守田です。(20110412 8:30)
内閣府原子力安全委員会が、昨日、福島第一原発事故は、国際的な尺度で
レベル7にあたるとの発表を行ったそうです。
根拠は、なんと事故後の数時間、1時間当たり最大1万テラベクレルの放射性
物質が数時間にわたって放出されていたからだそうです。
これを報じた毎日新聞の短い記事を貼り付けておきますが、この記事には
またしても、「だから、なんだったのか」という価値判断が抜けている。
一番、大切なことは、事故後に何万テラベクレルの放射能が出ていた
という事実より、その事実が事故直後に伝えられなかったことにあります。
これまで繰り返し指摘してきたことですが、事故の直後、周辺住民を逃がす
ための装置、スピーディーが作動した。数万ベクレルの放射能の発生に対し、
どこに逃げよ、どこには逃げるなという指示が示されたのです。しかし政府は
それを握りつぶした。握りつぶして数万ベクレルの放射能に人々を晒した。
重大な人道的罪だったのではないでしょうか。にもかかわらず、内閣府は、
この重大な事実に触れぬまま、1か月も経って、事故レベルの引き上げを
言い出している。1か月も経って、実はあのとき、チェルノブイリ事故とランク
が同じ、レベル7の放射能漏れがあったと述べている。謝罪の一言もなしにです。
このことから考えられるのは、今後の放射能漏れでも同じことが続きうるという
ことです。実際、今まさに、窒素注入による、放射能を含んだ水蒸気が漏れ
出しているのに、政府から何の警戒も呼びかけられていません。マスコミも
価値判断なしに、水蒸気が漏れていることを報じているのみです。
私たちは、私たちの力で、私たちの命を守らなければなりません。私たちは、
私たちの知恵で、福島の人々、原発により近い人々の、安全を守らなければ
なりません。どうか原発のお近くの人々に、窒素注入による、放射能漏れが
始まっていること、再び危険が迫っていることをお伝えください。
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東日本大震災:福島第1原発事故 政府、レベル7検討
毎日新聞 2011年4月12日 東京朝刊
内閣府の原子力安全委員会は11日、福島第1原発事故について、発生当初
から数時間、1時間当たり最大1万テラベクレル(ベクレルは放射能の強さ。
テラベクレルは1兆ベクレル)の放射性物質を放出していたとの見解を示した。
現在は1時間当たり1テラベクレルほどまで落ちているとみている。
数万テラベクレルは原発事故の深刻度を示す国際原子力事象評価尺度
(INES)の最も深刻なレベル7にあたる。今回の事故は数時間の放出で
レベル7に相当するため、現在レベル5としている政府は、引き上げの検討に
入った。過去に発生したレベル7の事故には86年のチェルノブイリ原発事故が
ある。
INESは、程度の低い方から、レベル0~7の8段階に分類している。スリー
マイル島原発事故(79年、米国)はレベル5、茨城県東海村で起きたJCO
臨界事故(99年)はレベル4とされている。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110412ddm001040087000c.html
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