守田です。(20110407 09:00)
昨夜から今朝にかけて、シリアスなニュースが舞い込んできています。
記事の核心部分は以下の通りです。
「1号機は東日本大震災翌日の3月12日、原子炉建屋で爆発が発生。燃料棒を
包む被覆管ジルコニウムと水蒸気が反応して水素が生じ、酸素と反応して
爆発したとみられる。
1号機ではその後、原子炉を冷却するため注水が続いている。この水が
分解されて水素と酸素が発生、爆発の危険性が増していた。東電は6日夜、
窒素ガス約6000立方メートルを格納容器に注入する準備を開始。7日午前
1時半すぎから注入を始めた。」
1号機で水素爆発の危険性が増したので、窒素注入を始めたわけです。
水素は燃料棒を覆っていたジルコニウムという合金が溶けて発生しています。
事故当初、これが格納容器から漏れて1号機と3号機の原子炉建屋の上部に
溜まり、水素爆発が起こりました。2号機でも格納容器の圧力抑制プール付近で
水素爆発が起こり、容器が破損したとみられています。
今回はその水素が原子炉内に溜まり、これが酸素と混入して、爆発する
危険性が高まったことが報じられているわけです。シリアスです。
爆発があれば、原子炉が破断する可能性が極めて高いです。そのため窒素
封入で、危険を抑え込もうという作業が行われています。
もともと原子炉には、水素爆発を防ぐために、窒素が封入されていますが、
ベントなどによって、水蒸気とともに放出され、抜けてしまった可能性が
あります。このため水素爆発の危険性が生じるうることを、後藤政志さんが
早くから指摘されていました。
時事通信の記事では危機が「増していた」と過去形で語っていますが、朝日
新聞の記事では「爆発が起きやすくなるおそれがあるという」と述べられて
います。投入によって、危機が低減しているのかどうか、今のところ、
ニュースからは分かりません。
窒素注入が順調に行き、水素爆発の危険性が除去されることを願うばかり
ですが、ともあれ当面、爆発の可能性に対して、身構えておく必要があります。
シリアスな局面が断続的に繰り返され、危機感を持続させること自身が
困難だとも思いますが、それぞれの場で、踏ん張っていきましょう。
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爆発防止へ、窒素注入続く=汚染水の再流出警戒―福島第1原発・東電
福島第1原発事故で、東京電力は7日、1号機の原子炉格納容器内への窒素
ガス注入作業を続けた。窒素を充満させ、爆発の恐れがある水素と酸素を
容器内から追い出すのが狙い。注入は数日続く予定で、2、3号機でも実施する。
窒素注入によって格納容器内の高濃度放射能を含む空気が外部に押し出
される恐れもあるため、東電は容器内の圧力などを慎重に観察する。
1号機は東日本大震災翌日の3月12日、原子炉建屋で爆発が発生。燃料棒を
包む被覆管ジルコニウムと水蒸気が反応して水素が生じ、酸素と反応して
爆発したとみられる。
1号機ではその後、原子炉を冷却するため注水が続いている。この水が
分解されて水素と酸素が発生、爆発の危険性が増していた。東電は6日夜、
窒素ガス約6000立方メートルを格納容器に注入する準備を開始。7日午前
1時半すぎから注入を始めた。
一方、高濃度放射能を含む汚染水の流出が止まった2号機取水口付近の
立て坑「ピット」の周辺も引き続き監視。外部流出は他に確認されていないが、
汚染水が通ってきたトンネルから地下に染み出ている可能性も否定できず
、監視カメラなどで外部への再流出を警戒している。
(時事通信 4月7日(木)5時4分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110407-00000012-jij-soci
1号機格納容器への窒素注入開始 福島第一原発
福島第一原発1号機の原子炉格納容器内で水素爆発が起こるのを防ぐ
ため、東京電力は6日、窒素ガスの注入作業を始めたと発表した。
1号機の格納容器内では、原子炉の冷却によって水蒸気の濃度が下がり、
水素と酸素の比率が上がって爆発が起きやすくなるおそれがあるという。
2、3号機も含めて、東電は予防策として以前から検討していた。
(2011年4月6日23時2分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201104060570.html
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