守田です(20190419 03:00)

宇治市議会選挙にチャレンジしている佐々木まゆみさんインタビューの完結編です。
みなさま。ぜひ佐々木まゆみさんに力をお貸し下さい!


街頭宣伝に立つ佐々木まゆみさん 西郷南海子さんと 20190419 守田撮影

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● 観光より暮らしの充実した宇治へ

守田
そうやって地域活動も積み上げてきて、今回の立候補に至ったわけですが、宇治市をどう変えていきたいと思いますか?

佐々木
大元の思いは前回と変わらないですね。もっと市民の声が市政に届く宇治市に変えたいです。なぜって支援を受ける方が一番何が必要かを知っているんです。地域に必要なものも地域の方が一番知っている。
それなのに役所の中だけでデータをみながらいろんな施策を決めるのは絶対におかしいと思うんです。宇治市は議会と市民の集いを年に1回やっているんですけど、そこで決まったことを知らされても仕方ないんですよね。
議会には常任委員会があるのだから、それごとに報告会をやればもっと分かりやすくなるのに。

守田
議員としてはどんな風に活動しようと思っていますか?

佐々木
前回もそうでしたし、今回もそうなのですが、よく「議員って何をやってるの?」と聞かれるんです。実際、議員は予算が通らなければ何も執行できない。
それで「地域の声を議会にもっていく仕事」と言っても「選挙の時しか姿を見せへんやん」と言う方が多い。それぐらい市民から遠いものなのですよ。市民が選んで、その代表と言われながらそれほど遠いところの人なのです。 実際には市政は地べたでつながっています。そしてそこでのくらしを考えると、一番そこを担っているのはやはり女性やと思うんですよ。介護もそうやし子育てもそうですし、教育の問題も学校の問題もそうです。
だからそこにもっと女性が入っていって現状に即して「そんなことをやっても全然機能しないよ」とか指摘して、それで宇治市ルールを作っていく必要があると思うし、そのために頑張ろうと思います。

守田
多くの男性は働きに出てしまって市内にいないですしね。

佐々木
そうなんですよ。宇治市は大阪・京都・奈良と外に出ていくアクセスはたくさんあるのです。地下鉄の六地蔵を入れると4線あって14も駅があるんです。利便性の高さでベットタウンとしてわっと広がってきた面もあるのです。
だから宇治市の外で働いている間は宇治市民という感覚はあまり持てないかもしれませんね。

守田
産業的にお茶なんかはどうなんでしょう。

佐々木
生産そのものは宇治では少ないのですよ。

守田
ああそうか。焙煎とかだけの場合も多い。

佐々木
もちろん宇治茶はブランドにもなっていますし、宇治には平等院もあります。源氏物語の終章である「宇治十帖」の舞台となった場でもある。文化の街と言われています。
でもそれは宇治の一部でしかないのです。観光にたくさんの予算が使われていますが、やっぱりもっとくらしに使って欲しいのです。観光に幾らつぎ込んでも、それで「ここで暮らしたいな」という思いにつながりませんよね。

守田
そうですね。観光をしにくるところですものね。

佐々木
「ああ、また来ようかな」となるかもですけれど、若い年代の方は「子育てをしやすいところかな」とか「奨学金の返済の支援制度があるかな」とかそういう政策を見てけっこう住む町を選ばはるわけですよ。 いま宇治市から若い世代が転出しているのですけれど、やはり雇用が少ないとか、将来的な展望が描けないとかで出て行ってしまうのではと思うのです。だからもっと暮らしやすい町にしたいですね。


佐々木まゆみさんのポスターに子どもが集まる!

● 政党のバックアップもお金も地盤もなくてもやれることを証明したい!

守田
さてそれですでに後半に差し掛かった今回の選挙についてお話を聞きたいですが、前回よりもプレッシャーが大きい面もあるのだそうですね。

佐々木
前回よりたくさんのご支援をいただけていてそれは素晴らしいのです。とてもありがたい。でもその分、重責も感じますね。選挙は自分ひとりではなく多くの人を巻き込みます。
だからそれに応えられなかったどうしようと考えたら足がすくむのですよ。誰もがそうだと思うな。
前回は4人ぐらいで回した選挙でした。そもそもそのときは選挙は「選挙期間」で決まるものだと思っていたのですよ(笑) なにも分からなかった。
それでも通信を発行したり、街宣に行ったり、やれるだけのことをやりました。怖いもの知らずやったね。選挙自体、定数28を40人で争う選挙で新人が19人も立ちました。そんな中で次点だったのです。92票の差で。

でもそのときにも「選挙は組織がないとダメ」と言われていたけれど、それでやったら組織の言うことをきかんとあかん。選挙のやり方はそのままその後の仕事のあり方に関わってくることを感じ、私はやはり無所属を貫きたいなと思いました。
前回1080票ぐらいは寄せていただいたのですけれど、今回、そこからのいわゆる「票読み」ができない。あの時、どういう方が入れてくれたのか分からない。
でも選挙期間に届けたメッセージに共感してくれたり、無所属というところを評価してくれたりだろうなと思うし、今回もその期待に応えたいのです。

守田
でも4人で回したときよりたくさんの支援が入った方がある意味で大変でしょう?

