守田です(20220529 11:00)

● 6月5日のZOOM企画をご視聴ください

zoom公開講座のお誘いの再掲です。6月5日日曜日、午後1:30から4:00までです。
タイトルは「被爆二世健診…43年目の真実~データが語る遺伝的影響と「ほしょう」を考える~」です。

一つに、1982年、厚生省が「遺伝的影響は認められない」と公表しようとした「健診結果集計データ」が、むしろ遺伝的影響をしっかり示していた衝撃的な事実を森川聖詩さんから明らかにします。
本邦初公開のとても重要な内容です。厚生省が1979年から行ってきた「被爆二世健康診断調査(被爆二世健診)」とは何かについてもしっかり解き明かします。

二つに、森川さんの発表に応える形で、京都「被爆二世・三世の会」が2019年から取り組んできた「被爆二世・三世健康アンケート調査」の中間的とりまとめ報告を守田敏也が行います。
このため京都「被爆二世・三世の会」のみなさんと、アンケート100通余りの読み解きを行っていますが、深い内容をご提示できるとの熱い思いを持っています。ご期待下さい。

参加申し込みは以下のフォームからお願いします。
https://forms.gle/z1dCc95tjBZ4cKr57


● 被爆問題の深掘りこそ、資本主義の矛盾を越えるために重要

表題に書いたように、僕は資本主義の矛盾をコアに、核兵器の問題、被爆の問題があると強く思っています。この点を6月5日に向けて、連載でうちだそうと思います。

現代資本主義を特徴づけるのは、基幹産業として軍需産業があることです。この下でこそ、戦争そのものが、巨大な変貌を遂げてきました。
誰もが異論がないとは思うのですが、しかし、実は資本主義を批判する人々、とくに社会主義の側に立つ人々が、この点を十分におさえてこれたとは言えないのではないでしょうか?

そもそも戦争と産業の一体化は、19世紀にプロイセン軍参謀総長ヘルムート・フォン・モルトケが、発達しつつあった鉄道と通信を軍事戦略に採用したことで始まりました。
モルトケは鉄道を使って、兵力の分散した大量動員と戦場での一挙集中を可能にし、1870年から71年のフランスとの戦争に勝利しましたが、その後、各国で戦争と産業の結びつきが強められだしました。

20世紀には、自動車と航空産業の発達の成果を各国が戦争に投入。1937年4月には、ドイツ軍がバスク地方のゲルニカを空から襲いました。人類初の「戦略爆撃」=都市の無差別爆撃でした。
すぐに無差別爆撃を真似たのは日本軍。1938年9月から重慶爆撃を繰り返しましたが、その後、わずか6年の間にアメリカがB29戦略爆撃機を開発し、焼夷弾(ナパーム弾)を使った無差別空襲で日本全土の主要都市が焼き尽くされました。

アメリカは原爆開発も進め、1944年末までには対日戦争の勝利が確実となっていたのに、あえて沖縄上陸戦を敢行するとともに、広島・長崎での虐殺を強行しました。核実験でもあった原爆による大量虐殺まで、戦争を長引かせたのでした。
この歴史をきちんと捉え返すことが資本主義を批判する上で重要です。繰り返しますが、そのコアに、核兵器の問題、被爆の問題があります。

ゲルニカ空襲に対し、ピカソが渾身の抗議の思いを込めて「ゲルニカ」を作成した
https://www.nyseikatsu.com/featured-article/12/2019/27848/

続く

#被爆問題 #被爆二世問題 #被爆影響 #遺伝的影響 #被爆二世健診 #京都被爆二世三世の会 #神奈川県原爆被災者の会二世三世支部 #森川聖詩 #守田敏也 #ゲルニカ

注目動画
ウクライナについて戦争について 群馬玉村町にて 20220514


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