守田です。(20110415 02:40)
今宵、福島原発2号機、3号機での異変が次々と伝えられてきています。
まず3号機から見ていきますが、朝日新聞によれば、原子炉内の温度が
だんだん上昇しているとのことで、記事には「原因は不明だが12日に
約170度だったのが、13日に約200度、14日に約250度に上昇した」
と書かれています。
この原子炉の設定限界温度は約300度です。250度はそれに迫る温度であり、
しかも原因不明のままにだんだんあがってきているので、危険が増している
と言えます。
またそもそもこの原子炉は、圧力容器の気圧が、大気圧とほぼ同じに
なってしまっている。要するにすでにどこかが壊れていて、密閉性が
破られてしまっているわけです。その壊れた炉で、約300度が限界温度と
言えるかどうか、強い疑問が残ります。
ともあれ、3号機の様子をウォッチしていく必要があります。
さらに2号機では、地下水の放射能汚染濃度が、1週間前に比べて
17倍にも跳ね上がっていることが報じられています。これも原因不明です。
この2号機も、原子炉の気圧が大気圧と同じになっており、密閉性が
失われてしまっている。
そこから何らかの要因で、より高い濃度の放射能が漏れて来ている可能性
もあります。その場合、なぜそれが起こっているのか、原因が特定できない
だけに、さまざまな危険性が推論できます。
2号機もウォッチを続ける必要があります。
もうひとつ、記事にはありませんが、1号機については、水素爆発の
危険性回避ということで、窒素注入が行われているはずですが、これに
関するその後のデータが公開されていません。
2.5気圧を目指したのに、1.95気圧以上、気圧が上がらなくなり、1000立方
メートル前後の窒素と水蒸気が漏れ出したことが4月11日に伝えられて以降、
情報がないのです。放射線量計も9日に、線量の大幅な上昇を記録して
以降、情報が途絶えています。はたして1号機はどうなっているのでしょうか。
また窒素注入は2号機、3号機にも行われると発表されました。枝野長官は
「水素爆発の可能性を限りなくゼロにするため」と記者会見で述べましたが、
そうすると、窒素注入が行われいない現状では、低いものとはいえ、
水素爆発の可能性があるのでしょうか。この点もまったく不透明です。
ともあれ、1号機から3号機までまったく予断を許さない状態にあります。
これは4号機プールについても言えることです。
この点に踏まえて、ウォッチを続けます。
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福島原発3号機、原子炉温度が上昇 原因は不明
2011年4月15日0時41分 朝日新聞
経済産業省原子力安全・保安院は14日、福島第一原発3号機の原子炉内で
温度が上昇傾向にあると発表した。原因は不明だが12日に約170度だった
のが、13日に約200度、14日に約250度に上昇した。計測機器が地震に
よって破損している可能性があり正確な値を示しているかはっきりしていないが、
温度が上がっていることは確かだとみられている。今後、炉内への注水量を
調整して温度を下げる見通しという。
http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY201104140523.html
地下水の放射能濃度、1週間で17倍に 2号機周辺
2011年4月15日1時16分 朝日新聞
福島第一原発2号機周辺の地下水に含まれる放射能が、1週間前に比べて
17倍の濃さになっていた、と東京電力が14日発表した。2号機では高濃度の
汚染水がタービン建屋地下や外の坑道にたまっており、しみ出た可能性もある。
経済産業省原子力安全・保安院の指示で今後、週に1回の計測を3回に
増やし、警戒を強める。
東電は13日に1~6の各号機の周囲に付設した井戸で水を採取し分析した。
その結果、2号機ではヨウ素131が1ccあたり610ベクレル検出され、6日の
36ベクレルに比べて17倍になっていた。1号機も400ベクレルで6倍と
ほかに比べ濃かった。
2号機では、外の坑道にたまった水から毎時1千ミリシーベルト以上と高い
放射線量を計測。この水が取水口付近にある作業用の穴の亀裂から海へ
流れ出していた。6日に止水し、一部はポンプでくみ出したが、大部分は
残っている。
東電は「止水で行き場が無くなった水が地下で回り込んでいる可能性も
ある」と説明している。
他号機の放射能の濃度は横ばいか減少で、十数ベクレル~1ベクレル
未満だった。これらは周囲に飛散した放射能が雨などで地下に浸透した
可能性がある。
http://www.asahi.com/national/update/0414/TKY201104140463.html
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