守田です(20251031 22:30)

● 三田茂講演(にょきオンラインサロン)をお聞きください

8月末に三田茂さんにタイトルに上げた内容でのお話をしていただきました。にょきにょきプロジェクトオンラインサロンの場においてです。
このサロン、有料コンテンツなのですが、メンバーの間でぜひ多くの方に知っていただこうと討論して、三田さんの講演部分だけ公開することにしました。ぜひヒバクと遺伝についての新しい知見に触れていただきたいです。

なお三田さんの講演の後に参加者全員で討論してさらに認識を深めることができました。
ここにご興味のある方、オンラインサロン参加希望の方は守田にご連絡ください。(morita_sccrc@yahoo.co.jp)

● 下澤陽子さんのノートテークをご紹介します(タイトルと小見出しは守田が入れました)

この講演をにょきメンバーの一人で、三田医師にもよく診ていただいている下澤陽子さんが丹念にノートテークしてくださりFacebookに書き込んでくださいました。
とても分かりやすいので、動画を見る際の参考にしてください!以下、下澤さんのFBページと共にご紹介します!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100011331077034

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三田さんのお話を聞いて 下澤陽子

先日、にょきにょきプロジェクトのオンラインサロンにて、三田茂医師がお話してくださいました。
メンバー限定でしたが、すごい話でした。

○ ATPを摂ってみたら爽やかこの上なし まるで憑き物が落ちたような頭!

何が、て、まあ、医学の、遺伝学の最先端の知見と共に、三田医院で試みられてきたことのその、ちょっと驚きの成果。
お話を聞いて、頭の中は細胞、遺伝子、染色体、ミトコンドリア、そんな世界でいっぱいになったけれど、最後、それは私の体に降りてきた。

どういうことかって?
お話を聞いて、その後、他の三田医院の患者さんと同じように、ATPを摂ってみた私は、この1ヵ月近く悩まされてきた頭重感、頭痛、首の後ろの張り、連日の下痢、から、見事に解放されたのだから!
ATPって?
それは、私たちの細胞の中のミトコンドリアが作り出すエネルギー。生きていく上で、何をするにも要となるもの。
どうも、私のミトコンドリアたちは元気がなくなっていたらしい。
この異常な暑さの中、私、ちょっと汗みどろで運動しすぎたのかもしれない。山ばかり登ってたし

で、今は?
爽やかこの上なし
まるで憑き物が落ちたような頭。
飲みだして5日目から、完璧に痛みが消え、もう、お灸もマッサージも必要無くなった!
これほど効くとは思わなかったわ!
足りていなかったところに、まさにドンピシャでいったのかも。
私は低コルチゾールだけれど、そこの補給より、私にとっては効いた。

と、そんな経験をした患者さんが、三田医院には何十人もいらっしゃるらしい。
「能力減退症」の、症状があり、コルチゾール治療を継続している126人の患者さんに、さらなる改善を目指して、46人にミトコンドリアの仕事に欠かせない物質、コエンザイムQ10(CoQ10)を処方したところ、なんと9割近くの人に何らかの効果があったそう。
コエンザイムQ10は、ATPを作るときにとても大切なもの。私が飲んだのはATPそのものだけど、同じような意味を持つ。

ちょっと興奮して話が前後しました。
仕切り直して、三田先生のお話を改めて紹介させてもらいます。
お話は、

○ ヒバクするとは?ヒバクシャとは?

から始まった。

誰がヒバクシャ?国が認めた人?
その被害とは?

空間線量でも、土壌汚染でもなく、患者さんの体からその影響を見てきた先生は、その被害は東日本、特に首都圏がひどいと見る。そして、西日本、岡山にもヒバク被害は広がっていると。 
三田医師の、岡山医師会発表第7報にある。

福島「甲状腺がん検査」の中で、スポットが当てられないよう誘導され、グラフ化もされていない、“のう胞の数”は、被ばくの鋭敏なマーカーとなると、先生は考える。事故の前、本来20%ほどであったと思われるのう胞が見られる割合は、事故後、全国の放射性物質の降下量に比例してその率は増えている。(福島、東京、山梨、青森、長崎の順に)ビバク量が少ないところほど、年を重ねるにつれ、そののう胞の率は増えている。。(岡山では現在68%)
つまりは、福島事故後のヒバクは、ほぼ全国の問題。

原発は事故を起こした時だけではない、その通常運転でも日々放射能を排出する。
そして、その廃棄物、使用済みの燃料は行き場がない。
大気圏核実験、核事故、巻き散らされては、蓄積していく放射能汚染。北半球を中心として、地球規模でのビバク。
鉱業残渣としての放射能もある。公害の形。
掘り返され利用した後、捨てられ、また掘り返される放射能、密かに広がる健康被害(岡山牛窓のトリウム汚染の例)

ヒバクシャとは?
それは多くの「私たち」
その被害は?
特に福島事故後に広がる重大な問題は?

