守田です。(20131213 16:00)

秘密保護法を使い、福島原発事故の現実を隠し、戦争に邁進しようとする安倍政権との対決のために、ますます私たちの学びが重要になっていますが、各地でどんどん学習熱が高まっています。
僕もさまざまなところに呼んでいただけますが、どこも意欲がとても高い。

例えば、8日の日曜日には広島県三次市にうかがって話をしましたが、交流会である40代の男性がこんなことをおっしゃってました。
「私は東日本大震災まで、社会問題に目を向けたことがありませんでした。そういう私の無関心な態度がいろいろな矛盾を生み出したのではないかと思って、その後にいろいろと考えだしました。
長く考えていなかったので、まだ分からないことだらけなのですが、これからも学んでいこうと思います」・・・。

僕はこう答えました。「そうおっしゃる方がとても多いのですよ。どこにいっても必ずそんな話を聞きます。僕にはそれがとても嬉しいのです。
今、日本では私たち民衆の大きな覚醒が起こっていると思います。その一つがあなたがそう思ってくださったことです。さらに一緒にいろいろと学んで考えていきましょう」。
なお、この日は講演会後に、三次駅周辺で行われている秘密保護法反対のデモにも参加させていただきました。
わざわざ尾道から三次まで駆けつけてくださった方もいたのですが、その方も一緒に秘密保護法反対の声をあげて三次の町を歩きました。なんと生涯で初めてのデモ参加だったそうです!

「東日本大震災後に目覚めた」という発言は、各地の企画の主催者の方々からもよく聞かれますが、中には原発事故から3年弱のあまりに、すでにびっくりするほどたくさんのことを吸収している方もおられて驚きます。
しかも仕事などでもともと身につけてきたさまざまな見識がそこに加わったりしている。もちろん僕が知らないたくさんのこともそこにあり、教えてもらうことが多いです。参加者の間の相互刺激もあちこちで生まれつつあります。

この間、繰り返していることですが、秘密保護法の登場は、政府が知られたくないことがたくさんあることに起因しています。アメリカとの属国的関係や、米軍の作戦に自衛隊を大規模に巻き込もうとしている現実。
福島原発事故で、広範に拡大しつつある放射線被曝による健康被害や、原発そのもののあまりに不安定な現状などなどです。だから私たちが学びを深め、知恵をつけて、平和と安全を目指す行動の礎にしていくことがもっとも大きな抵抗になります。
そのために、学習を重ねながら、さまざまな活動を行っていくことの重要性を何度も訴えたいです。僕自身、学びを深め、常に新しい知識を吸収しながら、講演などをさせていただこうと思っています。

今週と来週末の予定を記しておきます。
15日日曜日には岡山県美作市でお話しします。この日は津軽三味線の演奏も聞けるそうです。楽しみです!
21日土曜日には、大阪の島田町と西成区でお話しします。美作、島田、西成ではともに内部被曝の脅威といかに立ち向かっていくのかが演題です。
23日月曜日には、滋賀県高島市でお話します。高島市には、放射性の木材チップが300トンも不法投棄されるという問題が起こっているので、このことに焦点をあてます。

お近くの方、ぜひお越しください。一緒に学びを進めましょう!
以下、案内を貼り付けておきます!

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12月15日 岡山県美作市

東日本大震災から3年目
福島を忘れない
放射能から身を守りたい

健康被害の現状と対応について
食べ物のお話もしたいですね…

守田敏也さん講演会と蝦名宇摩さん津軽三味線の演奏

とき 2013年12月15日(日曜日)
9:30~12:10(開場9:00)
ところ 湯郷地域交流センター2階(美作市湯郷826-1)

テーマ 福島原発災害の影響現在、未来

守田敏也さん プロフィール
京都市在住
兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員。同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして活動中。
原子力政策に関して独自の研究・批判活動を続け被災地にも度々訪問。物理学者矢ヶ崎克馬氏との共著岩波ブックレットから『内部被曝』を上梓。
ブログ「明日に向けて」を通じて、連日、原発情報を発信中。

蝦名宇摩さん プロフイール

鹿児島県奄美大島出身     
秩父屋台囃を学ぶため単身上京。
和太鼓、横笛を取得しながら、本場青森県津軽三味線の名手、蝦名流家元・蝦名伴主師範に津軽三味線・民謡・尺八・民謡太鼓を学ぶ。
後、出身奄美の島唄、三線も取得。埼玉北部民謡大会総合優勝。その他各地民謡大会にて優勝十数回。三味線では、埼玉県津軽三味線大会で優勝。
3.11後、瀬戸内市へ移住し津軽三味線を通して被災地へのボランティア活動や福島の子ども達への支援などで活躍中。  

主 催 美作環境ネットワーク
連絡先 内海(090-4146-4772)

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12月21日 大阪府島本町

ぴあ・ネット/100万年の会講演会

ただ今、日本は原発ゼロ!
~知りたい現状と、考えなければならない未来~

この12月で、3.11から2年9ケ月になります。使用済み核燃料の取り出しという危険な作業が始まりました。
輸送容器の落下事故などがあれば放射性物質の拡散を招く恐れがあります。
しかし相変わらず高濃度汚染水漏れは日常茶飯事で、大気への放射能物質の出っ放しの状況は変わりません。
目には見えなくても日々放射能汚染は拡大しています。
この状況はまだまだ何十年と続くのです。その中で私たちは感覚がマヒしてしまわないかという危惧を抱きます。
そこで、原発ゼロの今、講師に守田敏也さんをお招きして現状を知り、未来へ向かって何を考え行動しなければいけないかを一緒に考えたいと思います。
是非お越しください。お待ちしています。

