守田です。(20140726 09:30)

「明日に向けて」が連載900回を越えました。
「明日に向けて」の前に「地震情報」という名で46回の配信を行っているので通巻では946回を越えたことになります。

連載801回目を記録したのは、本年2月22日、ドイツ・ベラルーシ・トルコへの旅に出発する直前でした。
2011年3月11日以降、この日までの講演回数は総計で320回でした。この2月末から7月末までの5か月は海外での講演8回を含む31回でしたので総合計では351回の講演を行わせていただいたことになります。
僕の講演は30名~50名ぐらいのことが多いですが、かりに毎回40人としてのべで14000人の方にお話を聞いていただけたことになります。本当にありがたいです。

また何の社会的肩書を持たない僕の発言でも大事に聞いて下さり、熱心に学びを深めようとする方が本当にたくさんいること、増え続けていることがこの数字に表れています。
僕はこうしたところにも、私たちの国の中で大変な規模で進行している「覚醒」を感じます。
僕の仕事はこの覚醒をさらに進めること、そのために有益な情報を配信しつつ、考え方のヒントを提供していくことです。

今年はさらに年頭より”Power to the People!”とことあるごとに叫んできました。
そのために必要なのは、世界大での民衆的連帯を促進することと考え、海外に展開できるチャンスを自ら引き寄せ、2月から3月にベラルーシ・ドイツ・トルコを訪問してくることができました。
現地で何度か講演を行い、たくさん知人・仲間を作り、核のない世の中を共に作るためのエールを交換してきました。

連載900回を越えたこれからもますますこうした活動を強化したいと思います。
さしあたってこの7月29日から再びトルコに赴きます。8月3日シノップのゲルゼ町で講演します。その後、再びシノップの建設予定地を見学し、地元の方と前回よりももっと深い話をしてくるつもりです。
さらに10月にポーランドで国際会議に参加することになりました。今年3月のトルコ訪問は、ヨーロッパ・アクション・ウィークの中の一環として行われましたが、その催しの総括が話し合われます。
また2016年、チェルノブイリ30年、福島5年に大きな企画を行うことが計画されており、そのための討論も行われます。このポーランドの会議への参加を通じて、さらに世界へのつながりを強めたいと思います。

ちなみに今回の8月のトルコ訪問は、ゲルゼ町の招待で国内旅行費はもっていただけますが、日本とトルコの往復は途中で「高すぎてチケットを買えない」ということになり、自腹で行くことになりました。
いきなり15万円強の出費が必要となりましたが、しかし日本が原発を輸出しようとしているのですから、トルコからのお招きを断ってしまうわけにはいかないと考え、行ってくることにしました。日本に住まうものとしての「義」の行為だと思っています。

この夏から秋は、一方で原発災害対策も一層強化しようと思っています。
川内原発再稼働への動きを見据えつつ、原発災害が起こったらどうなるのかのリアリティをさまざまな角度から伝えながら、より広範な人々と原発があることの矛盾について共に考え、行動していきたいと思います。
もちろん僕が唱える原発災害対策は、原発再稼働を容認するものでは断じてありません。災害対策上、原発を動かさないことがもっとも上策であることを踏まえつつ、しかし使用済み燃料プールの存在から、原発は稼働してなくても重大事故を起こしうることを踏まえた対応です。
これは全原発の廃炉と燃料棒の安全管理の実現まで必要なことです。

その上、世界には国内よりももっとたくさんの原発があります。それらの事故の影響が日本列島に及ぶこともありうるし、また海外渡航中、あるいは海外への移住の中でその地域の事故に遭遇することもあり得ます。
それらを考えるならば、現代に生きる私たち誰もが真剣に原発災害対策に取り組む必要があるのです。現代人の必須の課題です。
このため、災害対策を兵庫県篠山市の方たちと具体的に推し進めつつ、それらの経験をまとめた書籍も作りたいと思います。そのためにさらに取材を強化したいです。

放射線防護の側面では、チェルノブイリ原発事故後の経験にさらに学問的に学ぶとともに、とくに甲状腺の病気を中心に、さまざまな疾病への見識を深めつつ、対策をひねり出していきたいと思います。
やるべきことはチェルノブイリのデータを誰にも分かりやすい形にまとめ直していくこと、その中で今、何が課題になっているかをみなさんともっと共有できるようにすることです。
また現在、私たちの国の中で進行してい病の実情を、甲状腺を軸に掴み、可能な限りのデータ化を行っていくことです。

これら放射線防護・原子力災害対策・脱原発を大きな柱としつつ、集団的自衛権行使や秘密保護法の施行に反対する行動も強化していきたいです。
またパレスチナに連帯し、戦争をとめるための行動、旧日本軍性奴隷問題の解決を求めつつ、アジアの真の意味での友好を作り上げることなど、可能な限りの行動を行います。

これらに向けてみなさまに連載の節目でのカンパをお願いしたいと思います。
総じて民衆の力をより高めていくための活動に使わせていただきます。どうかよろしくお願いします。心を込めて一生懸命に働きます!

