守田です(20181011 08:30)

京都市左京区養徳地区で配られている月刊紙『ようとく』に連載中の「原発から命を守るために」の2回目をお届けします。

原発から命を守るために―2激減した原発
『ようとく』への投稿から

● いま日本にはいくつの原子炉があるのか

地震大国日本で原発を動かしているのは愚か。早く止めなければと前回訴えましたが、そのために大事なのはいま一体どれだけの原発が日本にあるか。どれだけが廃炉になったかを知っておくことです。みなさんは幾つだと思われますか?
答えを言います。いま日本で動かすことが可能な原発は全部で35基です。といっても少し前まで39基でした。東京電力が福島第二原発の4つの原子炉の使用を最近あきらめ、廃炉を決定したので35基になりました。
日本が作った原発の総数は全部で59基。このうち東海第一、浜岡第一、第二と原型炉「ふげん」が福島原発事故以前から廃炉行程に入り、高速増殖炉「もんじゅ」も運転のめどがついていなかったので、稼働可能な原発は54基でした。
このうち福島第一の4基は事故で壊れましたが、あとの50から35をひいた15基は福島原発事故後に廃炉が決定しました。

● 民衆の力こそが廃炉を促進してきた

誰が廃炉を決定づけたのでしょうか。政府でしょうか。電力会社でしょうか。否!私たち民衆です!
事故後、民衆の抗議を前に政府はさすがに原発の規制を強めざるを得ませんでした。それでも安全確保はできていませんが、電力会社にとってはそれだけでも経費がかさみ採算に合わなくなりました。
またたくさんのデモが行われ、裁判でも停止命令が相次ぐなどしたため継続断念が続出したのです。
私たちが自分たちの力にもっと自信を持って歩めばさらに原発を減らせます!

続く