守田です(20171025 23:30)

10月29日に出国しパリ、その他の都市に行ってきます。核のない未来を目指した世界的連帯の拡大・深化のためです。
同時に世界の人々を味方につけて日本社会の変革の力にもしたい。総選挙の結果からそうも決意しました。ぜひこの行動にお力をお貸しください!カンパをお願いしたいです。

まず参加するのは、7月後半にドイツ・デーベルンで参加した反核サマーキャンプを開催したニュークリア・ヘリテージ・ネットワークのパリミーティングです。10月30日夜から1日まで行われます。
同ネットワークは世界中の反核行動の情報センターとして飛躍しようとしているグループで、僕も7月に招待されてキャンプに参加し、このグループの一員となりました。参加者はドイツの他、ヨーロッパなど13ヶ国で活発に活動している方たちです。

すでにそれらの国々から情報を集めていますが、このキャンプで、11月にパリで再会しようとの案がでました。というのは11月2日~4日にパリで反核世界社会フォーラムが開催されることが決まっていたからです。
それでチームとして参加することとし、本大会前に来年のサマーキャンプに向けた会議を開き、各国の人々を招こうとなったのです。

このため8月中旬から2週間に1回スカイプミーティングを続けています。ドイツ時間午後8時半に合わせるので、こちらでは夜中の3時半から。実は今宵もです。
といっても僕の英語力はそれほど高くなくて、悔しいことに毎回、一番サイレントな参加者になってしまうのですが、それでも参加を続けています。自分で言うのもなんですがものすごく奮闘しています!

さてこの後はみんなで反核世界社会フォーラムに参加します!僕はそこでこれまでを上回る世界の人々との輪を広げるつもりです。世界により広く、福島原発の真実と日本民衆の今を伝えてきます。
フォーラム後はパリを離れエピナルという町に行って講演します。11月7日です。さらに8日はコルマールという都市に移動してそこでも講演します。フランスでの初めての講演です。
9日にフランスを離れドイツに移動。10日にオーバーハウゼンという町で講演します。

これらフランスの行動は、僕が7月に静岡で行った講演の録画を見て感動してくださった方がフランスの知人を紹介してくれたことで成り立ちました。
ドイツでの行動は、これまでも何度もお世話になってくれている桂木忍さんが設定してくれています。お二人に大感謝です!

桂木さんと僕はさらに11日にIBBというドイツのNGOのミーティングにも参加します。2014年に僕が初めてヨーロッパを訪れたときに僕をトルコに派遣してくださった方たちです。
その後、この年の秋にはポーランドで開かれた国際会議にも僕を招待してくださいました。ドイツ・デーベルンのキャンプへの参加も、この時、ファルクというドイツ人と知り合ったことが端緒となっています。

今回は各地で世界の方々との交流を深めるための素敵なアイテムも持参します。一つは京都の女性たちが作っている”I hope peace”という旗です。
ピースフラッグと呼ばれています。なんというか、僕としては今、日本で広がりつつある、気持ちはしっかりしているけれどもどこか温かい運動を象徴してくれているようで、渡しがいがあるのです。
Facebookページをご紹介するのでご覧ください!

Peace flag プロジェクト
https://www.facebook.com/groups/485566951607074/?fref=ts

この旗を今回は50枚持参します。親しくなった方に差し上げようと思います。

そしてもう一つ、東日本大震災避難者の会Thanks & Dream製作の英文冊子”A speech, letters and memoirs evacuees from Fukushima”を持っていきます。
日本語では「福島原子力発電所事故からの避難者たちによるスピーチ、手紙、そして避難手記」です。同会で活躍している福島からの避難者、森松明希子さんの手記「母子避難の記憶」などが載っています。
これは100部持参します。翻訳に携わっているチェイス洋子さんが「世界に広めて欲しい」と無償で提供してくださったのです。でも状況次第ですが、可能なら5ユーロぐらいで売って会にも還元できればと思います。

さらに僕も冊子を作ってと思っていたのですが・・・残念ながら時間がなく・・・製作を断念しました。
せめて手渡しできるペーパーを作って持参するつもりです。

僕がなぜこうした行動を繰り返しているのかというと、これまでの世界各国への訪問を通じて、世界が日本からの情報に飢えていることを痛感してきたからです。
人々は福島原発事故の真実や日本の民衆が何を考え、どう行動しているのかを知りたがっています。
しかし世界どこでもそうですが、海外の肝心な情報はマスコミにはそれほど流れない。さらに日本の情報は言葉の壁が高すぎて容易に検索できない。世界からみれば日本はブラックボックスなのです。

例えば福島原発事故後に首相官邸前に20万人が集まったことや、その後も各地で金曜行動が継続していることなど、世界にほとんど流れていません。それだけにその写真を見せると、必ず多くの人々が食い入るように見てくれます。
2014年のことになりますが、ドイツでこう言われたことがあります。「あれだけの原発事故が起こっても日本人が立ち上らないのだったらもう世界は終わりだと思っていた。今日、そうではないことをはっきり知って心が熱くなった」

この国が福島原発事故からの6年半で経験してきたこと、それは世界にとってとても貴重なのです。
もちろんそこには申し訳ないこと、恥ずかしいこともいっぱいあります。でも僕は誇れること、胸を張って伝えたいこともいっぱいあると思っています。
福島原発事故前まで、反原発運動は絶滅危惧種と言えるようなものでした。いや多くの社会運動もバラバラに分断されたまま、それぞれがじり貧になりつつありました。
とはいってもその幾つかを担っていた僕は「いつかまあ人々がわかってくれるさ」とあっけらかんと行動していたし、他の多くのところもそうではなかったのかとは思うのですが、ともあれそういう僕からすると福島後の日本は激変しました。

何よりデモや講演会、企画等々の数が格段に多くなり、参加者も増大しました。さらに感動的だったのは、各地でそれまでバラバラにされて対立ばかりしていた日本の民衆運動の出会い直しが始まったことでした。
○○党系とか○○派系とか、そのどちらとも絶対交わらない系とか、日本の運動は細分化されてしまっていましたがそれが各地で合流しだしました。そこにかつてはそうした運動と無縁だった人々が大量に流れ込んで雰囲気も変わり新しい輪が生まれました。
今日、できあがった野党共闘も、こうした下からの実践の積み上げの中で紡ぎ出されてきたものです。
今から思うと前原氏はこうした下からの運動に民進党が飲み込まれ、自分の位置が無くなることを危惧していたのだなと思われますが、ともあれ民衆行動は国政にも影響を与えるところまで発展してきています。その息吹を世界に伝えてきます!

ただここで一つ難問が。「それじゃあなんでアベシンゾウが首相を続けていられるの?」と必ず聞かれるからです。
うーむ。「とてもゆがめられた小選挙区制があって、選挙はまったく民意を反映してなくて、しかも今回は野党が直前に大分裂して・・・」とか言わなくちゃいけない。説明文をあらかじめ英作して持っていきます!
でも早く「ほら。政権だって変えたでしょ!」と伝えたいものですね!

ともあれ世界は日本に注目しています。あの福島原発事故があったからこそ、日本からの変革の声を期待しているのです。
だから私たちの頑張りは世界を励まします。また僕は反対にそのことで、世界からの私たちへの応援の声も大きくして、私たちの力もまた大きくする循環を作りだそうと思っています。
もはや世界の人々は「核のない世の中を作る」という共通目的を持っています。国境など軽々超えて新しいものを一緒に築けます。その流れに掉さすためにパリへと向かいます!

みなさま。こうした行動には資金が不可欠です。ぜひとも熱い応援お願いします!

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