それが、「能力減退症」
“原爆ぶらぶら病”のような症状。
それは、以下のようなことから起こる。
1、脳、ホルモンの異常(下垂体副腎系)
2、自律神経
3、社会的、心理学的問題
この中で、1.は、ホルモン補充により治療が可能であることから、主にここに取り組んできた。
そして、、今回、これに、ミトコンドリアのことが加わる。実はこのことは、三田医院にて、4~5年かけて、試みられてきた。
私(下澤)が冒頭で書いたような、臨床での成果から、これを公表してやっていくところにまで考えが固まる。
次の章にいきます。

○ ミトコンドリア・ATP CoQ10(コエンザイムQ10)

ミトコンドリアとは?

細胞の原形質の液に浮かぶ、あの生物で習ったぞうりむしみたいなやつ。独自のDNAを持っていて、高等生物のみに存在します。
それはいわば、細胞の発電所。
私たちが取り込んだ栄養と酸素を、エネルギーに変える場所。

で、そのつくられる主たるエネルギーがATP。私が飲み始めたやつ。
そして、それを作るときに、大事なのがコエンザイムQ10(CoQ10)、というわけ。
これを補給してやることで、ミトコンドリアが元気に発電してくれて、私たちも元気になる!
…そう、それで、早速私が大きな恩恵を受けたわけです

このことを、試みていく中で、裏付けとして調べると、湾岸戦争帰還兵のミトコンドリア機能障害の論文に出会う。
コエンザイムQ10は、湾岸戦争、退役軍人の症状、3分の1位の人に効果があったと。
では?ぶらぶら病、新ヒバクシャにも当てはまるのでは?
先生はそう考えた。

コエンザイムQ10は他にも、パーキンソン病初期、アルツハイマー、心臓病、などへの効果が認められた論文がある。
ミトコンドリアすごい!
独自のDNAを持っているところからして、ウィルスみたいによそからやってきて、私たちの細胞に住み着いたらしい。
よく来てくれました!命のパワー源みたいに思う。神様からのプレゼント?
素晴らしいエネルギーの発電所!!

ミトコンドリアも細胞も「膜」がある。
それって、私なんかは、壁のようなものとイメージするけど…でもその、「膜」には穴が開いていて、核の表面までめり込んでいて、外とつながっているのだそう。
ベトカウ効果、て言われるけど。
低線量被ばくが長時間続くことで細胞膜が破壊される、、でも破壊まで行かなくてもすでに影響を受ける、てことか。
低線量被曝で、細胞やミトコンドリアは影響受けやすいのだ。特にミトコンドリアは細胞の中でも弱い装置なんだろうと、話されてた。

うーん この素晴らしい生命の発電所は、内部ビバクの影響を受けやすい、てこと。
岡山医師会にて三田先生はずっと継続して発表されていますが、次回第8報の内容は、《ビバク・「能力減退症」とミトコンドリア機能》という表題となるそうです。注目したいです。
さて、この細胞の話にもつながるのが、後半の遺伝についての話です。
というか、《遺伝》について。カッコつきです。

○ 《ビバク》は《遺伝》するのか?

カッコ付きの遺伝。なぜカッコ?
それは、ここ数年で、遺伝という言葉の持つ意味が、激変を遂げたから。

私たちは、ビバクについてはずっと、
「遺伝影響はありません」という形で言われてきている。反被ばく、の、場から、これに抗っていくための大切な最新の知見。
その骨格を、このネットの片隅で、このオンラインサロンに参加した十数名の私たちは、聞くことになりました。

まずは遺伝とは?その歴史。
私が学校で習ってきて、なんとなく覚えてるのは、メンデルの法則(1866年)、「形質」は遺伝する、それには法則がある。
その後、1世紀くらいの時を経てわかってきたのが、細胞核の染色体と、そこに二重螺旋で巻き込まれたDNA、という構造。
DNAの塩基配列、それが遺伝を決めるのだ、て。
私が学生時代に習ってきた事はそれが全てだった。