以下、振込先を記しておきます。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金
口座番号 2266615

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連載801回~900回の間の講演、取材等の記録

2月28日 ベラルーシ・ミンスク医師協議会にて講演
3月6日  ドイツ・フランクフルト医師協議会にて講演
3月7日  ドイツ・ドルトムント ヨーロッパ・アクション・ウィーク オープニングセッションにて発言
3月9日  トルコ・イスタンブールにて講演
3月11日 トルコ・シノップにて講演
3月13日 トルコ・イズミルにて講演
3月16日 ドイツ・ヘアフォートにて講演
3月18日 ドイツ・ベルリンにて講演
海外展開中、講演8回

3月30日 奈良市民測定所開設1周年記念企画で講演

4月12日 環境市民チャンネルに出演
4月12日 子ども検診医療基金関西一周年企画に参加
4月15日 キッチンハリーナにおいてドイツ・ベラルーシ・トルコ訪問報告会
4月18日 同
4月20日 岡山県瀬戸内市 せとうち交流プロジェクト企画で講演
4月27日 京都府亀岡市 市民まちづくり風の会の企画で講演

3月末から4月 講演6回

4月26日より入院。28日手術を受ける。5月3日退院。

5月7日  東京都 FoE JAPANの企画で講演
5月8日  東京都 台湾のおばあさんたちの映画「蘆葦の歌」上映会参加。来日したおばあさんと過ごす。
5月9日  兵庫県篠山市 原発災害対策市民緊急集会に参加
5月11日 京都市 避難者こども健康相談会きょうとの企画で講演
5月17日 大阪市 シスターセブン(映画館)にて『遺言』鑑賞
5月18日 京都市三条大橋で集団自衛権に反対するピーススタンディングに参加
5月22日 京都市 新日本婦人の会の企画で講演(当日2回)
5月24日 京都市 脱原発をめざす首長会議の企画に参加
5月25日 大阪市西成区 西成青い空カンパの企画で講演 長谷川健一さんと対談
5月31日 京都市 京都緑の党の企画で長谷川羽衣子さん、児玉正人さんと鼎談

5月講演6回

6月5日  京都市伏見区 あゆみ助産院 のびの会にて講演
6月6日  兵庫県篠山市・丹波市消防団合同幹部会研修会にて講演
6月8日  京都市 堺町画廊の企画に参加
6月11日 京都市 京都被爆2世3世の会例会に参加
6月14日 京都市 伏見原発ゼロパレードに参加
6月17日 京都府宮津市 NORTH KYOTO PARTYの企画で講演2回
6月19日 同志社大学にて会津の片岡輝美さん講演会に参加
6月21日 京都 環境市民研究所・中地重晴さん講演会に参加
6月22日 京都 三田茂医師 木下黄太さん対談に参加
6月22日 京都 集団的自衛権に反対するピーススタンディングに参加
6月25日 兵庫県篠山市 原子力災害対策検討委員会会議に参加
6月29日 京都 伏見原発ゼロパレードの会の企画で講演 豊田直巳さんと対談

6月講演5回

7月1~4日 集団的自衛権に反対する街宣、デモなどに連続参加
7月5日  京都市 恵光寺さんの企画で子どもたちに講演
7月6日  京都市 台湾のおばあさんたちの映画「蘆葦の歌」上映会で発言
7月10日  兵庫県篠山市 ヨウ素剤服用に関する自治会長会へのレクチャーに参加
7月11日 篠山市 防火安全協会総会にて講演
7月12日 兵庫県加古川市 脱原発はりまアクションの企画で講演
7月13日 京都府亀岡市 市民まちづくり風の会の企画で講演
7月16日 京都市 京都被爆2世3世の会例会に参加
7月19日 京都 イスラエル軍のガザ攻撃に抗議し犠牲者を追悼するピーススタンディングビジルに参加
7月20日 大阪市 関西医療問題研究会会議に参加
7月22日 岡山県岡山市 あゆみ保育園にて講演
7月23日 岡山県瀬戸内市 せとうち交流プロジェクトにて講演

7月講演6回

海外講演8回
国内講演23回

この他、毎月第一水曜日に京都で旧日本軍性奴隷問題での水曜行動(街宣)に参加。
月2回 平賀緑さんの食に関する学習会を主宰・参加