守田です(20180912 23:30)

○ 北海道地震で41人が亡くなられました

台風21号の列島通過と直後の北海道胆振東部地震発生からほぼ一週間が過ぎました。
地震では41人の方がお亡くなりになりました。内訳は震源地の厚真町が36人、苫小牧市2人、札幌市、むかわ町、新ひだか町でそれぞれ1人でした。慎んで哀悼の意を捧げます。
また軽重傷者は現時点で約650人と発表されています。みなさまのご回復を心からお祈りします。

○ 関西では台風21号被害から未復旧のところも

一方関西でも巨大台風通過の爪痕がそこかしこに残っています。
関西空港は浸水した第一滑走路とターミナルが復旧せず、補助的な第二滑走路とターミナルで一部の運行が再開されているにすぎない状態です。
またタンカーが衝突してひしゃげた空港連絡橋は、損壊部分の撤去が行われましたが、復旧にこの部分を修理した場合で年内、新たにこの部分をかけなおした場合は1年が要すると言われています。

また各地で電柱の倒壊などのため停電が続いています。12日午後11時段階で大阪府約80軒、京都府約790軒、奈良県約10軒、和歌山県約1720軒が停電中です。
なお詳しい情報は関西電力の以下のページからご覧になれます。
http://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/teiden-info/index.php?ScreenName=LI00

○ 災害をどんどん教訓化し力にかえよう

今回の災害の中からも教訓としておさえるべきこと、学ぶべきことがたくさんありますが、この間の土日ごとの連続講演の中でお話しながら深めていますのでぜひお近くの会場に来ていただきたいです。
今週末は土曜日に京都府福知山市でお話し、日曜日に岡山県真庭市でお話します。

15日(土)は福知山母親大会へ!

このうち15日の母親大会はもともと7月29日に予定されていたものの東海方面に上陸し、日本列島を西へ縦断していった台風12号の影響で順延になったものです。
その後の一月の間に台風が10個も発生し、21号の大被害、そして北海道胆振東部地震が続きました。
今回の大会は、そんな災害続きのこの国の未来を少しでも明るくしようと7月中止のリベンジとして試みられるもので、僕もこの間の経験を踏まえてお話します。

そもそも母親大会は1955年に初めて開かれたもの。ここでは「母親」を「母性を持つすべての女性を対象にした呼び名」と位置づけ、「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」のスローガンで今日まで続けられています。
第一回大会は前年3月にビキニ環礁でアメリカによる核実験が行われ、第五福竜丸などたくさんの漁船が被曝したことに対し、「原水爆禁止」を課題として行われました。
これとともに東京都杉並区を発祥とする原水爆禁止署名運動が全国から世界に広がり、1963年米ソ英の間で「部分的核実験禁止条約」が結ばれて大気中核実験が止まるに至りました。(ただし仏・中はその後も暫く続行)

今年は8月に高知県で全国大会が行われ、これを前後して全国各地でそれぞれの大会が開かれています。
僕もこれまでも京都各地の大会に招かれてきましたが、そのつど、女性が中心になって大気中核実験を止めさせたり、平和の声を強めてきた歴史に触れ、感謝の念を抱いてきました。
今回もこれに踏まえてこの時期の大会にふさわしい講演を試みます。

16日(日)は真庭市ひるぜん高原へ!

真庭市での講演では災害全般への対応を中心にお話しします。原発にも少し触れます。
岡山県は7月豪雨で大変な被害が出ました。倉敷市真備町を中心に61人が亡くなられ、現在も3人が行方不明です。
真備の経験はたくさんのことを私たちに示しました。端的に言ってこのときの浸水はほぼハザードマップ通りに起こりました。
にも関わらずどうして多くの命を救うことができなかったのかをつかみ、次に生かす中で、亡くなられた方の霊をも弔わせていただきたいと思います。

一方で真庭市は、県北で鳥取県の近くですがここでは瀬戸内を上回る500ミリにもなんなんとする豪雨が降りました。この中で、死者こそでませんでしたが、多くの家屋に被害が出ました。
8月15日9時現在で全壊2世帯、半壊4世帯、一部損壊9世帯、床上浸水26世帯、床下浸水50世帯、その他被害多数が報告されています。
また北海道胆振東部地震は再び三度の「ひずみ集中帯」地震でしたが、同じように「ひずみ集中帯」として起こった2016年10月の鳥取中部地震(震度6弱)のとき、真庭市も震度5強の地震に襲われています。

今回は7月豪雨を振り返りつつ、地震のことにも触れながら、災害からの命の守り方全般を学び、原発問題にも触れます。
午後2時に「ひるぜん自然の家」でお話し、午後4時からは交流を兼ねたバーベキューだそうです。岡山、鳥取から多数参加とのことです。

みなさま、ぜひ両会場にお越しください。

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9月15日 京都府福知山市

第64回 福知山母親大会
9月15日(土)午前10時から
ハピネスふくちやま3階 第一会議室
「みんなで学ぼう 原発からの命の守り方を」
お話 守田敏也さん

7月に予定しておりました大会が、台風の接近によって延期を余儀なくされ、みなさんには大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
再び開催します大会は、午前中のみとなります。
予定しておりました4つの『学びの部屋』は、後日改めて計画をしたいと考えております。こちらへの参加もよろしくお願いします。

主催 第64回福知山母親大会実行委員会
連絡 水谷(0773-58-4067)

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9月16日 岡山県真庭市

親子で聞く・災害を知る講演会
9月16日(日)午後2時から
ひるぜん自然の家
会費 500円
託児スペース、親子連れ席あり
申し込み時に氏名、大人人数、子ども人数を
午後4時からバーベキューでの交流会も。

主催 NPOミヤマユリネ
連絡 recv@miyuri.org