守田です(20240505 23:30)

● 『被爆二世・三世健康調査アンケート結果報告書』をお読み下さい

みなさま。これまで僕は「原発からの命の守り方」について、繰り返しいろいろなお話をしてきました。
今回さらに、被爆・被曝の本当の危険性に迫っていくために、ぜひお読みいただきたい報告書をご案内したいと思います。

『被爆二世・三世の健康調査アンケート報告書』です。僕も世話人として参加している京都「被爆二世・三世の会」が中心になって行ったもの。
私たちがアンケートを作成し、全国の被爆二世・三世に呼びかけて回答して頂きました。

その数が、二世だけで100人を超えたのでまとめを作成し、2024年1月に発行に漕ぎつけました。私たちはこの報告書で、被爆二世・三世に遺伝的影響があることを明らかにしました。
ただし全員ではなく二世102人のうち、32人は「ほとんど健康障害と言えるようなものは経験していない」と回答していることもお伝えします。

以下から無料でダウンロードできるように設定しました。
また有料の冊子版500円)も郵送にてお送りできます。ぜひお申し込み下さい。
(発送は5月9日以降になります)

『被爆二世・三世健康調査アンケート結果報告書』
ダウンロード申し込みフォーム
https://forms.gle/UdeTXoGjschrT7cN9
冊子版申し込みフォーム
https://forms.gle/24hHZXjvKUbhfTzf9

● 被爆二世・三世はこんなことを訴えています

ではどんなことが遺伝的影響としてあらわれているのでしょうか。
報告書でアンケートの中からたくさんの証言を紹介していますが、その目次をここに列挙しておきます。

1 体が弱く、疲れやすく、さまざまなトラブルに見舞われてきた
2 疲れて寝ることが多かったこと、休んでいたことが多かった
3 貧血が多く、倒れることが多かった
4 足の痛みや関節痛に襲われること、骨折などが多かった
5 特に夏や冬、季節の変わり目に弱かった
6 冷え性、暑がり、多汗症だったりした
7 風邪にかかりやすく、治りにくかった
8 副鼻腔炎などにかかり、トラブルや不快感が続いてきた
9 めまいや吐き気、頭痛に襲われることが多かった
10 ケガをしやすく、治りにくかった
11 胃腸が弱く、深刻な下痢になるなど、トラブルが多かった
12 歯のトラブルを抱えてきた
13 目が弱く、極端にまぶしさを感じるなど、トラブルを抱えてきた
14 心臓、腎臓、肝臓などにトラブルを抱えてきた
15 がんや良性腫瘍に見舞われてきた
16 脳梗塞と後遺症、また精神疾患を抱えてきた
17 「止まってしまう」症状について
18 これらの結果、どのような思いをしてきたか
19 そんな中でアンケートをして何がプラスだったか
20 病気・症状・体質の改善や、健康管理のためにしてきたこと

京都「被爆二世・三世の会」のHPからも入手できます

http://aogiri2-3.jp/chousa.html

● 被爆者と『新ヒバクシャ』その類似性、共通性にご注目を

さて調査の過程で、色々な方にアドバイスを求めましたが、その一人が東京小平市から岡山市に避難移住された三田茂医師でした。
三田医師は小平で内科医院を営まれていた時に、福島原発事故に遭遇、ただちに東京の子どもたちへの被曝影響を調べ始め、4000人の血液採取から、白血球の中の好中球が減少していることをつかまれました。
これを踏まえて三田医師は、福島原発事故で被曝した人々を『新ヒバクシャ』と命名、そこで起きていることを『能力減退症』と定義しつつ、努力を重ねてその治療法も見い出し、多くの方を救ってこられています。

その三田医師が私たちの報告書を読んで、「『新ヒバクシャ』との類似性、共通性に驚いた」「かなりの高率で治療できる、症状を軽くできるという確信を得た・・・」と語られました。もし本当にそうならこんな朗報はない! 
そこで私たちはこの5月12日の年次総会に、三田さんをお呼びすることにしました。以下にfacebookイベントページのアドレスとお申し込みフォームを貼り付けておきます。アーカイブ視聴も可能ですのでぜひお申し込みを!

申し込みフォーム
https://forms.gle/6sN6kL1e2muc3vKh7
facebookイベントページ
https://fb.me/e/yOvxRUPLD


チラシは以下から入手できます。
●2024年度年次総会記念講演チラシ

さらにヒバクシャとは誰なのかと考えたときに、私たちの誰もが、ヒバクシャであることを自覚する必要があります。核実験でめちゃくちゃに被曝させられているからです。その上に原発や、核施設の事故による被曝も重なっている。
顕著な例を言います。日本人男性、とくに50代後半以降の方で、ガンになられる方のうち、一番多いのは前立腺がんです。10万人ぐらいの患者さんがおられますが、1975年に前立腺がん患者数は2500人。ほとんどまれな病気だったのです。
女性の場合は同じように乳がんが増えています。これも被曝影響の一つと考えられます。だから被爆・被曝のことは誰にも共通する課題なのです。あなたの課題なのです。

この点を踏まえ、「原発からの命の守り方」にとっての重要なレポートして、私たちの報告書を紐解いて下さい。

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