明日に向けて(1513)昨秋安倍政権は戦争危機を利用して解散を強行。それに野党が勝てなかったのは朝鮮問題を主体的に捉えきれていなかったから。省察しよう!

守田です(20180501 23:30)

南北首脳会談以降、事態をいかに捉えるべきかを論じてきました。
まだこの先に米朝首脳会談が控えていますが、この間のまとめとして昨秋に論じ続けたことをご紹介します。

朝鮮は昨年9月3日に第6回目の核実験を強行、これに米国が反発して危機が高まりましたが、世界各国が和平の道を切り開こうと奔走してくれました。
ところが安倍政権だけは支持率アップのために対立を煽り続け、戦争が近づいているかのように振る舞って解散総選挙まで行いました。

このとき政権は崩壊しかけましたが、希望の党の登場と民進党の合流、その後の小池氏の「排除発言」による大失速で現状が維持されました。
僕は野党が勝てなかったのは「希望」のせいばかりでなく、朝鮮問題を野党や市民勢力が十分に捉えきれていなかったことも影響していたと思います。
安倍政権が朝鮮だけを悪者にして逃げ切ろうとしたことに対し、十分に対抗しきれなかったのではないでしょうか。

同じことは今も続いています。朝鮮問題への日本政府と民衆の責任を問う主体的な声が少ないからです。
この点をもっと省察するために昨秋連投した記事をご紹介します。

朝鮮の核実験を前に、僕は朝鮮半島が「休戦状態」にあり、朝鮮が求めているのはその終結であること、それに応え米朝平和友好条約を締結させることが最も大事だと論じました。
昨年までこのとても大事な前提があまりに論じられていなかったからです。以下の記事をご覧ください。

明日に向けて(1423)核実験―緊張を深める朝鮮半島情勢の背後にある隠された事実をつかもう 2017年9月6日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a73b2123b20a07d92374b7f5e4dcf0ca

明日に向けて(1424)一番大事なのはアメリカに朝鮮との平和友好条約を結ばせること! 2017年9月7日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1a73bcbdaa45f8f91eefa1889fcdb488

ここで朝鮮が国連で行った主張を紹介しました。
「朝鮮民主主義人民共和国政府は、朝鮮半島における戦争や紛争阻止のために建設的対話をする用意があるが、それは、米国がマスコミを通じ誰かの挑発について主張せず、現行の休戦合意に代え、完全な平和条約に調印して初めて可能となる。
これが、我々が為しうる最高のバリエーションであり、我々がここで提案できる最高の解決策である」。

また朝鮮のGNI(かつてのGNP)は米国の0.17%に過ぎず、問題外の軍事差があること。にもかかわらず米国が和平を拒ぶのは、対立があった方がミサイル迎撃システムが売れるなど軍需産業に都合がいいからだと指摘し、だから真の「国難」は、むしろ戦争をあおっている安倍政権にあると説きました。

明日に向けて(1432)「国難」は戦争をあおっている安倍政権の危うい政治姿勢にこそある 2017年10月14日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/e90a15553d2a168eada2ceba1316d930

選挙になると麻生副総理は「今回は大量の難民、覚悟しなきゃ」と語り、小野寺防衛大臣も「東京に核爆弾が落とされた大変」などと言い出しました。それで以下の記事を書きました。

明日に向けて(1433)安倍政権が続くと戦争が始まり東アジアが焦土になる可能性がある 2017年10月15日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0a0987133d2782be36317c8c37f5b87a

明日に向けて(1435)東京が核兵器で襲われる?安倍政権が続くと危険が増大するばかり! 2017年10月17日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/90ecacae0193be32f15d89bb6adc11de

僕はこうした批判をこそ野党が行うことが大事だと思っていましたが、残念ながらほとんどなされなかった。
だからこそ総選挙が終わるや、麻生副総理は「北朝鮮のおかげで勝てた」と本音を漏らしたのでした。

明日に向けて(1438)衆院選勝利「北朝鮮のおかげ」と麻生副総理が発言!やはり安倍官邸はミサイルを選挙利用していた。これこそが国難だ! 2017年10月26日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a17903401e9adabbd824ba26d9cd314d

いま振り返っても無念です。「北を悪者にしてうまく逃げ切ることができた」と言わせてしまったからです。
しかしだとすれば、この点を捉え返し、越えるならば、次の展望が見えてきます。
だからこそ私たちはいま省察を深めることが重要です。それをバネに和平のための努力を重ねていきましょう!