明日に向けて(1738)台風19号で67名死亡、47河川66カ所が決壊、216河川が氾濫!とりあえずは避難所の向上とホテルの活用を!

守田です(20191015 18:30)

● 台風19号被害の概要

関東・甲信越と東北に甚大な被害をもたらした台風19号。まだ被害の全体像が判明していませんが、とにかく広域に被害が出ていることが分かってきています。
NHKの15日15時16分配信のニュースによれば66人が死亡、1人心肺停止、15に人が行方不明だそうです。心から亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。不明の方が無事で見つかるように願うばかりです。
亡くなられた方の県別の内訳は、福島県25人、神奈川県13人、宮城県10人、栃木県と群馬県4人、埼玉県・岩手県・長野県・茨城県でそれぞれ2人、静岡県と千葉県でそれぞれ1人ですが、残念ながらこの数は増え続けています。


県別の死者・行方不明者 朝日新聞10月15日より

この他32の都府県で212人がけがをされています。
浸水被害を受けた家屋はいまのところ1万2000棟以上、900棟余りが全半壊や一部損壊の被害を受けています。
床上まで水につかったのは長野県や栃木県など16の都県で7907棟、床下が水につかったのは静岡県や埼玉県など21の都県で4296棟、全半壊は千葉県など7つの都県で66棟、一部損壊が東京都や神奈川県など20の都道県で914棟です。

土砂災害発生は19都県で140件。埼玉県43件、静岡県15件、岩手県と新潟県で12件などです。
15日午前4時で断水が13都県、13万3000戸以上。15日午後2時で停電が東京電力管内約2万300戸。中部電力管内では長野県で1万1000戸余り。東北電力管内の宮城・岩手・福島の3県で1700戸となっています。
被災されたみなさまに心からのお見舞いを申し上げます。


台風19号の進路 NHK NWES WEB 10月15日より

● 河川の堤防が次々決壊!日本の防災体制の底が割れた!

今回の台風被害の大きな特徴が、河川の氾濫がかつてないほど多数発生したことです。
今のところ分かっているのは15日朝の時点で47の河川で66もの堤防が決壊したこと。国が管理する7つの大きな河川の12カ所で決壊しました。川の名と決壊地点の県名を示しておきます。
阿武隈川・福島県、吉田川・宮城県、都幾川・埼玉県、越辺川・埼玉県、那珂川・茨城県、久慈川・茨城県、千曲川・長野県です。


広大な地域が浸水被害にあっている!
(千曲川の氾濫で大規模に浸水した住宅街(13日午前10時2分、長野市で、読売ヘリから)=関口寛人撮影 読売新聞10月14日)

国が管理する河川で堤防から越水などの氾濫を起こしたのは22河川、阿武隈川、多摩川、千曲川、鬼怒川、吉田川などです。
7つの県が管理する合わせて43の河川でも54か所で決壊。また16都県が管理する合わせて181河川で越水による氾濫が発生しました。あわせてなんと203河川が氾濫したことになります。
内わけは青森県1、岩手県3、宮城県16、福島県30、山形県4、茨城県18、群馬県2、栃木県23、埼玉県3、山梨県5、新潟県5、長野県14、静岡県27、三重県2の河川です。

僕はこれは日本の防災体制の底が割れた事態だと思います。河川行政、水害対策がまったく間違っていること、遅れていること、次善の策が施されていないことが明らかになったのです。
このままでは極めて危ない。次に大雨が降る前に最低でも66カ所の決壊場所に手当てをしなければならないし、203の河川に対処しなければならない。
しかも次に同じところが決壊するとは限りません。今回、水流を受け止めて弱くなったところ、削れているところなどが無数にあるはずです。

● 今週末にも北日本と東日本にまとまった雨が降る可能性が・・・。避難所の向上を!!

次の大雨はいつになるのか。実は今週末にもまとまった雨が降る可能性が気象庁によって指摘されています。
その点でいまこの国はまだ大きな災害のただ中にいます。これ以上の犠牲・被害を出さないように全力を尽くさないといけない。
川の補修はとても間に合いません。だとしたらもしまとまった雨が降るのなら、早くから避難所に身を寄せていただくのがもっとも安全です。

そのために避難所の環境をもっと大幅によくしていただきたい。とくに仮設トイレを増強していただきたいです。トイレ事情が悪いと人々が飲食をためらいがちになりますが、それが過酷な環境のもとでは命を縮めることにもつながるからです。
急激に寒さも増しているので防寒対策も手厚くしてほしいです。いやそれだけではありません。避難所の向上が間に合わないのなら、政府の予算で被災した人々にどんどんホテルなどに入っていただくことが必要です。イタリアではそうしているのです!
みなさん。全国からこの声をあげましょう。「避難所を良くして。ホテルなどの宿泊施設を活用して。被災者を守って!」という声をです。


これではあまりに過酷!
(千曲川の堤防決壊で家が浸水した大勢の人が避難している体育館=長野市豊野町の豊野西小学校で2019年10月13日午後6時31分、丸山博撮影 毎日新聞10月13日)

2016年4月14日と16日に連続した熊本地震では、地震による家屋の倒壊や土砂崩れなどで亡くなられた方(直接死)は50人でした。
これに対し避難生活によるストレスや持病の悪化などで亡くなられた方(震災関連死)は、なんと直接死の4倍以上、212人に及びました。
この方たちの多くが避難生活がもっと良ければ命を落とさずにすんだのです。それと同じ危機が目の前に迫っています。

今回の水害でなんとか命を繋いだ方たちを守りましょう。もうこれ以上、命を失いたくない。
そのために被災者救済!避難所の向上とホテルの活用などの声をあげましょう。
みんなでこの大ピンチを越えていきましょう!