守田です(20200619 23:30)

● 元福井地裁裁判長・樋口英明さんとともに

久しぶりにリアル講演を行います!6月27日(土)、京都市の聖護院門跡の仏間にてです。京都市左京区の京大病院そば。東大路通でバス停「熊野神社」下車。数分。
午後1時半から(受付は1時から) ゲストは樋口英明さんと僕です。笛の名手 湊愛子さんの演奏もあります。
参加資料費1000円。お問い合わせは「山猫軒シンポジウム」事務局、いずぶちときこさん 090-8207-8642

はじめに樋口さんが大飯原発運転差止を命じた経緯や、原発の危険性についてお話してくださいます。
樋口さんの判決の画期的な点は、裁判における「専門性に関する呪縛」を打ち破ったこと。伊方原発1号機の設置許可の取り消しを求めた裁判が、一審二審と住民側が敗訴したことに対して行われた上告への棄却決定(1992年)の際に用いられたものでした。
端的に言うと、原発に関する訴訟を「専門技術性が高い」ものと判断し、行政の側の「専門技術裁量」を尊重すべきだとしてしまい、「このため裁判所は危険性についての直接判断を避ける」としてしまったことにあります。

さらに裁判所は規制基準の合理性=辻褄があっているかどうか、つまり適合性を判断するとし、このための立証責任は被告側が負うとしたのです。
樋口さんはこの伊方最高裁判決の「魔法」・・・「専門技術訴訟だと言われると裁判官に呪縛がかかってしまう点」を打ち破り、専門家でなくとも分かる原発の危険性を鮮やかに指摘され、運転停止を鮮やかに命じられたのでした。
この話をぜひ直接、聴きにきてください。樋口さんのお話の後は、僕がお相手となってトークで内容を深めます。僕からも今年に入って次々と原発が停まっている問題(特定重大事故等対処施設=テロ対策施設の問題)についても解説します。

● 新型コロナウイルスの問題についてもお話します。

第一部の原発のお話のあとに、湊愛子さんが笛の演奏を聴かせてくださいます。篠笛などの名手でいらっしゃるそうです。僕も楽しみにしています。
その後、新型コロナウイルスについて僕がお話します。あらためてこの問題のアウトラインについて触れたいと思います。
政府の対応の問題点を明らかにするとともに、原発問題と実は密接なつながりがある点もお話します。

新型コロナウイルス感染症は日本ではなんとか第一波をしずめることができました。欧米各国もとりあえずは収束に向かいつつありますが、他方でブラジルなどではまだまだ悲劇が拡大しています。
世界的にはとても収まっているとは言えないことを考えると、第二波の到来も必至だと言えます。こんなときにオリンピックなどやれるのか。やれる可能性も薄いし、やっている場合ではないと僕は思います。
そもそもこの国は福島原発事故とて真に収束させることができていないし、放射性物質によるさまざまな被害が続いています。

さらに自然災害の脅威も年々高まっており、梅雨が始まったいま、水害の危険性が高まっています。対策の強化が絶対に必要です。さらにそれと感染症対策とをうまく両立させていかなくてはいけない。
そもそもそんなときに危険きわまりない原発など稼働させていて良いのかという問題も大事です。
さて、こうして書きながら、当日の限られた時間の中で、「はて、どこにまとを絞って話すのが妥当だとうか」という気がしています。この点をこれからの準備で練りに練り、当日は最も大事なエッセンスをぎゅっと絞り込んでお話します。

何せ久しぶりの講演なので、自分としても「どうなるのだろう」みたいな気持ちがあり、なんとも言えないワクワク感も持っています。
みなさま。ぜひご参加下さい。

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