守田です。(20180107 23:30)

「世界に愛と平和と革命を」というモットーを掲げて今年の活動を始めさせていただいていますが、最初の講演として1月13日に「原発からの命の守り方」と世界とのつながりを強化するためのお話をします。
場所は京都市左京区のすみれやとかぜのねです。それぞれ朝10時半から。午後3時からです。かぜのねでは午後5時から交流会も予定しています。

「原発からの命の守り方」については、まずは一番大事なエッセンスをぎゅっとつめてお話します!
また続いて、昨年12月10日に僕が所属する「ウチら困ってんねん@京都」の企画の場で「ヨウ素剤を配ってよ@京都」を立ち上げたことに踏まえ、いかにヨウ素剤をみんなで手にしていくのか、そもそもヨウ素剤とは何かに立ち戻ってお話します。

各地でのヨウ素剤配布のための活動の紹介も行いますので、とくにヨウ素剤に興味がある方にご参加いただきたいです。
また「原発問題がよくわからないけどいまさら聞けない」とか考えている方もぜひぜひ来ていただきたいです。できるだけ分かりやすくお話します。

午後3時からは7月ドイツデーベルンで行われた反核国際サマーキャンプ、11月フランスパリで行われた反核世界社会フォーラムへの参加の報告をした上で、この流れの中で設定された本年8月南仏開催の反核国際サマーキャンプをみすえた会議も行います。
「公開秘密会議」と銘打ちました!公開なんですがかなり突っ込んだ内容も話せればなと思っています。

呼び掛け文の中でこの夏のサマーキャンプに「日本チームを作って参加したい」と書きました。いまもそう思っているのですが、その後に、さまざまに構想が拡大してきました。もっといろいろな形で世界への発信を行いたいのです。
というのはこの間、世界に出て痛切に感じたのが世界が日本の情報に飢えていることです。とくに福島原発事故以降、日本がどうなっているのか。福島原発のその後は?被曝の状況は?日本の原子力政策の展望は?そして反核運動の現状は?などなどです。
また私たちからも発信できること、すべきことがたくさんあります。例えば福島原発はどのように壊れたのか。原発はどのような脆さをもっているのか。被曝後に政府が何をしてきたのか。どうやって被曝が隠されようとしているのか。などです。

それらがすべて現地の運動の大きな糧となります。だから世界の人々は日本の情報をとても知りたがっているし、福島原発事故による私たちの痛みを分かち合い、知恵をシェアし、核のない世界の実現のために役立てたいと思ってくれているのです。
とくに喜ばれるのは日本の民衆がどんな運動を行っているかの紹介です。僕は海外で日本のデモ情報をよく伝えますが、とても喜んでもらえます。
ところが日本語の壁はものすごく高い!日本語で書かれている情報に世界からアクセスするのはとても大変なのです。そのため日本は、原発問題だけでなく、世界から見るとかなりブラックボックスな国なのです。

だからこそ私たちがもっと明確に情報を発信していくと世界の人々のためになり力になります。そして世界の反核の流れが強まると日本の原子力政策にもますますストップがかかります。つまり私たちの発信は跳ね返ってきて私たちの力になるのです。
幸いこれだけインターネットが発達しているのですから、何も世界にいかなくても情報発信をする道も幾らでもある。例えば英語の情報発信専用のホームページを作る。そこにビデオレターを載せる。かつ可能な限りの多言語に直して発信していく。

各地の測定所の情報も専用ページを作って紹介していきたいです。すでに「みんなのデータサイト」が英語発信を始めていますのでそれとも連携させていただきたい。
それやこれや、いろんな知恵を集めて、いろんな人の力で、世界への発信を実現していきましょう。なのでネットに強い方、映像に強い方にもぜひ参加して欲しいのです。音楽が強い方、ファッションに強い方も参加して欲しいです。よりかっこよく情報発信したいですから!

