守田です。(20150917 11:30)

戦争法案をめぐって現在国会内外で激しい抵抗が行われています。昨夜から現在までの流れをまとめました。

与党は法案を審議してきた「参院平和安全法制特別委員会」で昨日、強行採決を行い、今日、参院本会議に法案を送ることを画策してきました。このため昨夜、特別委員会での採決に向けた締めくくり質疑を行おうとしました。
しかし野党議員たちが大挙おしかけて開会を阻止。これに対し鴻池祥肇(こうのいけよしただ)委員長が職権で17日午前0時10分から委員会開催と決めましたが、野党が抵抗を続け、結局午前3時半に理事会の休憩を宣言。理事会再会を17日8時50分としました。
ところが一夜明けると与党側は8時50分前に理事会室に入らず委員会室に入り、理事会の再会を宣言。野党は激しく抗議しましたがそのまま特別委員会の開会を宣言しました。

これに対し野党は鴻池委員長に対する不信任決議案を提出。こうなると再度、理事会に刺し戻されることになるのが手順なのですが、鴻池委員長は即座に自民党の筆頭理事で元防衛政務次官の佐藤正久議員に議長を委任し退席してしまいました。
佐藤正久議員は委員会を継続しようとしましたが、野党がさらに激しく抵抗。そのまま特別委員会は再び休憩となりました。現在も休憩が継続中で強行採決への流れが阻まれています。

国会の外では雨をついて数万の人々がかけつけて抗議行動を展開。全国各地から駆けつけている人々もかなりいるようです。人々のシュプレヒコールが国会内にも響き続けました。今朝も9時から抗議行動が再開されています。

与党はなぜ今日ないし明日中に参院本会議で強行可決したいのか。NHKは繰り返し次のように報じています。
参院の会期は28日まであります。しかし19日から24日までは大型連休があり、その後に審議のできる平日は25日、26日しかありません。もし今週末までに強行可決ができないと大型連休中に国会周辺をはじめとした反対行動がさらに大きくなってしまう。
そうなると「不測の事態」が発生して可決ができなくなるかもしれない。そのためになんとしても連休前に可決したがっているというのです。民衆のデモの拡大こそが恐れられているのです!
ここが重要なポイントです。この間、政府よりの人々が繰り返し「デモは無力」だのなんのと繰り返してきましたが、とんでもない。与党は明確に抵抗行動を恐れています。相当にです。だからあと2日での強行採決を欲しているのです。

民衆の側が政権を圧倒しつつあります。
この点をしっかりと踏まえて、戦争への道への抵抗を続けていきましょう!