明日に向けて(1681)人を信じる。だから目の前の石をどけない!(にしむらしずえさんインタビュー-2)

守田です(20190416 11:00)

近江八幡市議選に立候補している、にしむらしずえさんのインタビューの2回目です。選対の畑佐よしみさんもたくさんお話してくださっています。お読み下さい! (なお選挙中ですので重ねての投稿をご容赦ください)

にしむらしずえさんの宣伝カーの看板から

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● みんなの対話の場を作りだした!

畑佐
私がその頃、しずえちゃんがした仕事の中で一番大きなものは「兄弟社村」で大きな対話集会を行ったことだと思うんです。
共産党、社民党、民主党、市民の会しがの人たちがそれぞれ代表を出してくれました。そんなこと、滋賀では初めてのことだったんです。 新社会党の人を呼べてなくて残念ではあったんやけど、その場を彼女が作ってくれたことで本当に共闘が進みました。それがあって、やっと政党の人たちが壁を越えて話し始めて。

にしむら
国政選挙を手伝ったり政治家の人と付き合ったりする中で「問題の根っこはどこにあるんだ」と突き詰めていったら「なんだ、政党の人たちって対話ができてないんだ」と分かったのです。やってみて「自分の感覚に間違いはなかった」と思いました。

守田
なるほど。この点で滋賀は京都の市民運動よりも進んでいますよね。本当に各党の政治家を囲んだ無数の「くらしとせいじカフェ」が開かれてきました。すごい数だと思います。 市民がこんなに政党の議員たちを尊重して対話の場を提供してきたところは他にはないのではないでしょうか。 それでどうでした?ちゃんと対話してくれましたか?

にしむら
してくれました。「こんなんだったんだ」と思いました。

守田
ううう。「こんなんだったんだ」もすごくにしむらさんらしい言い方で。(笑)

畑佐
でも実際、そういう感じやったよなあ。「なんやこれがでけへんかったん?みたいな。市民の女性が全部準備して、お茶を用意して、花まで飾ってあげへんかったらやられへんかったんか?」ってなあ(笑)

守田
ちなみににしむらさんはそういう企画のときに、常識破りのこともしますよね。僕はにしむらさんに初めにひとてんに放射能問題の講師として呼んでもらったのですが、そのとき「小さいお子さんがお母さんと一緒に会場に入れるスペースを作ってください」と言ったのです。それで会場に行ったら演壇の目の前にそれがあって「うわあ。やられたあ」と思いました(笑)

畑佐
あのとき私も行ってました。「ひとてん、やるな~」と思いました(笑)

守田
僕も「この手があったか。気づかなかった」と思って京都でも真似をしました。

畑佐
かなり壁をぶち破るんですよ。

にしむら
うふふふ。

畑佐
それまで私らもずいぶんいろんなことを自由にやっているつもりやったんです。子育てサークル主催でコンサート企画したりね。ところが子どもが騒いだら「ここにはお金を払ってきている人がいるのになんなんや」とか言われて「しゅーん」となって、それからは後ろの方にスペースを作っていた。
ところがしずえちゃんは「前でやったらいいやんか」って、演壇の前のど真ん中にその場を作った。子育て中で一番子どもを守っているお母さんたちに聞いて欲しい、「そう思ってやっているからにはそこや!」と思ったらもう行動に移すのが彼女なんです。 聞きにきた女性たちの思いに躊躇なく応えようとトライするのは本当にすごいなと思います。

にしむら
でも私は自分たちが考えていることを進めるなら当然そうだと思ったのですよ。

守田
にしむらさんはそのときに相手が驚くとは思ってないのですよね。

にしむら
はい(笑)普通に考えてこれがいいと思ったのですけれど。(笑)


にしむらさんは本当にさまざまに対話の場を作りだしてきた。
チラシは彼女がプロモ―トした米原のゆっくりマルシェ

● 「政治家」たちに対話の場を提供するだけではダメ。もっと能動的に!

守田
さて話を戻しましょう。キャラバンを重ねて、各党の代表者が参加する企画も行って。それでどう進んだのですか。

にしむら
最初は政党の人たちも、よく分からないけれど「いっといた方がいいな」という感じで集まってくれたと思うのです。そこから私が調整して、それぞれが食い違っているところをすり合わせる作業が始まりました。

畑佐
でも結局、古い考え方は変わらん面もあったんよね。

守田
そのときにはもっと進めていけばより良い対話が作れると思ったわけだよね。でもそうはいかなかった。どうして?

にしむら
希望の党ができて全部いっぺんに壊れてしまったんですよ。

守田
あああ。そうでしたねえ。

畑佐
残念やったよなぁ。

守田
僕もくらしとせいじカフェの彦根、長浜、米原に二月に一度行って、民主党の国会議員だった方とみんなの対話の場に参加していたから、あの時のことは良く覚えています。

にしむら
国政選挙で統一候補を推したときに対話がないことが分かって、ずっと対話を積み上げてきたのに、一瞬で消え去りました。私たちが目指してきた対話には意味がなかったことが分かりました。 政治家と市民の信頼構築は対話を重ねているだけではできない。同時に「政治家は市民をこんな思いにさせてはいけない」と強く思いました。

守田
それが自分が選挙に出ようと思ったきっかけにもなった?

