守田です。(20130513 22:30)

みなさま。維新の会の橋下共同代表が、相次いで、とんでもない発言をしました。「慰安婦制度は軍の規律を維持するために必要だった」「沖縄米軍は、もっと風俗を活用せよ」というものです。
この発言自体、性暴力そのものです。なぜなら、女性への侵害を「必要なもの」「もっと活用すべきもの」と言い放っているからです。
もちろん「慰安婦」への強制はなかったなどという安倍首相の歴史の歪曲の追認もまったくのあやまりです。日本軍が女性たちを性奴隷として扱ったことは、世界中の多くの国々が確認していることであり、日本政府自身もまた一度認めたことです。それをくつがえすのは、二度目の強姦、セカンドレイプであり、被害女性たちへの侵害行為そのものです。

どうしてこんな許せない暴力を振るう人物が、公党の共同代表であれるのでしょうか。まったく信じがたい事態です。
維新の会は、即刻、橋下氏を代表から降ろし、除名などのしかるべき処分を下すべきです。そうでない限り、維新の会という団体もまた、性暴力を積極的に肯定する団体であると言わざるを得ません。
またこんな維新の会と選挙協力をしようとしている「みんなの党」も、この性暴力全面肯定発言への態度を明らかにし、橋下代表を追求すべきです。

とにかくこれはとんでもない暴言です。こんなことが許されていいわけがない。こんなことを言い放つ人物が、政治家でい続けられるとしたら、私たちの国の民主主義は地に落ちたも同然です。
今、問われているのは、私たちの発言と行動です。すべての女性に向けられた暴力そのものである暴言、同時に、男性の尊厳をも踏みしだくこの暴挙に、徹底して抗わなければなりません。
橋下代表と維新の会への抗議を集中しましょう!あらゆる場所で声をあげましょう!

以下、この事態に関する報道内容を貼り付けておきます。あまりに怒りが強くて、収まらないので、分析は明日以降にまわしますが、とにかく今、私たちの尊厳自体が問われていること、このことを強調したいと思います。
とくに男性のみなさん!私たちは、私たちの誇りにかけてこれと猛然と闘わなくてはいけない。私たち男性が、そんな暴力的で情けない存在であることを認めてはいけません。橋下維新の会代表のような、暴力的で、女性差別的で、非人道的な人物と一緒にされることなどまっぴらです。
だから正義のために、誇りのために、愛のために、ともに闘いましょう!

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維新・橋下共同代表「慰安婦制度は必要だった」
TBS News i 2013年5月13日16:43
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5330977.html

日本維新の会の橋下共同代表が旧日本軍の従軍慰安婦について、意に反して慰安婦になった方の心情は理解するとしながらも、当時「慰安婦制度は必要だった」と発言しました。

13日、日本の過去の植民地支配と侵略を謝罪したいわゆる村山総理談話についての見解を問われた橋下代表。
「敗戦の結果として侵略だということはしっかりと受けとめなければいけない。実際に多大な苦痛と損害を周辺諸国に与えたことも間違いないですから」(日本維新の会・橋下徹共同代表)
話は従軍慰安婦問題におよび、事実と違うことは違うと言っていかなければならないとした橋下代表。「日本は国を挙げて慰安婦を強制していない。他の国でも慰安婦はあった」として次のように話しました。
「銃弾が雨・嵐のごとく飛びかう中で命かけてそこを走っていくときに、休息をさせてあげようと思うと慰安婦制度が必要なのは誰だってわかるわけです」(日本維新の会・橋下徹共同代表)
意に反して慰安婦になった方の心情を理解する必要があるとしながらも、当時、慰安婦制度自体は必要だったとの考えを示しました。

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「もっと風俗活用を」と橋下氏 凍り付く沖縄の米軍司令官
産経ニュース msn west 2013.5.13 19:31
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130513/waf13051319370013-n1.htm

日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は13日夕、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)を視察し同飛行場の司令官と面会した際に「もっと日本の風俗業を活用してほしい」と促していたことを明らかにした。米兵による性犯罪などの事件が後を絶たない状況を踏まえての発言とみられるが、司令官は「米軍では禁止されている」などと取り合わなかったという。
橋下氏は今月1日、同飛行場を視察。その際、司令官に「合法的に性的なエネルギーを解消できる場所が日本にはある。真っ正面から風俗業を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをコントロールできない」と述べたという。
橋下氏によると、司令官は凍り付いたような表情をみせ、「米軍では禁止の通達を出している。これ以上、この話はやめよう」と打ち切った。
橋下氏は記者団に対して「事件が収まる因果関係があるようなものではないが、活用を真っ正面から認めないとダメ。兵士は命を落としかねない極限状況に追い込まれており、そのエネルギーを発散させることを考えないといけない」と述べた。
橋下氏はこの日午前、戦時中の慰安婦制度について「必要なのは誰だって分かる」と発言。夕方、その発言について改めて言及した際、司令官とのやり取りを明らかにした。