守田です(20220427 10:30)
● 美浜での講演動画をお届けします。山本雅彦さんが撮影してくださいました
4月23日に越前市、24日に美浜町で講演してきました。どちらも大変盛況でしたが、今回は美浜町での講演についてご報告します。
まず講演動画をご紹介します。敦賀から参加してくださった山本雅彦さんがYouTubeでライブ配信してくださり、アーカイブにも残していただいたもの。
僕より格段に収録と編集スキルが高く、素敵な形で画面構成していただいて、とてもありがたいです。それをもりもりチャンネルにも頂きました。それをご紹介しますが、山本さんのチャンネルも示しておきます。
山本雅彦さんのチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=ffzNrIcJtAg
● 原発があることの不安と無くなることの不安の狭間で
この日の講演会、資料を50部用意して下さったのですが、無くなったそうです!つまり50人以上の参加、そのうち美浜町の方がたくさんおられたそうです。町会議員さんも4人も参加して下さいました。
これは主催してくださった石地優さんはじめ、スタッフのみなさんの努力のたまもの。長年の蓄積の上でですが、今回はきれいなチラシを作って下さり、丁寧にポストインしたことをはじめ、幅広く声をかけて下さったそうです。
そんな中で杖をつきながら参加してくださったある方は、「この町内は美浜原発で働いている人が多いので、この会場に来るだけでドキドキしました」と言われました。とてもありがたい参加でした。
ある美浜町議の方は、美浜町は「原発があることの不安」と「原発が無くなることの不安」の中で揺れているのだとも教えて下さいました。
美浜原発は1991年の2号機蒸気発生器破断事故、2004年の二次系配管破断事故と、大事故を二度起こしています。2004年の時は5名が亡くなり6名が重傷を負われました。
そんな原発が老朽化しているのに昨年、再稼働を強行され、一度止まったものの、また動かされようとしている。不安がないはずがない。
これに対して僕は、やはり原発がとても危ないこと。さらに美浜原発など、「特定重大事故等対処施設(通称テロ対策施設)」が無い中で再稼働されたことの理不尽さなど、余すことなくお話しました。
しかし一方で若狭には「国策」の名のもとにどんどん原発が建てられ、大阪・京都などへの電力供給地となってきました。そのための仕事について来られた方もたくさんおられる。だから「無くなる不安」もあることも良く分かります。
その点に関して、講演の二部冒頭で「原発が止めたあとに廃炉の仕事が続く。仕事がなくなるわけではない」とお話しましたが、この点は今後もっと原発で働いている方の心に届くように、内容を豊富化して手厚く話さねばと思いました。
● 若狭に矛盾を押し付けている現状を変えるために
京都府知事選で私たちは、原発立地県である福井県の方たち、とくに若狭の方たちに矛盾を押し付けていくあり方を越えるためにも、「原発を止めてなくそう」と主張しました。
これは小浜の明通寺から原発反対、原水爆反対を発信し続けておられる中嶌哲演さんがおっしゃられた「若狭の現実は国内植民地問題だ」という指摘を受け止めたものでもあります。
そう。この現実を変えたい。そのためにもっと福井県のみなさん、若狭のみなさんとの連携を強めたいです。
その点でこの時期、越前市、美浜町に呼んでいただき、たくさんの方に迎えていただいてお話ができたことは光栄であり、喜びでした。
これからも福井県や若狭に通うとともに、京都・大阪など電力消費地からこそ、若狭の原発を無くす声をあげるとともに、電力供給地であり続けてきた福井ー若狭の方たちの立場がけして悪くならないように知恵を絞り続けたいです。
それやこれや、自分にとっても感慨深く、学びの多い訪問でした。主催者のみなさん、参加者のみなさんに心から感謝申し上げます。
#越前市 #美浜町 #若狭原発 #美浜原発 #蒸気発生器破断事故 #二次系配管破断事故 #石地優 #電力消費地から原発反対の声を
注目動画「チェルノブイリ原発事故の影響からみるウクライナ紛争~戦争はあくまで悲しくむなしいもの。みんなで止めよう~」
「福島の今、復興の今、被爆問題の今 2021年の原発・放射線被曝問題を振り返る」
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