守田です(22020114 20:30)

● 原発復活をもくろんだ数々の騙しにご用心

福島原発事故以降、たくさんの原発反対デモや集会が行われ、日本の原発は次々と廃炉になりだしました。
高速増殖炉もんじゅもストップし、核燃料サイクルの展望が閉ざされ、日本の原発にウランを売っていたアメリカの核燃料会社も倒産しました。
世界でもドイツや台湾が全廃を決めた他、原発離脱の流れが強まっています。

ところがこの間、気候変動問題などを利用し、原発復活が図られようとしています。
EUでも「脱炭素社会に向かうために原発が必要」と核大国フランスなどが叫び出しています。
これと向かい合うために大事なのは、原子力マフィアのウソと騙しのテクニックを見破るスキルを身に着けること。

マクロン仏大統領の原発建設再開の表明を報じる読売新聞

● 原発はエネルギー問題ではない

騙しの中の一つが原発を「エネルギー問題」とみせかけることです。
原発は「石油がなくなる」という掛け声のもとに進められ、今も「原発が無いとエネルギーが足りない」と喧伝されています。
騙されてはいけません。原発は安全問題であり国防問題です。重大事故で日本の半分以上を壊滅させるかもしれないからです。

福島原発事故時、最悪の場合半径170キロ圏内の強制移転、250キロ圏内の任意移転が必要と考えらえていた FNNより

しかもそんな中でのたった数十年の発電で、何万年もの核廃棄物管理が必要になる。
大きな危険性と労力を未来世代に送るのです。
原発は暴力そのもの。倫理的にも許されないものです。

「原子力・エネルギー図面集」より 出典は核燃料サイクル開発機構

● 放射線被曝の危険性を無視するのが騙しのベース

この事実をごまかす騙しのベースは被曝の危険性を無視すること。
原発が放射性物質が大量に生み出すこと、しかもそれが何万年も続くことを隠してきたのです。
この騙しは、広島・長崎での大量虐殺以降、ずっと続けられてきました。

もともと騙しを進めたのはアメリカ軍。大量虐殺の責任を問われないためでもありました。
その後に危険性を隠して、核実験が続けられ、原発が世界各地で使われだしました。
だから一番大事なのは、被曝の危険性をしっかりと把握することです。

米軍による被曝影響隠しを暴いたNHKスペシャル『原爆初動調査 隠された真実』にご注目を

● 『放射線副読本』読み解き会をあなたの周りで

文科省が作った『放射線副読本』には、この騙しのテクニックが詰め込まれています。
もともとのアメリカによる放射線についての説明を手本としているからこうなりました。
福島原発事故の責任を逃れ、さらに原発を動かしたい政府と核産業の動向も反映しています。

このため反対にこのBOOKを読み解けば、騙しを見破るスキルを身に着けられます。
そもそもこのBOOKを読むと、誰もが「もやもや」するのですが、そこをすっきりと読み解けば良いのです。
そのために『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を作りました。ぜひ活用して下さい。

京都市キッチン・ハリーナでの読み会より

● 次の開催は大津市で

滋賀県大津市にて行います!3回連続で全ページを読みます。
1月15日(土)、2月19日(土)、3月19日(土)、いずれも午後2時から4時まで。
大津市生涯学習センターにて。資料代1回1000円(読み解きBOOKは別途)、全3回申し込みで2500円。

主催は『放射線副読本』読み解き会・有志の会
連絡・申し込み先 080‐3791‐5345(安斎) 090-8523-6857(石堂)
FAX 077-522-6359 Mail:href=”mailto:yomitokkiradiation@gmail.com”>yomitokkiradiation@gmail.com

チラシのメールアドレスが間違っているのでご注意下さい。

#放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #にょきにょきプロジェクト #原発はエネルギー問題ではない #何万年も核廃棄物を管理 #重大事故で日本の半分以上が壊滅 #放射線防護

*****

12月19日に行った「核と原発」に関する守田の講演を公開中です。ぜひご覧下さい。この連続講演にも触れています。

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』ダウンロード先
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/

新BOOK 『AFTER TEN YEARS 命を守り育むために 福島原発事故から10年を振り返る』ダウンロード先
https://nyoki2pj.com/lp/after10/