守田です。

これまで情報の出し方について、もの凄く悩んできましたが、どんどん整理されて
きました。前提として、どのような人を対象に出しているかが一つの核心です。
僕の場合、およそ80人の顔の見える方たちにこのメールを出しています。
すべて顔の見えるかたです。不特定多数が入っているMLには出していません。

しかも受けての方は、僕のメールの濃さ、ときとしてのえぐさにも免疫のある方
たちですし、何より、他人の情報に簡単に踊らされることない方たちです。
だから僕は不特定多数に対して述べるよりは、踏み込んだことが言えるし、
言うべきです。

この点で、昨日、今日と、原子力資料情報室の見解の出し方を見ていると、
自分たちが決定的なことを言っていいかどうか、もの凄く苦しんでいることが
見えます。特に後藤政志さんは、今日、ようやく民放6チャンネルに登場しましたが、
決定的なことは避けて発言されていたように思えました。僕はその葛藤が
よく分かります。

そこでこのメールが届いている新聞記者やメディア関係のみなさんに提案です。
今、「逃げろ」という情報を、どう効果的に出すのか。それがマスコミに
問われています。パニックを回避しつつ、うまく人々が逃げられる方途を
考えて、本社を動かして下さい。

読売新聞などを見ていると政府批判を強めています。具の骨頂です。
「もっと情報公開せよ」ではダメです。さきほどの映像の公開にあるように、
ある意味でどんどん情報は出ています。これは破局だという情報への
判断を下す機能が政府の中でマヒしているのです。

多くの人々に影響を与えられる組織で、その判断をしうるのは、大手マスコミや
政党です。僕がさんざん悩んできたことは、それらの人々がしてこそ、より
意味があります。この点を考えてください。ぜひ、新聞記者の横のネットワークを
活用し、下から本社を動かして下さい。そしてぜひ、マスコミの力で人々を
救ってください。今、多くの人々を効果的に助けられる手段を一番持っているのは
マスコミです。その責任を背負ってください。頑張ってください。

一例として朝日新聞は、神戸の大学教授が、西に逃げるべき人を避難させよう、
東に救援のための人を送ろうと書いた記事を掲載していました。うまいと
思いました。すぐに検索できませんでしが(坂根さんお願いします)、
こういうトーンをどんどん強くして、人々を逃げる方向に誘導してください。

パニックを恐れる気持ちは分かるというか、僕にだってあります。
しかし広島・長崎原爆も、東京大空襲も経験してきた私たち日本人は、僕の
ような頭でっかちが考えるより、ずっと冷静で、沈着で、我慢強いです。
その姿を世界が絶賛しています。こんなときには、暴動や略奪が起こるのが
世界のスタンダードだからです。

また僕のメールを多くの方が転送してくださっています。みなさん、丁寧に
僕に尋ねてくださいます。僕は自分が書いたことの責任を引き受けるという
意味ですべて快諾してきました。

もちろんここからも責任を背負います。今、僕が望むのは僕が、これまでも
書いてきたように、僕が壮大な「オオカミ少年」になることです。
しかし同時に、ここからは、1人1人が、転送先を考えて、はたして情報を
出していいかどうかを考えてください。

訂正、加工、加筆もしてくださってかまいません。実際、すでにそうしている方も
たくさんいます。

その責任を自らが引き受けましょう。それ抜きに、政府や大手マスコミを
批判している場合ではありません。

ここまでで再び送信します。