守田です(20220621 23:30)
● 石川県能登地方で群発地震が
6月19日に石川県能登地方で震度6弱の地震が起こりました。翌日20日にも震度5強、21日にも震度4の地震が起こっています。
この揺れは2020年3月の震度5強の揺れ以降、連続して起こっているもので、震度1以上の揺れはこの1年半の間に160回。しかし近くに火山もないし、断層も確認されておらず、地震の原因が解明されていません。
国土地理院は全国1300カ所に設置したGPSで定点観測を行っていますが、そのデータによると、一昨年11月~今年5月に能登地方で4センチの隆起が起こっているとのこと。これと地震が連動しています。
京都大学防災研究所の西村卓也准教授は、日本列島に太平洋側からプレートが押し寄せてきて下に潜りこんでおり、その際に伴う水分が地震を引き起こしているとの仮説を立てていますが、「25年間GPSデータの中でも前例がない」事態だとか。
● ひずみ集中帯との関係は?
懸念されるのは、この地震と「ひずみ集中帯」地震との関係です。「ひずみ集中帯」とは、太平洋側から来るプレートでおされてできる日本列島のひずみが集中している地帯のこと。ここで地震が頻発しています。
確認されている「ひずみ集中帯」は幾つかありますが、中でも大きいのは神戸から新潟、そして東北の日本海沖から北海道に至るもので、能登半島の付け根辺りを通っています。
富山大学の竹内章名誉教授は、今回の地震が起きた場も「ひずみ集中帯」だと指摘しています。(チューリップテレビー富山県)
竹内名誉教授は、今回の地震が他のひずみ集中帯で地震が起きやすくすることはないとしていますが、それとは別に、他のひずみ集中帯で地震が発生する恐れがあるとも語られています。
● 若狭の原発を止めよ!美浜3号機の再稼働を止めよ!
政府の地震調査委員会は「この地震は数カ月では終わる兆候はない」と述べていますが、要するに太平洋プレートの影響で、日本海側で様々に地震が起きていることは明らかなものの、実態が十分に解明しきれないのが実情。
それでもひずみ集中帯のどこかで、大きな地震が起こる可能性が十分にあることは分かっているのです。
その「ひずみ集中帯」が若狭地域の地下を大きく覆っている。実際に近くで1927年3月7日に北丹後地震(M7.3)が起こっています。
これらの地震を考えると若狭で大規模な地震が発生する可能性は十分に予見されるのですから、ただちに若狭原発を止めるべきです。ましてや老朽原発美浜3号機の再稼働などあってはならない。みんなで大きな声をあげましょう!
7月24日(日)「老朽原発・美浜3号うごかすな。現地全国集会」が開かれます。正午に美浜町菅浜/弁天橋集合。可能な方はご参加を。僕も行きます!詳しくはまたお知らせします。
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