守田です。(20120701 23:00)

野田政権は、本日午後9時より、大飯原発3号機の再稼動に踏み切りました。今、原子炉から制御棒が抜かれ、臨界にむけて核分裂が始まりだしています。これに対して全国から数百人の人々が大飯原発ゲート前に駆け付け、再稼動反対の大きな声を上げています。今朝からぶっ通しです!

警官隊は午後6時ごろより強制排除を開始しました。幾度かの攻防が行われたようですが、さきほど伝わってきた情報によると、午後10時現在、50人の方たちが、ゲートの原発側に入り、鎖でゲートに体をくくりつけ、太鼓をならしながら抵抗を続けているそうです。

これをその前にわって入った警官隊を取り巻く形で残りの方たちが応援しているようです。この様子を伝えてきた、友人で、山水人を主宰している祖牛さんからのメールを転載します。

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祖牛です。

ゲート前より
大飯原発3号機、再稼働したようですね。ここからはまったくわかりません。

こちらの状況は、実力行使に警察が入ってから3時間余り。一番外側の座り込みのバリケードは暴力的に引き抜かれ、その次の自動車のバリケードを警察は突破。ゲートに鎖でくくりつけた仲間たちと対峙。

そのゲートの原発側に約50人の仲間が、ドラム隊のリズムに乗って、完全武装の機動隊に押し返されないように頑張っています。

残った仲間たちは、座り込みのラインからかなり押し出され機動隊と対峙して、ゲート内側に孤立した仲間を励ますように抗議を続けています。

警察は解散しなければ実力で排除すると指揮車から再三通告していますが、中に孤立している仲間たちを勇気づけるためにも続けるしかありません。中で頑張っている仲間がこれからどうなるのか、非常に心配です。今のところは、逮捕者は出ていません。みんな非暴力を徹底しています。

引用終わり

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今回、政府が踏み切った再稼動の処置は、福島原発の事故原因の確定や、責任者の処罰もないままのものであり、安全原則を完全に踏みにじったものです。

同時に毎週の首相官邸を取巻くデモ、とくに6月30日には20万人にも達した反対の声を踏みにじったものであり、民主主義に完全に反したものです。

こうした暴挙に対し、抵抗するのは私たち民衆の崇高な権利であり、同時に義務でもあります。

現場の人たちは、私たちの国の憲法にかかれた「基本的人権は不断の努力によって守られなければならない」という精神を体をはって体現してくれています。だからこの人たちの行動を守ることが私たちの義務です。

とくに現場では雨をついた早朝からの行動が続いています。ずっと声をだし、ずっと太鼓をたたき、ずっと抗議を続けています。彼ら彼女らを孤立させてはいけない!

そのために何をなすべきか。今すぐ、この現場の様子を、たくさんの人に伝えましょう。そうして全国から現場への注視を高めましょう。今、それぞれがいる場で、現場の奮闘につながりましょう。そうして一緒に闘いましょう。

IWJによる現場中継のURLも示しておきます。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-oita1

ぜひそれぞれの持つ手段で、情報を拡散してください!