しいのです。「死者が偽造されているという話の、データ的な裏付けを自分て見ただろうか。確かめただろうか?」と。
実は誰もそんなデータなど見たことがないと思うのです。一度も提示されたことなどないからです。「憶測」でしかない!実体などないのです。しかし恐怖がものすごく煽られている上に、偽造、ねつ造を繰り返してきた安倍氏が首相なので、こうした憶測は人々の心に入りやすいのです。

これに対し、「明日に向けて(1800)」で渋谷健司氏と上昌弘氏が、早野龍五氏、坪倉正治氏とともに、福島県相馬市に入り込んで「放射線安全キャンペーン」を行ってきたこと。年間20m㏜のもとへの帰還運動をしてきたことを指摘しました。
すでに放射線ヨウ素が半減期を重ねて、まったく計測されなくなってからホールボディカウンターで住民を測り、「深刻な内部被曝などない」と打ち出したのですが、これはもう完全な詐欺です。この方たちは平気でこんなことをするのです。

放射線安全キャンペーンを繰り広げた四氏(相馬市の資料より)

その際、上昌弘氏は「東京大学特任教授」と名乗っていましたが、実は製薬会社が東大にお金を出して「寄付講座」を作り、東大からもらった肩書で、正規の教授ではありません。渋谷健司氏は「WHO事務局長側近」を僭称していますが、上昌弘氏も同じような騙りを行っています。

IAEAなど原子力ムラ本体を招いたシンポを福島で行った 詳しくは「明日に向けて(1800)」参照

みなさん。原子力村はウソが大得意です。何せ広島・長崎に原爆を落としたことを謝罪も反省もせず、その後も放射線被曝など大したことないといいつつ核実験を繰り返した人々です。そこに連なる人々など信じてはいけない。騙されて操られてはいけません!

続く

#新型コロナウイルス #渋谷健司 #上昌弘 #久住英二 #WHO事務局長上級顧問 #東京はもう手遅れ #原子力ムラ

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