佐々木
そうなんですよ。前回はたったの4人で全てを回したので、やることが多くて大変だったけれどすっきりもしてました。
今回は前よりもたくさんの方が期待を寄せてくれていて、私を勝たせようとそれぞれに選挙の経験のある方がいろいろなアドバイスをしてくださるのですね。
でもそのたびに候補者が判断を出していかなくてはならないのですけれど経験がないことをそのつど判断するのはなかなか大変なのです。

守田
翻弄されませんか?

佐々木
されます。濁流の中をまわっているみたい(爆笑)
ここまできたらもう開き直りましたけどね。

守田
人が集まってくるのはとてもありがたいのだけれど、「右だ~」「左だ~」と言い出す方もいますよね。

佐々木
そうなんですよ。私は「個人演説会はやらない」と決めたんですよね。政党のように人を集められるわけではないので。でも「それぐらいはやらんと」とかね。
あるいは「出発式」ですか?前回は仲間たちにポスター貼りの準備をしてもらって、当日朝の抽選と同時に貼りだしてもらったので、一番で貼りだした代わりに「出発式」とかはやらなかったのですね。でも「出発式ぐらいはやらん」ととかなる。
「事務所に為書きの一つもないと淋しい」と言われて「すいません。うちはそういうのやりません」とか。本当は「すいません」と言う必要もないのですけれどね。
初めのうちは翻弄もされましたけど、もう「ウチはそういうのはやりません」と決めたらすっきりして楽になりました。
だって個人演説会をやったところで人が集まらなかったら淋しいし、そんな風に自分が凹む材料を作るより、その分、街宣で話しますとか。なるべく自分を凹まさない、自分を上げるやり方をしていかないと。
これをやらないと選挙らしくないとかそうは私は思わないので。

守田
なるほど。

佐々木
今回はこれが「選挙と言われているものか」と思いましたけどね(笑)

守田
経験のある人ほど「これをやらなくちゃ」ってなりがちですよね。

佐々木
でも選挙のハードルが高いとその先ももっと高くなってしまうじゃないですか。
「選挙ってお金がかかるんでしょう」とか言われますよね。昔は「選挙のために田んぼを売った」なんて話もありました。でも政治に関心があって関わりのある人がもっと気軽に「じゃあ被選挙権があるからいこか」となった方がいいと思いません? もっといろんな現場にいる人が参加してきて、その現場のリアルなものが反映された方がいいと思いません?
だから私は「政党がなくてもお金がなくても地盤がなくても行けるんだよ」ということをここで一つ証明したいという思いもあるんですよ。
それで立候補しようと思う人がもっと増えて、もちろん当選者も増えて市民派で会派でも作れたら、あちこちで「市民の声はあなどれない」となるだろうし、そういう流れを作りたいですね。
「選挙ってしんどいよ、大変よ、お金がいるよ」ってなってたら誰も選挙をやりたいなんて思わなくなりますよ。私はそうじゃない!やれる!ということを示したい。

守田
そうですよね。選挙をやってきた人ほどそういうことを言う傾向がありますね。まだこれがないとか、あれがないとか。
でも僕もあちこち見てきて思うのですけれども、そうやってやってきた方って実際に選挙になると本当によく動いて下さいますよね。ものすごい数のチラシをまたたくまにポスティングしてしまったり。

佐々木
それもよく分かります。「まだ事務所も開かないのか」なんで言っていた方が一番たくさんのハガキを書いてくださいました。

守田
その点でそういう方としっかりつながり続けることが大事だと思うんです。

佐々木
私のところではその点は選対を担ってくれている中村あゆ美さんがすごいんですよ。きちんとつなげてくれるんです。 私にも「まゆみさんの気持ちは分かるけど、ここはもう少しこうしたらいいんじゃないかな」なんて言ってくれて。私よりずっと大人なんです(笑)


街頭で熱烈に佐々木まゆみさんへの支持を訴えました!

● 私はストレートしか投げられない。忖度の仕方を知らない!

守田
面白い!他でもそういう方がいますよ。
でも佐々木さんはそうやって自分の思いをどこまでも貫こうとするところが素晴らしいですね!

佐々木
貫くというよりね。できないんですよ。「カーブや変化球は持ってません」という感じで。

守田
わっはっは。それは好きだなあ。

佐々木
もっとうまくやれとは言われるんですよ。最悪のタイミングで最悪のことを最悪の相手に言ってしまったりね(笑)でも相手がそれであっけにとられて笑いだしたりね。
私はね、「裸の王様」ってありますよね。あれを見て「王様は裸だ!」って叫ぶ子どもと自分を重ねることがあるんですよ。空気が読めないのかなあ。忖度とかできないですわ。不器用なんですよ。

守田
ああ、なるほど。でもね、僕も実はそっちなんですよ。

佐々木
そういうのこそっと名付けません?「裸の王様のあの子どもですね」とか(笑)

守田
でもね、一番大事のなのはしっかりとストレートを投げることですよ。佐々木さんはそれをやり続けてきた方です。宇治市にとってなくてはならない方ですよ。本当に頑張ってください。

佐々木
はい。頑張ります。

守田
今日はありがとうございました!

終わり

街宣をしながら車に手を振る佐々木まゆみさん 20190419 守田撮影

佐々木さんの事務所開きの時の僕の挨拶です。
https://www.youtube.com/watch?v=AtF9PXxck5Q&fbclid=IwAR1-Hc7CNpkYF0_b4brHyLJMuno5m-snCovhAY2_vMqFfpdKTxidIy3PUDM

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