明日に向けて(1684)おかしいことをほっとかない(佐々木まゆみさんインタビュー2)

守田です(20190419 02:00)

統一地方選候補者インタビューシリーズ、宇治市会議員選に立候補している佐々木まゆみさんのお話の2回目です。市の嘱託職員として働きながら市政を変えねばと痛感した佐々木さんが選挙にチャレンジしていく過程のお話です。

● 議会に乗せるだけでも行政に影響を与えられる

佐々木
そうです。選挙を目指したのは、市政に関わろうと思ったら行政の中にいても無理だったからです。それに良くも悪くも行政の中にいて、議員の発言力の強さを感じることがよくあったからでもありますね。行政はいつも議会対応に神経を使っています。
そのために議会にあげられたことが最終的には採択されなくても「これはこの間、議事にのったことだから気を付けよう」となって行政の中に浸透するのです。議会でとりあげるだけでもすごく影響があることを感じていました。

守田
なるほど。これって市民派の無所属議員が立つ意義にもつながりますね。例え少数派で議決まで持って行けなくても、議会に市民の声や要望を届けるだけ市政に影響を与えられる。
ところで立候補しようと思ったときに、参考にされた本があったそうですね。

佐々木
『市民派議員になるための本』という寺町みどりさんが書かれたものを参考にしました。
それまでは私も政治家になるためには政党に入らなくてはならないと思っていたのですが、この本は「今の仕組みを変えたい。制度を変えたいと思っているなら誰でも議員になれますよ」と教えてくれたのです。
ポンと背中を押されました。もっと真っ当な政治があって欲しいと思っていたけれど自分にもできる!と思ったのです。

守田
それで会社は継続しているのですか

佐々木
はい。継続しています。NPOに近い会社で利益はほとんど出てないのですけれども、商店街の中でいろいろな企画をしたり、地域のみんなが知り合いでなくても楽しみに集まってこれるカフェ事業を月に1回やるとか。
地元紙の1ページを提供していただいていろいろな情報を載せています。私は子ども食堂を1年半やっていたのでそんな情報も載せました。 とてもそれだけでは食べられませんし、私も福祉の現場に入りたかったので「ゆめハウス」というNPO法人で去年の12月まで働いていました。私が働いたのはB型の就労支援です。

守田
それで今回、再び立候補されたわけですが、前回と何か違うことはありますか?

佐々木
前回は女性の支援をしたいと思っての挑戦でしたが、4年前と一番違うのは男性の状況ですね。
まだあの頃は男性は正職についていて女性が非正規で安くて近くて短時間の労働が多かったから助けたいと思ったのですが、この4年間で多くの男性もそこに降りてきています。
ですから「女性が」というより「働く人の権利」や「障害者の権利」を守らなくてはならないと思っています。たくさんの方にお話を聞いて、誰もが不安で苦しい状況の中で生きているのが分かりました。

守田
議員になって今度は女性だけではなく、苦しい立場の人なら誰でも助けたいと。

佐々木
そうなのですけど、でもそこで何ができるのかずいぶん悩みもしましたね。一議員になれたとしても何ができるのだろうと。 実際に政治の世界には組織の力が大きいですよね。多くの方が政党に属しています。だから何をしても大きな壁にぶつかっていくようなイメージがあります。ドン・キホーテみたい。
でもそれでもなぜやろうと思ったのかと言えば、そういう方たちには見えてないものがあって、私にはそれが見えると感じるのですよ。 女性の状況であったり障害者の状況であったり、地域で孤立して「私が死んでも一か月は分からへんかもしれんな」という不安を抱えている人の状況とか。
それはそのまま私の未来でもあるのですよ。私は離婚もしていますし子どもたちももう自立しましたし。 それで私が一人で年金しかもらえない状況の中にあったとして「何かあったら市役所に救いを求めにいくやろうか」と考えたんですよ。「助けてくれ」と言えるような行政やろうかと。それを言うのは権利なのにね。

守田
生存権ですからね。

佐々木
そこをきちっと満たす様な行政でなければならないと思いますし、そういう一人一人を助けなくて町の発展なんかない。そのことをもう一度確認して、その多くの人や組織にも見えてないことを知っている私が、しっかりとものを言える場に行こうと。
1人の市民派議員であっても、私が語る思いを持っている人は本当にたくさんいることを市政に伝えていきたい。

守田
その点で議会で話になっただけでも行政に影響を与えられるというのも大事な点ですね。このことは市民派無所属で立ちあがっている人、すべてに伝えたいな。


佐々木さんの選挙にはたくさんの創意工夫が。一つは蛍光ポスター、二つはポスターに点字を添付(佐々木さんが指さしている箇所)、三つはマンションから見えるようにと宣伝カーの上に第5の掲示板を設置!

