守田です(20210729 08:30)

8月1日から6日まで広島に取材に行きます。1日にレクイエムコンサートを聴き、2日に福山市でお話させていただき、3日に「被爆二世」の討論会に参加します。
4日に瀬戸内海を渡って松山市にお邪魔し、伊方原発を止める会の定例行動にも参加、5日、6日は被爆から76年の広島市を取材します。黒い雨訴訟についても可能な限り新しいことをつかんできます。今回はこのうち3日の討論会についてお知らせします。

● 8月3日(火)14時から16時。広島市まちづくり市民交流プラザにて

この日の企画内容を貼り付けます!

「被爆二世の課題を考える ~今、被爆二世運動に問われていること」討論会

=参加の呼びかけ= 
木原 省治(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表・広島被爆二世)
西河内 靖泰(元広島女学院大学特任准教授・広島被爆二世)

広島・長崎への原爆投下から76年、被爆者の子どもである私たち被爆二世も高齢者世代に入り、三世・四世の時代となっています。

そうしたなかで、被爆者である親たちの生き様や死に様を身近に観てきた被爆二世が担う役割には、特別なものがあると考えます。親たちは子どもである私たちの健康を心配し、ある人は政府に対し要求を掲げ、ある人はあえて黙り続けていました。

一見して相反すると思われる姿にも共通しているのは、放射線の遺伝的な影響に対する不安・恐れ・社会的な評価への心配でした。

私たち被爆二世は、様ざまな病気にかかり健康不安を感じているにもかかわらず、放射線の遺伝的な影響を放影研の調査・研究などで科学的知見が得られないとして、医療保障を拒み続ける政府・厚労省の壁にはね返され続けてきました。

国民運動として取り組まれた国家補償による被爆者援護法の制定要求では、三つの「ほしょう」が掲げられました。それは原爆で亡くなった人に対する過去の補償であり、健康と生活不安の中で生きている被爆者の現在の保障であり、そしてこれ

から再び放射線の被害者を作らせないという未来への保証です。

しかしながら、世界中には原子力発電所など核施設での事故、核実験による影響により、この未来への保証が脅かされています。私たちの子や孫である被爆三世・四世らへの責任も大きな課題ではないでしょうか。
そこで下記のように、「被爆二世の課題を考える~今、被爆二世運動に問われていること」討論会を企画しました。みんなで話し合いませんか。

日時:2021年8月3日(火曜日)14時~16時30分まで
場所:広島市まちづくり市民交流プラザ(合人社ウェンディひと・まちプラザ)北棟5階 研修室B
広島市中区袋町6-35 電話082-545-3911

内容:意見提起  国に対し何を求めるかを討論
問合せ連絡先:090-6837-8236 木原省治

なお今回は参加を、基本的に被爆者、被爆二世、三世に限定しています。まずは当事者でのコアな討論を進めるためです。
それ以外で参加されたい方は、木原さんにお電話を下さい。

● みっつの「ほしょう」を求めて

この呼びかけ文の中で注目していただきたいのは、みっつの「ほしょう」です。

まずは1941年に、とうてい勝ち目のないアメリカを相手に無謀な戦争を起こしたこと。次第に形勢不利になり、1944年レイテ沖海戦などで軍の主力が壊滅、翌年から無差別空襲による大量虐殺を受けてもなお戦争を止めなかったこと。
そのため沖縄地上戦を起こされ、広島・長崎への原爆攻撃によっても大量虐殺を受けたこと。民衆が殺され続け、さまざまな後遺障害を被り、ものすごい苦しみを強いられたこと。こうした過去の罪に対する「補償」がなされなければなりません。

同時に、原爆攻撃によって、多大な健康不安、生活不安を抱えさせられたこと、その今の生活に対しての保障がなされなければなりません。
これは原爆の被害だけにとどまるものではありませんが、まずはもっとも如実な健康不安を背負わされた被爆者から医療保障、生活保障がなされなければなりません。

そして三つ目が二度と再び核災害の被害者を生み出さないための「保証」です。核なき未来を実現することです。
核兵器はもちろん、平時から放射性物質を撒きちらし、核のゴミを大量に作り、その上、何度も破局的事故を起こしている原発を廃絶しなければならない。未来世代のために、核災害の根絶が必要なのです。

このために被爆二世運動に問われていることが討論されます。
僕も京都「被爆二世三世の会」の世話人の一人として、中心になって進めてきた「被爆二世三世健康調査アンケート」の現時点までの成果を胸に参加し、積極的に発言してきます。

#被爆二世運動 #みっつの「ほしょう」 #原爆 #被爆者援護法 #木原省治 #西河内靖泰 

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8月1日から6日、広島・福山・松山などを駆け巡っての取材に、ぜひカンパにご協力ください。以下からお願いします。
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