守田です(20200423 16:30)

いろいろなことが一気に見えてきました。大事な時なので、記事の連投をお許しください!

● 記者会見、感染症学会、NHKスペシャルから

本日22日、新型コロナ対策の専門家会議が行われ、夜になって記者会見が行われました。
これに先立つ18日、日本感染症学会が「covit-19シンポジウム」を開催し、専門家会議や「クラスター対策班」からの報告が行われました。
またこうした内容を、3月から密着取材してきたNHKが、4月11日にNHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防~感染拡大阻止 最前線からの報告~」でまとめて報道しました。

それぞれに見ごたえある内容がぎっしり詰まっています。以下に動画や報告記事のURLを示しておきますのでぜひご覧ください。なおNHKスペシャルは4月26日まで無料でご覧になれます。

人との接触を8割減らす10項目とは? 専門家会議が会見
2020年4月22日 THE PAGE
https://www.youtube.com/watch?v=8Bu0TBScn90

ライブドアニュースより

クラスター対策班の最大の懸念は重症化する高齢者の増加。専門家の最新報告で見えたこと
2020年4月18日 BUZZFEED NEWS 千葉雄登
https://onl.tw/BYzQjPL

NHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防~感染拡大阻止 最前線からの報告~」
2020年4月11日
https://onl.tw/L45bRWf

● 「クラスター対策班」が採用している対コロナ戦略は、国民・住民への鉄壁の信頼で成り立っている!

この3つの内容をできるだけ分かりやすくまとめてみます。

いま日本で採られている戦略は、クラスター潰しと国民・住民の行動変容の組み合わせによるものです。
クラスター潰しとは、小規模な爆発的感染が起こった場を探し、そこの利用を避けることや、申し訳ないけれども閉ざすことをお願いし、感染拡大のスピードを落とすことです。

行動変容とは、いままさに私たちが行っているように、さまざまな自粛などによって、人と人の接触を8割減らし、同じく感染拡大のスピードを落とすことです。
この二つを組み合わせつつ、感染拡大のピークが医療対応の限界を越えないようにすること。救えるべき命を確実に救いながら、感染症の終息まで、みんなで生き延びていくことが目指されています。

僕が当初から専門家会議に共感してきたのは、ロックダウンなどの強硬措置は、社会的害悪が大きく、違う悲劇をたくさん作りだしてしまうと考えて、それを避けようとする姿勢が強いからです。
実は強行措置は、対策者としては、感染症対策だけを考えれば最も合理的なので、やって欲しい面もあると思います。しかしそれは、社会の他のあらゆるものを壊してしまう。「暗い闇にしかつながらない」とこの方たちは言われます。


ロックダウンは暗い闇しか生まない。そんな状況は作ってはいけないと語る押谷仁さん

では強権発動をしないあり方に、専門家会議の方たちはなぜ自信を持てるのでしょうか。おもにデータ解析を担当している北海道大学教授の西浦博さんがこう言われました。
自分たちがデータを示すことによって、人々が「自発的ハイリスクの場所を避けてもらうように制御する」「それには日本人に対する鉄壁の信頼がありました」。


人々に対する「鉄壁の信頼」を語る西浦博さん

そうなのです。「強権など用いなくても、意を尽くして人々に危険の避け方を説明すれば、きっと人々は自発的に動いてくれる」。その鉄壁の信頼を胸に、専門家会議の方たちは、丁寧な情報開示を続けているのです。
しかし、残念ながら一部の方たちに、この思いがなかなか伝わっていません。森友、加計、そして桜と、安倍政権が不信を極め、まさに倒れる寸前の時に、新型コロナの猛威が始まってしまったからです。
それで僕は、多くの方たちが、専門家会議―クラスター対策班と、安倍政権を串刺し的に批判している中で、足を踏ん張って叫んでいます。「みんな。違うよ。専門家会議こそ、僕らの味方なんだ」と。

続く

次の記事で、それでは国民・住民に「鉄壁の信頼」を寄せている専門家会議、クラスター班が、どのように難局を切り抜けようとしているのか、その戦略を解説したいと思います。

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#新型コロナウイルス #パンデミック #医療崩壊 #専門家会議 #クラスター班 #国民・住民への鉄壁の信頼 @安倍晋三