守田です(20250627 23:30)
● 核なき未来に向けてカンパをお願いします!
ブログ「明日に向けて」は2月22日に2501回目を迎えました。2500回越えに際し活動支援のカンパを訴え、幾人かの方から嬉しいご協力を仰ぐことができました。
核なき未来に向けた活動ですが、まず訴えたのは、2015年に上梓した『原発からの命の守り方』の続編を書くこと。いま精力的に作業を進めています。
このときブログで「この他にもまだまだ計画があります。続きは次号に書きます」と予告しつつ、参加すべき企画の告知を続けることなどを優先して、なかなかできませんでした。
そこでさらなる計画についてここで明らかにしたいと思います。夏の一時金の時期であることも踏まえて、心よりカンパを訴えます。
核なき未来を引き寄せるための活動に、ぜひお力添え下さい。以下にお願いします。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
モリタトシヤ 店名 四四八(ヨンヨンハチ)店番 448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000
● 放射線被曝被害隠しとの対決こそが核なき未来への道を開く
この間、放射線防護活動を様々に担ってきましたが、この中で強く実感してきたのは、被曝被害を正確につかみとることの重要性です。
なぜか。広島と長崎での大量虐殺の後、アメリカや核推進勢力が、最も力を注いできたのが被曝被害の隠蔽だったからです。
それは相次ぐ核実験、核兵器製造工場や原発の事故での被害隠しにもつながってきました。
とくに力が注がれてきたのが、被曝の遺伝的影響の否定でした。原爆の犯罪性を最も鋭く批判したのが遺伝学者たちであったからです。
そのため様々なからくりのもと、被爆被害、遺伝的影響が否定され、被爆者にも大変な圧力がかけられてきました。
被害を訴えても誰も助けてくれず、バッシングや差別すら行われる中で、往々にして被害者自身による被害隠しも行われてきました。
それが今も続いています。典型例は福島原発事故で膨大な放射能が飛び出したのに、健康被害が一件も報告されていないこと。また主要な政党やメディアのどこもが、ここに切り込もうとしていないことです。
「核なき未来」を手繰り寄せるためにキモになるのはここです。放射線被曝が、人間の命に、心身に極めて危険であることを実情に即して明らかにする必要がある。まるまる隠されている実態を明らかにするのです。
僕が今後も最も精力的に進めたいのはこの領域です。
● これまでの活動で被曝被害の実相をつかみ治療の可能性にも辿り着いた
それで被曝被害の実相をいかにつかみとって行くのか。それを僕は二つの系で進めてきました。
一つは東日本を中心に、講演で訪れた各地で聞き取りを行うこと。それをその後の講演に反映させ、さらなる反応を聞き取ることです。
この行為の中で、被曝被害と格闘し、治療の可能性を切り開いてきた三田茂医師と合流しました。それで三田医師に学んだ知見も講演に反映させ、さらに様々に反応を集めてきました。
もう一つは被爆二世・三世健康調査アンケートを通じてでした。京都「被爆二世・三世の会」の仲間との共同作業で、被爆当事者による被害実態の炙り出しです。この報告書が昨年1月にできました。
これです→http://aogiri2-3.jp/chousa/20240430.pdf
ところがこの報告書を読んだ三田茂医師から驚くべきことが語られました。福島原発事故の被災者、三田医師が『新ヒバクシャ』と定義している人々に起きている症状と、極めて似通っているというのです。
すでに三田医師は、新ヒバクシャの症状、広島・長崎で「原爆ぶらぶら病」と言われた症状を『能力減退症』と規定し、その原因が大脳視床下部からのホルモン分泌異常にあることをつかみ、その補充療法を確立させてきました。
このことを京都で講演して頂いたところ、阪南中央病院の村田三郎医師が現れ、強く支持して下さった。村田さんは1200人の被爆者の面談調査、100人の原発労働者の聞き取り調査のもとでの20人の診察。50人の在韓被爆者と被爆二世の診察もしてこられた。
その村田さんが「自分も中枢神経系の問題とまで追及したが、ホルモン検査は高値で市中病院からは手が出なかった。三田さんの実践で、自分の推論が正しかったことが証明されたという思いがある」ともおっしゃって下さっています。
この村田さんの長きにわたるヒバクシャの治療とサポートは、三田さんの実践の正しさをかなりの厚みをもって裏付けるものでもあります。今後、ぜひこれらを広げていきたいです。(お二人の講演動画を貼り付けておきます)
● 今後、行っていくべきこと
それでは今後、とんなことを進めようとしているのか。一つには三田さんや村田さんの見解を広げていくことです。医師を中心にさまざまな人と意見交換して深めていきたい。
そのために今後もさまざまに学習会なども行います。呼びかけますのでご参加下さい。
さらに被爆二世・三世アンケートをリニューアルして進めます!現在二世100名ちょっと。三世10名ちょっとですが、もっと大きく広めたい。
また調査を進める中で、いまのアンケートでは問うことができてないものが、たくさんあることが見えてきました。それらを取り込んでより進化したアンケートを進めます。
同時にここで扱っている項目が、新ヒバクシャ=福島原発事故による被曝被害をも浮き彫りにできていることを踏まえ、ぜひ新たに新ヒバクシャアンケートにも踏み込みたいと思っています。
これをぜひ避難者のみなさんとの協力のもとに進めたいです。
僕はこれらの調査を、私たちの世代から未来世代への贈り物としても行いたいと思っています。残念ながら世界にはすでに膨大な量の放射性物質が生まれていて、確実に未来世代に送られてしまいます。ならば少しでもこれに対抗する何かを送りたい。
それには被曝の実相をつかみ、明らかにし、そのメカニズムと対処法を送ることだと思います。ぜひみなさんにも共に担って頂きたいです。
以上のことを、核なき未来をたぐりよせるために進めます。そのためにはとにかく資金がいります。ぜひカンパをお願いします。カンパを通じてみなさんもこの活動を共にされることを呼びかけたいです。どうかよろしくお願いします!
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