● 一回やってダメでは引き下がれない。そう思って4年間、くらし支援を強めてきた

佐々木
そうですね。それに前回次点で1000人以上の方が私の名前を書いてくれたのですよ。やっぱり「一回やって駄目でした」では引き下がれない。

守田
素晴らしい!そこですよ。
今回、関西無所属ネットワークでみなさんが立ちあがっていて、僕は心から応援しているし当選して欲しいですけれど、しかしなかなか一回で当選するのは難しい面もあると思うのです。 というかみなさん、「地盤」の意味がやっと分かってくると思うのです。時間をかけて地域のための活動を積んで多くの人と結びついて、やっぱりそれで可能性が開けてくる。

佐々木
そうなんですよね。そうでないと政党から離れようとしても拠り所のない不安に襲われる。なんか頼りなくて、周りに対しても何をしたいのかが分からなくなる。
そこをしっかりとしなくてはいけなくて、そうやって地域への関わりで積み上げるのが私らにとっての「地盤」なんだなと思います。

守田
実際に佐々木さんは宇治市民のためにこの4年間いろいろなことを重ねられてきたわけですよね。素晴らしいな。その中の一つに子ども食堂があるとおっしゃいましたが、そのことを聞かせてください。

佐々木
1年半やりました。この3月で一度閉じたのですけれど。月2回、晩御飯を提供しました。連絡会などいろいろな人が集まってやったのですが。
私がむかし、子育てしながら仕事をしている時に、「今日ちょっと遅くなるからあそこに行って晩御飯を食べておいで」と子どもに言えるところが欲しかったんですよ。
そこにいったらおばちゃんとかがいてて「ようきたね」と迎えてくれる。親も安心していかせられるし、子どもも親と先生以外の大人と接することができる。そういう場所を作りたいという思いが昔からあったのです。
それに私は食べることが好きなんですよ。美味しいものを食べるとどんなときでもなんか幸せになるじゃないですか。そんな力を持っているのって食べものだけだと思うのですよ。

守田
よくネットにもアップしてますもんね。

佐々木
そうです。「今日の晩御飯シリーズ」は「いいね」がいっぱいつくんです(笑) それも一人で食べるのではなくて「今日は学校はどうやった」とか「仕事でこんなことがあって」とかわちゃわちゃ話しながら食べられるような空間が地域の中に欲しくってそれで始めたのです。
そうしたら一人親家庭の支援をずっと続けている「放課後の家」というところが、うちに食べに来ることをルートにしていましたので、そこの子どもたちも来てました。

守田
場所はどこなのですか?

佐々木
私が働いていた「ゆめハウス」をお借りしました。もともとそこは酒屋さんだったの立派な厨房があるのです。
そこにお子さんがおられず近所の子どもと触れ合う機会もなかなかないという方も来られてましたし、高齢者の方も来られてました。地域食堂みたいになっていました。
最近では「子ども食堂」というと、いろいろ取り上げられたのはいいのだけれど、「そこに来る子は貧困な子」というシールがついてしまうのでそれだけでは来にくくなっているのです。その点でも地域食堂の方が良いのです。

守田
何人ぐらい来られていたのですか?

佐々木
25人ぐらいかな。

守田
すごい、すごい。

佐々木
それでやってみてね、いま「孤食」という言葉があるじゃないですか。一人でしかご飯を食べられないことをさすのですね。それって子どものことだけなのことかと思ったら、全世代のことなんだと分かりましたよ。
家事を中心にしている女性の中でも、子どもはバイト、夫は残業で「誰かと晩御飯を食べたのは何年ぶりやろう」って泣かはった人がいたからね。家族がいても孤食の場合があるんですよ。
またこんなこともありました。そこは障害者の施設なので、もちろん障害を持たれている方も来るのですけれど、最初はお客さんとして来ていたのに、途中からサービスを提供する側になってくれた方もいたのです。
障害を持っている方って誰かに「ありがとう、ありがとう」って言っているばかりで、「ありがとう」って言われる経験が少ないから、すごく嬉しかったそうなんですよ。だからそういう場であり続ければいいなと思って。

守田
うわあ、素晴らしい!

佐々木
子ども食堂は選挙が終わったらまた再開しようと思ってます。地域のそういう場所は一か所でも多い方が良いので。会社の名前に「よりあい商店」とつけているだけに、寄り合うのが好きなんですよ(笑)

子ども食堂を一度閉じるときに挨拶する佐々木まゆみさん 三月末(佐々木さんFacebookより)

続く

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