守田です(20251101 20:00)
● 福島原発事故の被曝問題のハイライト動画です!ご覧ください(バナーをクリック)
福島原発事故によって東日本を中心に大変な汚染が発生しました。そのほとんどが無視されていますが、実際には深刻な健康被害がたくさん現れています。これと向かい合うことが大切です。
この点で僕は東京小平市から岡山市に避難移住された三田茂医師に多くを学び、歩みを共にしてきました。東日本の(最近では西日本も)放射能汚染を、繰り返し告発されてきた方だからです。今回、共に考えてきたことをまとめた動画を作りました。
● 東京の子どもたち大人たちの好中球が減っていた!
東京の被曝実態をつかむのに、三田さんは放射線関連事業従事者が白血球の状態から被爆実態を調べる検診を受けてきたことに着目、患者さんの血液を測りました。そうしたら東京のたくさんの子どもたち大人たちの白血球の好中球がかなり減少していた。

三田さんはまた、患者さんたち(後に『新ヒバクシャ』と命名)に、原爆被爆者が経験した「原爆ぶらぶら病」と似た症状が出ていることも突き止め、『能力減退症』という病名を付けて論文を書かれました。以下からご覧になれます。
http://mitaiin.com/?page_id=519
すると『文春』がWEB上で記事にしました。文春は東京の異変を察知して三田さんに取材、『能力減退症』について書いたのです。以下にアドレスを示します。
https://bunshun.jp/articles/-/6958

三田さんは東京新聞やテレビ局からも取材を受けましたが、どれも公開直前にストップ。それで僕は仲間たちと真実を明らかにするための努力を重ねてきました。
一つは東京から神戸に避難移住した下澤陽子さん(にょきにょきプロジェクト)の避難日記を動画で公開したことです。さらに東日本に行った際に、聞き込みをし、その後の講演で発表してきました。
そんな中、東京の「中電病」=総武・中央線の中野電車区で3年で43件ものオーバーラン発生を知りました。運転手の体調不良が原因ですが「能力減退症」が疑われる事例です。僕の聞き取りでも同様のことが多い。
● 被曝医療に踏み出した三田茂医師
『能力減退症』とどう立ち向かうのか。三田さんは「大脳の間脳からでているホルモン(副腎皮質ホルモン)の分泌が減っているのが原因では」と考え、検査をしてみました。そうしたら正解でした。
それで脳内から出にくくなっているホルモンの補充療法を始められましたが、大きな効果が現れた。その点について今回、三田さんからお借りした症例を動画で示しています。

一方で僕は京都「被爆二世・三世の会」の仲間たちと、被爆二世・三世に起きてきたことを調査してきました。その報告書を2024年1月に発表すると三田さんがとても驚かれた。『新ヒバクシャ』に起きていることとかなり似ていたからです。
三田さんは「かなりの高率で治療できる、症状を軽くできるという確信を得た」とまで言われたので、ぜひそれを聞こうと2024年5月の京都「被爆二世・三世の会」の年次総会の記念講演で語っていただきました。
すると三田医師の見解に興味を持ち、評価してくださる医師が現れました。阪南中央病院(大阪)の村田三郎医師です。この方にも2025年5月の年次総会でお話しいただきました。お二人の、それぞれの講演動画のアドレスを示しておきます。
https://youtu.be/f8fk-IIZ-kk
https://youtu.be/VG0ay3epoU0
● 原爆以来、被曝被害は隠されてきた
被曝被害の実相を暴こうとする私たちの活動や三田さん治療実践は、原爆以来の被曝被害隠しと全面対決するものです。
被曝被害隠しは、原爆で大量虐殺を行ったアメリカが行い、日本が加担してきたもの。それが今も続き、福島原発事故の被害隠しに繋がっている。
その歴史を紐解く中で、実は戦後に「原爆ぶらぶら病」と向き合い、治癒を進めようとしていた医師たちがいたことも分かりました。都築正男医師や小沼十寸穂(ますほ)医師などです。
その点で僕が三田さんや仲間たちと共に歩んでいる道は、かつてGHQが弾圧し潰した被爆者救済の道を、再度、切り開くことにもつながっています。

核反対を貫くにはこのことがとても大事。ぜひ動画をご覧ください。
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