守田です(20250617 23:30)

● コリドイオつくば市民センター3Fにて 14:00からです!

表題のように「原発からの命の守り方」についてお話ししますが、これに向けたチラシが素晴らしい。
まるでパンフレットのようなチラシです!まずはご覧下さい。

チラシは以下から入手できます
https://toshikyoto.com/press/9454.html

主催の「軍拡NO!女たちの会茨城」のHPでも詳しく案内されています。
https://atcube8.main.jp/13/

企画の詳細です。
2025年6月28日(土)14時~17時
コリドイオつくば市民センター3F大会議室
参加費 一般1000円 学生500円
高校生以下、障害者無料

主催:軍拡NO!女たちの会茨城
問合せ申込み
長田満江 090-7845-6599 osada3220@nifty.com
小張佐恵子 090-9108-0464 saekoobari@gmail.com
小林納美子 090-1258-9868 12namiko17@gmail.com

● 一番のポイントは放射線被曝の危険性

今回、あらためて福島原発事故とは何だったのかからお話ししますが、一番のポイントは放射線被曝の危険性についてです。
この点について、チラシで冒頭にこう書いて下さっています。

「知らされなかった「危険」—福島原発事故から学ぶ
2011年の福島原発事故では、放射性物質の危険性が十分に知らされていなかったため、多くの人が避難の判断を誤り、汚染地にとどまることを余儀なくされました。
日本で原発を止めることができない背景には、放射線被曝に関する正しい知識が社会に広まっていないからかもしれません。」

そうなのです!ここがキモ。原発事故はなぜ怖いのか。放射能がたくさん飛び出してきて、被曝が起きるからです。心身が危機に晒されるからです。
そうであるがゆえに、原子力を推進してきた人々は、あの手、この手で、「被曝の危険など大したことない」というキャンペーンを繰り返してきました。
それは広島・長崎で原爆による大量虐殺が行われた時から続けられてきたことです。だから「原発からの命の守り方」にとって一番のポイントは、被曝の危険性、何が起きるのか、きちんと知ることです。

● 被爆(被曝)と向き合う上で大事なこと

ここまでは誰もが納得して下さると思いますが、しかし「被曝で何が起きるかきちんと知ること」には大きな壁があります。
被爆(被曝)によって生じるのは様々な傷害と障害、遺伝的影響もあります。
そうするとそれをきちんと知ると、しばしば自分が抱えている深刻な何かを知ることにもなる。それは当然にも怖く、しんどいです。

しかもそれは、大量被曝でなければ「必ずこうなる」と言えるものでもない。影響は深刻かもしれないけれど、さして出ないかも知れない。
それなら知らないで過ごして、結局、被害が出ない結果に辿り着くことを望みたい。誰しもがそう思って当然だと思います。
地域の汚染を知って「避難しなければならないのか」と思い、悩みたくもない。「避難せよ」と言われて言葉を交わすのもしんどい。そう思うのもよく分かります。

実は「放射能安全キャンペーン」は、ここに乗っかってきます。「そんなことない。大して危なくなんかない。大丈夫だ」・・・誰もがそう思いたいので幾重にも畳みかけてくる。
それって典型的な詐欺です。人のどこかにある「騙されたとしても安心したい」「自分に都合の良いように思いたい」というツボに付け込んでくる。原子力マフィアが重ねてきたのはまさにそれです。
これを超えないと騙されてどんどん命を削るだけ。ではそうならないためにどうしたらいいのか。ポイントは不安は漠然としているほど大きくなることです。正体があいまいなものほど怖い。だから具体化すると良いのです。それで向き合えるようになる。
それで僕は被爆(被曝)の実相を一緒に具体的につかむことを呼びかけ続けています。

● 被爆(被曝)しても終わりじゃない!治療し克服する道が切り開かれている!

僕がこの間、最も力を割いてきたのはこの具体化の領域。そのために各地で講演しながら聞き取りを行い、被爆で何が起きているのか、鮮明化してきました。
同時にこの「怖さ」を内側から越えようと、京都「被爆二世・三世の会」の仲間たちと、被爆二世に生じている遺伝的影響をつかみ取る調査を行ってきました。漠然とした不安を具体化し、見える化してきたのです。
そうしたらなんと、被爆二世に起きてきたことが、福島原発事故の被災者=「新ヒバクシャ」に起きている症状とかなり似通っていることが見えてきた。驚きの発見です。

さらに対処の可能性も大きく開けてきています。岡山市在住の三田茂医師が、被曝で大脳の間脳の視床下部が影響され、そこから出るべきホルモンが出なくなっていること、だからホルモンを補充すれば症状を軽減できることをつかんで実績を上げてます。
そしてここを掘り下げたら、実は戦後直後に広島・長崎に入り、被爆者を診ていた日本の医師たちが気づいていたことが見えてきた。重大な事実です。80年近く前に、すでにこの道は切り開かれつつあったのです。
悔しくてならないことに、その道はなんと大量虐殺の下手人、アメリカ軍によって潰されたのでした。悲しい!でもそれならもう一度、ここを掘り起こせばいい。

三田茂医師と。岡山市でのライブハウスでの講演で 2024年11月

この点に気付いて、実際に道を切り開いてきたのは三田茂さんですが、最近、同じ方向性で被爆(被曝)と立ち向かわれてきた方と新たに出会いました。阪南中央病院の村田三郎医師です。
村田さんは同病院で行った1200人の被爆者との面談調査、100人の福島原発被曝労働者からの聞き取り、50人の在韓被爆者への関わり、さらに50人以上の被爆二世の健康診断など、被爆医療を様々に積み上げて来ています。
その村田さんが「自分が行ってきた経験から三田さんの治療の方向性は正しいと確信している」と述べ、それを裏付けるたくさんのデータも示し、私たちの確信をさらに強固なものにして下さいました。

村田三郎医師と 2025年3月11日 阪南中央病院にて

● 正常性バイアスを克服し、あらゆる災害に対応できるたくましさを身に着けよう

これらの点も含めて、チラシでも紹介して下さっている「正常性バイアス」の克服についてお話しします。
原発事故に際して働く「正常性バイアス」は、「事故は拡大などしない」「収束していく」というものと、「放射能は思ったほど危なくない」「多少被曝したって大丈夫」というもの。
福島原発事故の時も、枝野官房長官(当時)に「にわかに健康に被害はない」と言われ、たくさんの方が逃げ遅れてしまいました。「健康に被害はない」とは言ってなかったのに。

こういう言葉にもう騙されないために知恵を身につけましょう。
その知恵はあらゆる災害にも適用できるもの。だからあなたとあなたの愛しい人を守るために、この知恵を一緒に身に着けて下さい。
6月28日、お待ちしています!

コリドイオ地図 つくば駅そば

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