守田です。(20121004 08:30)

10月5日に、市民と科学者の内部被曝問題研究会、汚染・環境実態調査・検討部会、モニタリングポスト検証チームによる記者会見が行われます。僕も同チームの一員として記者会見に参加します。
以下内容をお知らせします。

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放射能モニタリングポストの実態調査―人為的指示値低減化操作の判明―内部被曝問題研、汚染・環境実態調査・検討部会、モニタリングポスト検証チーム

かねてから「モニタリングポスト」や「リアルタイム線量測定システム」設置に関して、業者との契約解除を行ったことが報じられました(朝日新聞:2011年11月19日朝刊)。その背後には文科省により「放射能測定計器の指示値を低減させるように」業者に対して指示し、圧力を掛けていたことなどがうわさされました。もし文部省により、計器の指示値に対する人為的な操作がなされるとすれば、それは国家的な犯罪を意味します。

内部被曝問題研、汚染・環境実態調査・検討部会、モニタリングポスト検証チーム(略称:モニタリングポスト検証チーム)はモニタリングポストの実態を解明すべく、系統的な測定をしてまいりました。その中途結果を皆様にお伝えし、チームとしての緊急記者会見を開き、まずデータ(の一部)を公表したいと思います。

現在、浜通り相馬・南相馬51か所、郡山48か所、飯舘18か所等のモニタリングポストの測定を行いました。測定中途で明確になった問題点は、いずれの地域でも極めて系統的に、①モニタリングポスト測定計器の指示値が10%から30%程度、低くなるように設定されていること、②モニタリングポスト周辺が除染されていて住民の受ける放射能環境より30%から50%ほど、低い測定値を出すように「環境整備」されていること、等です。以上のような、重大な測定結果を得ましたので、緊急に記者会見を行います。

日時:10月5日 15:00~場所:自由報道協会

(計器および測定方法)用いた放射線測定器: 校正済みのシンチレーションカウンター:HITACHI-ALOKA TCS172B、およびThermo社B20-ER
測定方法:モニタリングポスト計測器に最も近づけて測定、(密着して、いくら離れても最大10cm程度):この測定でモニタリングポスト計器の指示値と正しいメーターの指示値が比較できます。除染されている範囲内のモニタリングポストから2mと5mの地点での測定。モニタリングポストに近接した除染されていない地点での数か所測定の平均値:住民の曝されている実際の放射能環境がわかります。測定は、空間線量だけでなく、地表の測定、cps(ベクレル)測定等も行っています。

記者会見参加者
矢ヶ﨑克馬 琉球大学名誉教授 市民と科学者の内部被曝問題研究会副理事長 同会 汚染・環境実態調査検討部会長
守田敏也  市民と科学者の内部被曝問題研究会常任理事 広報委員長 汚染・環境実態調査検討部会
吉田邦博  市民と科学者の内部被曝問題研究会 汚染・環境実態調査検討部会 安心安全プロジェクト
小柴信子  市民と科学者の内部被曝問題研究会 汚染・環境実態調査検討部会
小澤洋一  市民と科学者の内部被曝問題研究会 汚染・環境実態調査検討部会 ひまわりプロジェクト南相馬
中野目憲一 市民と科学者の内部被曝問題研究会 汚染・環境実態調査検討部会 ひまわりプロジェクト南相馬
横山龍二  市民と科学者の内部被曝問題研究会 汚染・環境実態調査検討部会 安心安全プロジェクト