守田です(20211224 23:30)
● 核と原発の問題について大事なエッセンスをお話しました
12月19日(日)に「ウチら困ってんねん@京都」「ヨウ素剤を配ってよ@京都」共催で僕の講演会が行われました。
「守田さんの核と原発についてのこの一年の集大成を話してください」と仲間に言っていただいて、練りに練って考えた内容をお話しました。
録画をご紹介しますので、ぜひご覧下さい。共感していただけた場合は、シェア、拡散もお願いします。
● 台湾からの朗報から話し始めました
今回は嬉しいニュースから入ることができました。
台湾で12月18日に建設が止まっている第四原発の建設再開を求めるなど、4件の国民投票が行われ、建設反対派が約426万票、賛成派の約380万票を上回り運転再開が否決されたのです。
第四原発は、ゼネラルエリクトリック社が主契約者ながら、日立・東芝・三菱がほとんどの機材を納入した「日の丸原発」と言われるものですが、その建設再開が食い止められました。
このニュースに即して、台湾で作られた映画「演習」に僕が出演したエピソードもお話しました。
● 原発のぜい弱性と危険性を語りました
続いて語ったのは日本の原発のあまりのぜい弱性。耐震性が極端に低いのです。どれぐらいかというとハウスメーカーの建てている家より一桁低い。このことをとても分かりやすく指摘されている、元福井地裁裁判長の樋口英明さんの説明と共に話しました。
しかも原発が事故を起こしたら、一つのサイトだけで日本の半分を壊滅させてしまうかもしれない。そんなものの運転など到底認められないのです。樋口さんは「裁判でも難しい話にしないでシンプルにここを強調すべき」と語られています。
しかしこの樋口理論でたたかった伊方原発運転差止仮処分訴訟が、11月4日にまさかの敗訴。これをどう捉えたらいいのか。樋口英明さんと小出裕章さんとの出会いのエピソードも交えて話しました。
● 原発で「不祥事」が重なっている理由を話しました
続いて柏崎刈羽原発で、運転員が他人のIDカードで中央制御室に入ってしまうなど、セキュリティの崩壊を思わせる事態が頻発している理由を述べました。
端的に言って、原子力規制委員会がきちんとした規制をせず、電力会社のウソや言い逃れを度々見逃してきたので、規制委員会は電力会社に「なめている」のです。
しかしそれで現場の職員のモラルも低下し、ひどい事態が頻発していること、だからこそ原発なかなり危険であることを指摘しました。
● 一部のものが良ければそれで良いという発想が原発に貫かれていることを示しました
こんな危険な原発の稼働を強行してきた人々は、一部のものが良ければそれで良いという発想に立っています。
だからこそ、未来世代に何万年にもわたって危険な核のゴミを押し付ける暴挙ができる。いや現役世代だって、地球上の人口の約10パーセントで7割の原発を使っているのです。しかし核の汚染だけは地球上の全ての人を襲っている。
この点を考えるならば、核と原発の問題は「エネルギー問題」などではないこと、安全問題(国防問題)であり、倫理問題であり、命の問題であることを強調しました。
だいたいここまでが内容の4分の1から3分の1ぐらいです。
とにかく力を入れてお話しましたのでぜひご覧下さい。
#2021年の原発放射線被曝問題を振り返る #台湾国民投票 #第四原発建設再開ならず #原発の耐震性はあまりに弱い #原発で不祥事が重なっている #原発は未来世代への暴力 #原発は今の世代にも暴力 #一部のものが良ければそれで良いという発想
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