にしむら 大きくはそうですね。結局、「私も政治家にお願いしているだけだ。そうではなくて自分が行なわないとダメだ」と思いだしたんです。でも明確にパーンとなったわけではなくて、ぎりぎりまでどうするか考え続けましたけど。

守田
それでやがて市会に挑戦しようとなったわけですね。

にしむら そうです。いろいろな条件を考えたらまず市会からなのかなと。

守田
でもこれまでのことが全部そこにつながってますね。

にしむら
そうなんです。「政治家はこういうことをしてはいけない」と思っている時はまだ政治家になろうと考えていなかったのだけれども、でもなるための学びをどんどん深めていた感じです。 もう一つステップがあって私の活動を東京から見てくれている人たちがいたのです。政治家になっていくトレーニングを実施している人たちで、私にそのる意志があるないに関わらず東京の学習会に呼んでくれたのです。 それで選挙のことや市民運動の作り方をたくさん教わりました。若い人たちも関わっていてなかなかすごいのですよ。

守田
それで腹を決めた?

にしむら
うっすらとは思ったけれどまだでした。家庭の事情などのハードルがクリアされたときに「よしやろう」と腹が決まりました。

畑佐
私らが聞いたのは去年の秋ぐらいだったかな。

守田
それからは?

にしむら
関西無所属ネットワークを作りました。

守田
あ、それは知ってます(笑)

にしむら
そうでした。守田さんがみんなをつなげてくれたのでした(笑)。それで集まった時にネットワークを作ろうと私が提案したらみんなが同じように求めていたのです。

なんども政治家などを囲む場を作ってきたにしむらさんがいつしか囲まれる人になった!
くらしとせいじカフェ@近江八幡20190410より この後にインタビューを実行

● 立候補に向けて決めたことは「主体的なもので作ること」

守田
それで1月に記者会見をやって、具体的に立候補の準備を進めてきたのがこの数か月ですよね。どう歩んできましたか?

にしむら
私がまず決めたのは、絶対に「あなたが手伝わなかったから私は落ちた」なんて言わない、選挙に関わる人のそれぞれの生活時間は必ず確保する、「主体的なもの」しか取り入れないという三つのことでした。 立候補するのは私なので何があっても走り抜けるけれど、あとは主体的なもので作ろうと。たとえ一人であっても。

守田
主体的なもの・・・。うーん。そこをもう少し教えてください。

にしむら
私はゼロからの出発だったのですよ。だからポスターも作らないし街宣車も持たないつもりでした。

守田
「持たない」のですか?「持てない」のですか?

にしむら
持てない。でもだから私は持たないということなんです。そうしたら畑佐実さんが現れ、ポスターもチラシもデザインして作ってくれました。そうやって「私はこれをやる」ということだけでいろんなことが積み上がってきて、資金も集まってきた。
「できるもので積み上げる」形で歩んできたのです。それが主体的なものなのですが分かりにくいかな?

守田
いや「選挙にはこういうものがなくちゃいけない」みたいなところから始まるのではなくて、やれることだけを確実に積み上げてきたということですよね。 この点、選挙に無所属で挑む多くの方たちが「まだこれができてないのか」「これすらもないのか」みたいに言われて翻弄されてもいます。「できてない感」をすごく持たされる。

にしむら
それは立候補する人のことを見てないことだと思うんです。私たちは考え抜いた挙句に起ちあがったのに「なになにが足りない」というのはそこを見てない。だから人権の問題として自分の意志を貫かねばと思いましたね。

畑佐
これはほんまに関わらんと分からんことやと思うよ。実際に選対に入って、候補者と一緒に企画を立てて動く立場にならないと、外から見てるだけやったら分からん。だから彼女が「主体的なものしか取り入れない」というのはよく分かるんですよ。
それにこれ、この人の特質やし。一番誤解されるところやねんけど。

守田
そこをもっと聞かせてください。重要なポイントです!

畑佐
彼女ってすごく直接的に自分が「こうだ」と思って行動する人なんですよ。誰かを誘ってとか「みんな一緒に。私が中心になるからやりましょう」とかではないんです。 「私、走るから、ついてきたかったらあなたたちが主体的にやって」となるんです。 そうすると「しずえちゃんがやってるんやったら私もやるわ」とかいう声が出てくるんやけど「応援しているあなたはそれで何をやるの?」という問いかけを彼女は持っていて。まずは動く人を彼女は信じていくんですよ。 そうしたら彼女はその人の行為が自分の動きと違ってもそこは認めはる。でも「それって誤解されやすいなあ」ってすごく思うんですけど(笑)

にしむら
うふふ。

守田
それってどう誤解されるんですか?

畑佐
彼女はよう他の人と比べられるんやけど、例えばよくあるタイプで「みんな頼むわな。お願いやわな。ありがとう、ありがとう」と言って動いていく人がいます。 それがわりかし好まれるんやけど、彼女からは「私はこう動いたよ。さああなたはどう動くの?」という問いかけが来るから厳しいんです。 こういうときに、人は彼女の方から頭を下げてお願いに来て欲しいし、「ありがとう」って言って欲しいし、動き方を指示して欲しいし、パターンにはまりたい。でも彼女はそういうのをぶった切るんです。


にしむらさんのチラシ

続く