その点では何も京都に限らず、全国の方に力を貸して欲しいのです。
例えば各地の金曜行動を毎回ショートビデオにして世界に流すとかはどうでしょうか。各地で行われている講演会情報も出してはどうでしょうか。
また各地の原発前の行動についても出していく。考えてみればやれることはもっとたくさんあります。ぜひ「こんなことなら協力できるよ」という知恵を送ってください。

このことは世界各国におられる方にもぜひ協力をお願いしたいです。
情報が迅速に伝わっていく世界的な仕組みも作れたらと思います。みなさんの力が必要です。それで一緒に世界に革命を起こしていきましょう!

以上、1月13日に京都市で二つの企画を行います。
ぜひご参加下さい。
FacebookのイベントページのアドレスとチラシのURLも載せておきます。

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守田敏也さんから聞く
原発からのいのちの守り方
https://www.facebook.com/events/170410763562463/
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/db/fc6350e10116c6477dc9c0ba08dd040c.jpg?random=5a3cf5c386c2b588f0ed85e41b4a6812

高浜原発から京都市役所まで約60キロ。
もしも事故があったら放射能が やってきます。
琵琶湖も深刻に汚染され、京都市では水が飲めなくなってしまいます。
高浜原発はすでに再稼働しています。そして来年の春には大飯原発も稼働予定。

私たちは原子力災害に備えることが大切だと思います。
事故は明日起こっても不思議ではない。
だとしたら身を守る準備をしなくてはなりません。
万が一のときに子どもたちを守りきる備えをしなくては。

自分のこととして事故へのリアリティを想定し、とっとと逃げる準備をしましょう。
ヨウ素剤はそのときに飲むもので、事前配布をしておくことが大切です。
ヨウ素剤は緊急時に甲状腺を守るためのものです。
また事前配布をすることで、
事故発生のリアリティを考えるようになり、
原発の危険性と向かい合えるようになります。

まずは現実を知り、今何ができるか具体的に考えていきましょう。

日時:2018年1月13日(土) 10:30〜12:30
場所:すみれや 2F
京都市左京区田中里ノ前町49-1(叡電元田中駅より徒歩5分)
参加費:1,000円(お茶・お菓子付き)

お問合せ:info@sumireya.org(担当:春山)

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守田敏也さんによる市民交流ツアー報告会
& 「反核キャンプ2018in南仏」に向けた公開秘密会議!
https://www.facebook.com/events/2051310961769488/
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/73/0797e14d24985152c453d96df51b0336.jpg?random=386751531f75bec0a7fc0781272c6bc3

2018年1月13日(土)
報告会 15:00~17:00
交流会 17:00~20:00
☆当日参加も可能ですが、準備の都合上、参加希望の方は事前にご連絡いただけるとありがたいです。

場所:かぜのね
左京区田中下柳町7-2

報告会参加費:1000円
☆交流会別料金(割り勘)
☆遠方からご参加の方、経済的に厳しい方はご相談ください。

定員:20名

主催:核のない世界をみんなで考える会(仮)
連絡先:080-6942-1974(宮崎)

この夏にドイツ・デーベルンで反核サマーキャンプに参加し、世界中からの参加者と交流しました。
さらにここで結成した国際チームで11月反核世界社会フォーラムinパリに参加。交流の輪をもっと広げて来年夏に南仏で規模を倍する反核サマーキャンプを行うことをパリで決めました。
ここに今度は僕1人ではなくて日本チームを作って参加したい。ということで報告と同時に公開秘密会議(笑)を行います!
核のない未来はいまや世界共通の願い。あなたもこの日から国際連帯の輪の上に一緒に乗りましょう!ぜひご参加を!(守田)

守田敏也さんのプロフィール
同志社大学客員フェローなどを経てフリーライターとして活躍。
篠山市原子力災害対策検討委員会委員としてリアリティのある原子力防災計画を作成し、同市のヨウ素剤配布の実現にも尽力。
主な著書に『内部被曝』(岩波ブックレット、矢ヶ﨑克馬氏との共著)、『原発からの命の守り方』など。