守田です(20230813 23:30)

● 原発の電気は安くない!

8月26日(土)午前10時より高梁市でお話します。タイトルは「どうするエネルギー???」
「原発事故は終息しないまま、なかったことにされようとしています。原子力防災を進めながら、これからの暮らしにエネルギーについて、みんなで考えます」との内容。

午前10時から12時 旧労働会館にてです。
主催:どうするエネルギー実行委員会
連絡先:高梁平和センター 中原町1476-1 電話22-4467
    県労高梁     松原町2043 高梁市職労気付 電話22-5360

そう。よく「原発を無くしたらエネルギーはどうするんだ!」なんて声も聴かれますよね。
実際はこれ、ものすごい騙しの上に成り立った論なのです!なぜって原発はものすごいエネルギー浪費プラントだから。

使用済み核燃料ひとつとっても、ずっと管理して冷やさなければいけない。100年近くかかってしまう。
実はそれでその先、どうするのかも決まっていませんが、確かなのは10万年とか管理しなくてはならないこと。その間の経費やエネルギーはどうするの??って話です。

守田講演スライド

● そもそも良く壊れる!安全対策費を少し上げたら採算割れ

いやそんな先の話でなくても、ウラン採掘、燃料加工、搬送でも資金も化石燃料もすごく使います。
それに故障しやすく危ないので、しばしば止まるし点検も必要。それで止まった時用の火力発電所も控えさせている。

その上、未来の核廃棄物処理の膨大な経費を無視しても、もう電気料金も安くない。
福島原発事故後に安全対策費を増やしたため、高い電気になってしまっているのです。

守田講演スライドより

そもそも世界で原発新設が進まないのもそのため。安全対策費を増やしたら採算割れなんです。しかもそれでも過酷事故の可能性はなくならない。
それで「次世代革新炉」とか言い出して、実は現世代炉が安全でないことを自己暴露している。

● 事故を起こしたら「安い」どころではない!

しかも過酷事故を起こしたら・・・膨大な人が死傷するし、事後処理に資金もエネルギーも膨大にかかる。福島原発事故が典型例です。
事故対策や除染に、どれだけの資金がつぎ込まれたのでしょう?

その上、被災者への補償もしなくては。実際は一部の人にほんの少し払ってるだけだけど、それでも厖大!実は足りなくて国庫から引き出している。
それやこれや、超危険で、金食い虫で、エネルギー浪費で、いいとこなど何もないのが原発です。

膨れ上がる事故処理費について報じる東京新聞 20210323

高梁市ではこれらを詳しくお話して、「原発止めたらエネルギーはどうする?」などと言われた時に、「バンバンバン!」と切り返せる内容を提示します。
絶対面白いです~と自画自賛(^^; この日の話をきちんとおさえたら、確実に賢くなれます~と自画自賛の上塗り(^^;

● 被曝についての最新の知見もご紹介

原発の電気はちっとも安くないことをまえた上で、被曝の最新の知見もご紹介します。
そもそも電気代が安かろうと、放射能は生き物をすごく傷つけるから、原発は使ってはいけないのです。

この間、NHKBS1スペシャル『原爆初動調査 隠された真実』の内容をご紹介しました。
広島・長崎大虐殺のあと、米軍グローブス少将が被曝実態をみ消していたことを暴いた大スクープです。

大事なのは今の放射線防護基準もその被害を隠したデータで作られていること。福島原発事故での被曝対策もそれで行われている。
ザルのような、すかすかの防護しかなされてないのです。被曝被害が進行して当たり前。今回、この点についても触れます!

● 下澤陽子日記をご覧下さい

被曝でどんなことが起きたのかを伝えるために、東京の国分寺から神戸に避難移住した下澤陽子さんのお話の動画を紹介しています。ぜひご覧下さい。

ここで示されたことにも触れ、放射能からの命の守り方についてもお話します!ご参加を!!

下澤さんのFacebookページから

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