明日に向けて(1553)わたしたちは未来の姿をどう描けば良いのか―社会的共通資本の勉強会を始めます!

守田です(20180715 13:30)

豪雨災害で200名を超す犠牲者が出ました。
いまなお行方不明者がいるとともにたくさんの方が不自由な避難所生活をしていたり、浸水被害の後処理がなかなか進まずに苦しんでいます。

豪雨そのものは人為的に防ぐことが難しいですが、被害がこれだけ甚大になってしまったことの大きな要因として、災害への備えがあまりもおろそかだったことがあります。
安倍首相を筆頭に危機管理の一番の責任者である大臣たちが国会議員とすでに大災害が始まる中で「赤坂自民亭」なる宴会を行っていたことに批判が集まっていますが、より問題なのはそれ以前に十分な準備がなされていなかったこと。
そもそも気象庁が午後2時に異例の記者会見を行って全国に厳重警戒を呼びかけた夜に、あのような宴会が開けてしまうのは、こうした事態への備えをまったく作ってきてないから、精神的な準備もしていなかったからこそです。

この社会のあり方をいかに変えていくのか。この間、災害に即しての検証を行ってきていますが、もう少し大きくは新自由主義的な市場経済の礼賛のもとでの公共投資の削減にみられるあり方の捉え返しが必要だと思います。
ただしそれでケインズ主義的な政策に戻ればいいというのではありません。かつまた社会主義経済への取り組みへの挑戦をもう一度始めようというのでもありません。
僕は宇沢弘文さんが唱えた「社会的共通資本」の考え方に基づいた社会再編を目指すことが、もっとも妥当で実現可能性のある道に思えます。

社会的共通資本の考え方は、分権的な市場経済は保持しつつも、例えば自然環境、農村、都市、教育、医療、金融などを、弱肉強食の市場経済の論理や、官僚の恣意的支配に任さず、共同管理を目指していくものです。
宇沢さんは社会的共通資本を「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」と説いています。
(岩波新書『社会的共通資本』はしがきより)

とは言ってもこれだけではまだまだ社会的共通資本とは何かが見えてはこないと思うので、みなさんと学び、深める場を作りたいとかねてから考えていたところ、とても嬉しい提案をある方からいただき勉強会が立ち上りました!
しかも「市民環境研究所」「ピースフラッグプロジェクト」「すみれや」「たねまきプロジェクト」の共同企画となりました!
7月17日午後7時から市民環境研究所で第1回を行い、以降、月1回のペースで進めていきます。
みなさん、ぜひ一緒に「社会的共通資本」について学び、豊かな社会の創造を目指して思いをめぐらせていきましょう!

以下、企画内容を貼り付けます。

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市民環境研究所・ピースフラッグプロジェクト・すみれや・たねまきプロジェクト共同企画 〜市民がつながる夜間学校〜
「あたりまえの幸せを取り戻すための経済学・社会的共通資本勉強会」
https://www.facebook.com/events/432384130559682/

経済学者・宇沢弘文先生をご存知でしょうか。私は最近教えていただいて、最初、サンタクロースのような風貌に驚きました。今は宇沢先生の著書の中でも一般向けのわかりやすいものを読み始めたばかりです。
社会的共通資本←この段階で難しい。けれど読んでみると、あれ?なんだか読める。そして、ずーっと考えてきたことの答えが書いてあるような気持ちになってしまいました。
学ぶこと、思索することは大学に籍を置く学生さんや学者さんの専売特許のようになっておりますが、普通の市民がそういうことやっていかないと、なんかこの偏った社会は全然健全にならない気がしています。
高学歴の人が企業のトップも官僚も政治家も独占しているからおかしなことになる。
小学生時代を思い起こせば、人気があったのはガリ勉くんじゃなかったよなあ。子供は敏感に人間を見る。学歴だけで独占しないでよね社会を。
というわけで、小さな挑戦としての市民のための夜間学校、まずは経済学から。宇沢先生の最後の教え子、守田敏也さんを講師にお迎えしてみんなでワイワイ始めますよー!

第一回目日時:7月17日(火) 19:00〜21:00
場所:市民環境研究所
参加費:1000円(お茶とお菓子つき)
お腹がすく時間帯、よかったら皆様お弁当など持参くださいませ。食べながらワイワイ、そんな感じでやっていけたらと思っております。

参加お申し込みはmasuji90@maia.eonet.ne.jp井崎までお待ちしております。