守田です。(20110315 9:36)
重大な事態が生じています。高濃度の放射能が漏れだしたようです。
ここからは情報を取りやすいように、情報を短く書いて発信していきますが、
原子炉格納容器の一部が損壊したようです。原子炉そのものの崩壊には
至っていませんが、穴があいて、制御できずに放射能が出ています。
今朝6時過ぎに2号機から爆発音がしたそうです。
これによって、原子炉格納容器内下部にあるサブレッションプール
(圧力抑制プール)に欠損が生じたおそれがあると言われています。
これによって格納容器の圧力が下がったので、放射能を閉じ込める容器に
穴が開いたのではないかとの推測が出ています。
ただし東電自身、十分に事態を把握しきれていないようです。
現場にいる人々のうち東電社員および関連会社の社員が退避を開始した
ことも明らかにされています。被曝を避けるためです。「原子炉の冷却に
直接に携わっていない社員」と説明されています。ちなみに残っているのは
50人程度だそうです。
これまでよりもかなり困難な事態が生じていることは明らかです。
どこが違うのかと言うと、これまでは、「放射能を閉じ込める最後の砦」で
ある格納容器は保たれていたわけですが、そこに穴が開いた可能性が
あるということです。
水位自体は、から焚き状態からは一定回復しましたが、依然、燃料棒は
2.7メートルほど露出しているそうです。
正門付近の放射線は8600マイクロシーンベルトパーアワーになっている
そうです。ちなみに通常の値は、25~50ぐらいです。
また午前8時ごろ、福島第一原発周辺では北から南への風が
吹いているそうです。あるいは北東の風である可能性もあります。
気象庁によると、今日は北から南への風が吹きやすいそうです。
これらから放射性物質が、南方面、茨城県方面からさらに南に
流れている可能性があります。
ただその後に線量が下がったという報告もなされており、放射能漏れが
どんどん続いているのか、いったん止まっているのかまだよく分からない
状態です。
これについては、昨夜(9)でも紹介した以下の放射能モニタリングポスト
が参考になりますので、ぜひ参照してください。
特に分かりやすいのは、それぞれ原子力施設のある茨城県・新潟県
(柏崎原発)・宮城県(女川原発)・茨城県のものです。
ちなみに茨城県のものを見てみると、8時の段階で、茨城県南部で
5000マイクロシーベルトパーアワーの値が見られました。
しかしたった今、確認すると同じ場所が1000まで下がっていました。
その意味では、少なくとも現時点(9時17分)では、茨城県でどんどん線量が
あがっているわけではないでようです。
近くにいる方は、これを目安に、それぞれで放射能被爆から身を
守ってください。
またどうしても「茨城県で放射線量があがっている」などという形での
情報伝達が多くなりますが、その場合、必ず今はどうなっているのかを
確認するようにしてください。
今後、次第に、放射能がどこにあるのか、不安が高まり、一部では
パニックが生じる可能性があります。そうなるとあやまった情報も飛び交い
やすいです。その点でも、こうした情報を発信するときは、下記のポスト
などで、現状を確認するようにしてください。
僕自身も努めて冷静に、誤りの少ない情報の発信を目指します。
(現場自身が事態をつかみ切れていないので、事後的には間違っていたと
分かる情報を出してしまう可能性もあります。その場合はすぐに訂正を
出します)
放射能モニタリングポスト
http://www.geocities.jp/atom_moni/
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