守田です(20220710 21:00)

● 特重施設の部品が欠け動作不能となるおそれがあった

原発でまたしても故障事故です。伊方3号機で昨年10月から運用を開始した「テロ対策施設」=特定重大事故等対処施設(特重施設)が、部品未装着だったというのです。7月7日まで約8カ月もです。
朝日新聞は部品は複数未装着で、「フィルターやパッキンのように一定の頻度で交換する消耗品」と伝えています。設備が動作不能となる恐れがあり、国から認可を受けた保安規定を満たしていなかったことが指摘されたとも。

テロ対策施設で部品未装着 四国電、伊方原発3号機 朝日新聞 2022年7月9日05:00
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15349459.html?pn=2&unlock=1#continuehere

四国電力は「計装設備の一部に部品の未装着を確認」。計装設備の説明として「一般には、計器や制御装置等をいう」と発表しています。

伊方発電所3号機 特定重大事故等対処施設 計装設備の不具合と通常状態への復旧について 四国電力 2022年7月8日
https://www.yonden.co.jp/press/2022/__icsFiles/afieldfile/2022/07/08/pr001.pdf

● 電力会社は過酷事故を防げないと思っている

僕はこの「特重施設」が、ひどい矛盾に満ちていると何度も指摘してきました。そもそも「テロ対策施設」と言うけれど、ベント設備などテロではない重大事故への対処施設も含まれているので「騙し」に等しい言い方です。
しかも電力会社は徹底的にと言えるぐらい、作ることを先延ばしにしてきました。その末に運用を開始したら、きちんと部品装着されず「動作不能になるおそれがあった」のです。

そもそも設置が2013年7月に決まりながら、原子力規制委員会が期限を5年も伸ばしたのでした。ところが電力会社がその期限が近づいても全く作らないのを見て、規制委員会は「設置申請から5年」と期限を再延長してしまいました。
電力会社はそれでも作ろうとせず、期限の再々延長を申し入れましたが、規制委員会はたまらずに運転停止を命令。それで実際に2020年3月から九電、関電、四電の原発が次々と停まったのです。

守田講演スライドより

すると各社は突貫工事で施設を作って、原発を再稼働させましたが、そうしたら部品が未装着。これはもう電力会社が特重施設など無駄だと思っているとしか考えられません。「安全確保など無理!」と思っていることが透けて見えます。
それでも原発を動かすなんてものすごいモラル崩壊です。電力会社は過酷事故が起きうるし、その時、特重施設など頼りにならないことなど分かっていながら稼働を続けているのです。

● 7月16日緊急ZOOM学習会、24日美浜現地集会への参加を!

あきれるのは同じ部品の未装着を九電も関電も起こしていたこと。つまり特重施設を作って再稼働した全原発で、この施設は「動作不能になるおそれ」のもとにあったのです。
明らかに電力会社はまともな過酷事故対策などしていない。いやできないことが分かっているのでしょう。それで原発を運転させ続けるのはあまりに危険。原発をただちに止めよ!の声を強めましょう。

そのために7月16日(土)午後7時から緊急ZOOM学習会を行います。参加して下さい。
学習会のお申し込みは以下から。チラシもご覧下さい。
https://forms.gle/KXJ9GESaDTQaRSVeA
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/fb43c674d5f83b88c731e36326217c8f

24日(日)には美浜現地集会があるのでこちらにもご参加を。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/cbf2a3eebf8bd03b9e9f44069fc629c7

原発は今、目の前にある最大の危機です!命を守るためにみんなで頑張りましょう!

#テロ対策施設部品未装着 #特定重大事故等対処施設 #保安規定違反 #伊方原発3号機 #原発再稼働反対 #原子力規制員会 #四国電力が未装着 #九電も関電も未装着 #原発現場はどこもモラルハザード


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