守田です(20230101 18:30)

● 年頭にあたって

みなさま。2022年は大変、お世話になりました!今年もよろしくお願いします。
昨年後半より、岸田政権が原発推進と軍拡に踏み出しました。今年はなんとしても、この流れを食い止めましょう。

岸田政権はまた発足時に「新しい資本主義」を掲げました。新自由主義のもとであまりに矛盾が拡大しているからです。
しかし何もしていない。それならばこの資本主義の矛盾を越えていく道も、みなさんと切り開きましょう。

● 原発から命を守るため、被曝問題とより深く向かい合おう

原発を止めるために大事なのは危険性を繰り返し明らかにすること。そもそもたった一か所の原発事故で日本の半分が壊滅するほどの危険性があるのです。
しかもそんな原発が地震に極めて弱い。日本列島は地震の巣で、今も大地震が起こる可能性が高いから原発はもっての他なのです。この点を訴え続けましょう。

また原発事故が恐ろしいのは大量の放射能が飛び出してくるから。政府はこれに対し「放射能は思ったより危なくなかった」キャンペーンを進めています。
実際は正反対。原水爆や福島原発事故などで、深刻な健康被害が進み、遺伝的影響も明らかになっています。これと向き合い命を守ることが大事。それが原発を止める根源的な力にもなります。

今の原発が危険だから「次世代革新炉」開発・建設が叫ばれている 守田講演スライドより

● 軍拡を止めるため反戦の声を成長させよう

岸田政権の軍拡はウクライナ戦争を利用しています。ロシアの侵攻によって始まったものですが、今も継続しているのはアメリカが膨大な武器を送り続けているから。
ところが欧米や日本のマスコミは、ロシアの悪さだけを強調し、アメリカが一方の戦争当事者であることを批判しません。岸田政権はその論調に乗っかって軍拡を進めているのです。

この点を捉え返し憲法を輝かせましょう。憲法が掲げたのは戦争で紛争を解決することの否定。だから「陸海空軍およびその他の戦力はこれを保持しない」とうたいました。
そこに示されたのは正義があろうと戦争を支持しない信念で、世界を戦争から救う道はここにしかありません。この点の論議を深め、反戦の声を成長させましょう。

「あたらしい憲法の話」文部省より

● 資本主義の矛盾を越える道を切り拓こう

さらに原発も戦争も資本主義の暴力性の象徴です。だから資本主義批判を今こそ深めなくては。
そもそも原発は核兵器開発で生まれ、核戦略維持のため推進されました。そこには一部の人々の利益のためなら、多数の人を犠牲にしてもかまわないという恐ろしい価値観が貫かれています。

これはもともとの資本主義の暴力性です。資本主義の特徴は私有化を進めることで土地の強奪から始まりました。世界中で軍隊で人々を征圧し、植民地を増やしながら「成長」したのです。
現代ではその暴力性が社会主義の失敗のもとでより強まっています。これを正すため、僕は社会的共通資本の考えに可能性があると確信していますが、議論を深め、新たな可能性を切り拓きましょう。

宇沢弘文先生が提示された社会的共通資本のアイデアをみんなで生かそう! 2005年 守田撮影

● 本を出版するとともに海外への発信力を増します

これらのために、僕は今年は多数の論文書き、本の出版を進めようと決意しています。
実はこれ、ここ数年、何度か表明し、支援も受けながら十分に進められていない僕の壁です。今年はこれを必ず突破します。公言することで自分に縛りをかけます。

同時、核の問題を軸に日本から世界への発信を強化することだ大事。憲法の精神も発信したい。
そのため海外に赴くことも含めて発信力を増強します。これまた大きな壁ですが突破します。

ともあれ一心不乱に頑張ります!みなさん、明るい未来を切り開くために一緒に頑張りましょう!

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