講師 守田敏也 さん(フリージャーナリスト)

同志社大学社会的共通資本客員フェローなどを経て、フリーライターとして活躍中。
原子力政策に関して独自の研究と批判活動を続け、東日本大震災後は被災地もたびたび訪問。
ボランティアや放射能除染プログラムなどに携わり、ブログ「明日に向けて」を通じて原発情報を発信。
各地で講演を行いつつ、放射線被ばくの恐ろしさを明らかにし、防護を訴えておられます。

と き  12月21日(土)13:30~15:30
ところ  島本町 ふれあいセンター 3階視聴覚室  
資料代  500円
申込み  不要
問合せ  075-961-4450    
主催:ぴあ・ネット/100万年の会

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12月21日 大阪市西成区

たちばな9条の会主催(原発を考えるシリーズ第7弾)

福島原発事故最新情報
~汚染水、燃料棒取り出し、健康被害~

福島原発から放射能は1日あたり2億4000万ベクレルもれ続けています。東京電力廣瀬社長が10月7日参議院で答弁した大気汚染と海洋汚染の数値は以下です。
「大気中に放出された放射性物質はセシウム134と137の2核種合わせた数値で2万兆ベクレルになるとみており、海洋への放出について、当初は7100兆ベクレル放出されたとみている。
その後地下水の汚染などにより、1日あたり最大200億ベクレルのセシウムが放出されている。」と述べています。
7月参院選挙翌日に東電が汚染水もれを発表、9月安倍首相はオリンピック招致総会で嘘をついた。
翌日アルゼンチンホテルの記者会見で安倍首相は「原発比率を下げる。そのためにこの3年は再生可能エネルギーの開発に全力で取り組む。」と行き当たりばったり。

講師の守田敏也氏は、福島原発事故を真摯に取材されているフリーライターです。いま現在も余談をゆるさない汚染水、燃料棒、健康被害についての貴重な講演です。
たちばな9条の会は、原発を考えるシリーズを息長く学び続けています。
過去講師には今中哲二先生(京都大学原子炉実験所助教)やストップザもんじゅの池島芙紀子さん。チェルノブイリを訪問され現地の子どもたちの甲状腺がんと福島とを比較された安達克郎医師。
電力料金の総括原価方式を映像化されたジャーナリストの西谷文和氏ほか。
2カ月に1度のペースで参加者みなさんといっしょに草の根学習会を参学寺(場所地図参照)で開いています。
講演後は忘年会をかねてポットラックパーティ(飲食持ち寄り)。

日時: 2013年12月21日(土)17:30開場/18:00開始
講師:守田敏也(フリーライター、著書『内部被曝』岩波ブックレット。矢ケ崎克馬氏と共著)

会場: 参学寺「参究道場」 TEL 06-6658-8934
大阪市西成区橘1-7-6
参学寺ホームページ
http://www.sangakuji.com/
Eメール sangakuji@cwo.zaq.ne.jp

申込:西田靖弘携帯090-9610-8780
Eメール nishiyan0213@gmail.com
もしくは米澤清恵 電話090-5647-0922 
米澤Eメール kiyoyonyon@hotmail.com

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12月23日 滋賀県高島市

全国に拡大する放射能汚染と汚染チップ投棄を考える交流会
~ジャーナリスト守田敏也さんを迎えて~

汚染チップ撤去スケジュールが決まりました。撤去が安全に、確実に処理完了されることを願います。
この事件に関して、地元のみならず多くの方々が関心を寄せています。
高島で見つかった300トンの高濃度の放射性物質に汚染されたチップの不法投棄は、全国で氷山の一角といわれています。
再発防止策、どのように地域を守っていくのか、どうしたら放射能汚染から身を守れるのかなど、
被災地を何度も訪れ、原発問題に取り組むジャーナリストの守田さんを迎え、一緒に考えていきませんか?
この度、大地さんのご好意で場所をご提供いただき、さまざまな角度から汚染チップ問題を捉えた意見交流会・勉強会を企画いたしました。
お気軽にご参加くださいませ☆

12 月23 日(月) 午後13:30~16:30(13:00 会場)

障害福祉施設「大地」
高島市安曇川町下小川2441-25 (湖周道路沿い)
0740-32-3860

参加費用600円のカンパお願いいたします☆(講師代)
どなたでもお気軽に参加していただけます。遠方の方、お子様連れ歓迎です。
(キッズスペース用意しております☆)

13:00 開場
13:30 ~15:15 守田さんの講演
(拡散する放射能汚染~汚染チップ問題の裏側~若狭湾原発群の影響~内部被爆について他)
15:30~16:30 フリートーク (意見交換・質疑応答・交流会)
* 内容が多少変更することがございますがご了承くださいませ。

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講師:守田敏也さん (フリージャーナリスト)

1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研センター客員フェローなどを経て、現
在フリーライターとして取材活動を続けながら、社会的共通資本に関する研究を進めている 。ナ
ラ枯れ問題に深く関わり京都大文字山での害虫防除なども実施。原子力政策に関して独自の研
究をするとともに、3.11 以降は何度も被災地を訪れ、ブログ「明日に向けて」を通じて情報を発信。
各地で講演を行いつつ、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし、防護を訴えている。著書に矢ヶ﨑
克馬琉球大学名誉教授との共著「内部被曝」(岩波ブックレット)がある。

その他ご連絡等090-3815-5873 (担当:梅村)
umemomosakura212781@ezweb.ne.jp