でも、それが…
大きく変わってきたらしい。
1世紀どころじゃない、この数年で。

そりゃ遺伝が全てじゃない、その後の生活やらストレスやらで、変わってくるんだ、て、そのくらいの事は感覚的に理解できる。
でも、、その、生活やストレスで変わってきたもの、その形質が次世代に遺伝する?だなんて。
そのことが近年、認められつつあるらしい。そのことを、先生は
“獲得形質の世代間継承”
というふうに呼んでいた。

なぜそんなことが起こり得るのか。

細胞核のDNAの塩基配列は変わらない。
遺伝子は変わらない。
でも、その遺伝子をオンにするかオフにするか、決める仕組みがエピジェネティクス、というのが、大雑把な捉え方。
このエピジェネティクス、これのこの数年わかってきていることの内容がかなりすごい。

遺伝情報と言うのは、細胞核の中にひとり閉じこもってるんじゃない、それは核の外にも出てきているんだ、しかも、それは、細胞から細胞へ、人から人へ、人から動物、植物へ、行き来しているのだ、ということが、この数年わかってきたことらしい。
具体的に話してくれた細胞間コミュニケーションの内容が、ものすごく面白かった。

細胞同士がくっついて、穴を開けて直接やりとりしたり、物質を外に吐き出して、遠くの細胞とやりとりしたり、また小さいチューブでつないでやりとりしたり…
てなことがされてるらしい。そのやりとりしているものというのは、細胞と同じような構造を持っている。核は無いけれども、遺伝情報を持っている。それは人間の体の様々な液体(汗、尿、涙、精液、鼻水、などなど)に出て行く。

こうした、細胞のコミュニケーションによる、エピジェネティック変化が、血液やリンパ液を介して、生殖細胞にも流れていき、変化を引き起こす。
全く新しい形の、遺伝。
だからカッコ付きの《遺伝》
放射線を浴びて、被ばくした細胞の周囲の、被爆していない細胞も、被ばくの影響が現れる、バイスタンダー効果という現象にも、このことが強力な説明となる。

そして、
これが、
「獲得形質は、世代を超えて継承する」ことの説明となり得る。
これが、広島・長崎被爆者二世三世に起きていることにつながる。

これを知ると、国側の、繰り返されてきた、ヒロシマ・ナガサキ原爆被害の、放射線による「遺伝影響は無い」の説明が、全く検討はずれなことを話しているように聞こえるでしょう?
このことを共有する事は、私たちにとって本当に大切!と、思い、ここに記します。

ビバクシャとは?
それは私たち。
これが共有できないようにされていて、そして健康被害の多くは、自覚することが難しいけれど。
苦しむのは自らの健康な身体。奪われるのは自らの生活。私たちの子どもたちの、そしてその次の世代の、それ。
取り戻すために、なんでもやってみようじゃないの、というのが三田茂医師の基本に流れているのを感じます。

これは…?と、ピンときたことは、臆せずやってみる、試してみる、
放射線被ばくとは、〇〇である、というような医者の教科書に囚われることなく、目の前の患者さんから広がる思考。
白血球五分画検査にしても、
下垂体、副腎ホルモン検査とその補給にしても、
今回の、ミトコンドリアについても、
患者さんとの深い信頼関係の中で、それが可能なんだ、と、思わせられます。

多分、ここに書いた事は、紹介してきた三田茂医師の取り組みは、今までの放射線被曝の常識、また、医学の常識からは、ものすごく逸脱していることなのかもしれません。
でも、それは、今、困っている人、苦しんでいる人がいる。何を置いても、まずはその人を助けよう、の、精神ですね!
助けるための、医療、医学、遺伝学、であってほしい。

頭のモヤと、キリキリした痛みから解放され、清々しい気持ちの私は、思います。
私のは命に関わるわけではないし、我慢できない不調ではないかもしれないけど、
でも!!
健康である事は、素晴らしいです!

みんなで守っていける世の中でありますように、医療でありますように。
祈る気持ちでみなさまに、このオンラインサロンでのひとりのお医者さんの大切な話を、ご紹介しました!
長文、読んでいただきありがとうございました!

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下澤さんのノートテークはここまでです。
みなさま。ぜひ動画をご覧ください。ヒバクと遺伝に関する新しい知見に触れてください。

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