守田です(20200929 14:00)

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会のご案内の続きです。今回は丹波篠山市での取り組みをご紹介します。
10月7日(水曜日)19時30分から21時30分まで、丹南健康福祉センター2階第一会議室にて読む会が行われることになりました。
企画の詳細をお伝えする前に、丹波篠山市での開催の意義、あるいは僕の思いを書いておきたいと思います。

● 原子力災害対策と文科省「放射線副読本」はまったくの逆ベクトル!

丹波篠山市は、原子力災害対策を進め、住民への安定ヨウ素剤配布を全国に先駆けて行ってきた市です。
僕も原子力災害対策検討委員会に参加して、ささやかながら協力してきました。その丹波篠山市で「読み解きBOOK」を読む会を催せるのはとても嬉しいです。
その理由としてあげておきたいのは、そもそも原子力災害対策と文科省『放射線副読本』の内容が、まったくの逆ベクトルだからです。

文科省の作った『放射線副読本』、放射線被曝の危険性や身の守り方がまったく書いてありせん。
むしろさまざまなテクニックを駆使して、放射線被曝の危険性、あるいは事故後の危険性がないかのように感じられるように作られています。だから読むととてもモヤモヤします。
これは原子力災害対策にまったく逆行するものです。なぜって被曝がそれほど怖くないものなら、「必死になって逃げなくても良いんじゃないの?」と思えてしまうからです。

実際には放射線被曝は、人体にかなり深刻な影響を与えます。歴史的に証明されています。だから原子力災害への対策が大切で、国だって本当はそれを認めているのです。
原子力災害対策の基本の「き」は、放射線の怖さを知り、命の守り方を学ぶこと。そのために放射線の危険性から目をそらすテクニックをしっかりとつかみ、騙されないようにしましょう。
安定ヨウ素剤の配布に取り組んでいる場で、このBOOKで学びを深めて欲しいですし、丹波篠山市でもしっかりとした学びをみなさんと行いたいと思います。ぜひご参加下さい。

丹波篠山市発行の原子力災害対策ハンドブック 守田が草案を書き検討委員会で討論を重ねて作りました。『読み解きBOOK』と合わせてお読みください!
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/material/files/group/12/handbook1.pdf
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/material/files/group/12/handbook2.pdf
丹波篠山市発行の原子力災害対策ハンドブック 守田が草案を書き検討委員会で討論を重ねて作りました。『読み解きBOOK』と合わせてお読みください!

● 文科省『放射線副読本』を読み解いて、放射線の危なさを知ろう!

ということで?丹波篠山市での企画をご紹介します。Facebookページから案内を転載します。

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文部科学省『放射線副読本』をすっきり読み解こう! ~放射線はほんとうはとっても危ない!~
https://www.facebook.com/events/629268664453563

文部科学省から数年前に『放射線副読本』が出されました。福島原発事故をきっかけとしています。ところがこの本を読んだ多くの方が「もやもやする」と言います。
理由は肝心の放射線の危険性の説明がほとんどないから。福島原発事故のこともほとんど書かれていない。
でも書かれている放射線の説明に、そう間違いがあるとも言えず、どこをどう理解したらいいのか「もやもや」してしまうというのです。

どう読み解いたらいいのか。このことに実際に小学生のお子さんを持ったお母さんたち3人と守田さんがチャレンジし、その成果がBOOKにまとめられました。
『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』(にょきにょきプロジェクト発行)です。これを使いながら、放射線の危険性はどこにあるのか、どう身を守ったら良いのかを学びたいです。
BOOKはネットから無料でダウンロードできます。会場で製本版も買えます。

原子力防災で一番大事なことも、放射線被ばくの危険性をきちんとつかんでおくこと。
丹波篠山市の取り組みをより豊かにするためにも一緒に学びましょう!
ぜひご参加下さい。

主催 やなぎみほ
参加費:千円 (終了後、うえぱらにて二次会を予定しています。)
問い合わせ:玉山 09070981595
(なお新型コロナ対策のため、会場のキャパシティに都合があるそうです。参加される方はできるだけ早く、参加表明をお願いしたいとのこと。Facebookページでの参加ボタンを押すか、直接のメッセージを下さいとのことです)


企画のFacebookページより

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みなさま。7日夜は丹波篠山市でお会いしましょう!

#放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護 #原子力災害対策 #丹波篠山市