明日に向けて(1504)朝鮮半島における休戦協定から平和協定への移行と米朝平和友好条約の締結こそがアジアの平和の道!―連載1500回越えにあたりカンパを訴えます(3)

守田です(20180419 15:00)

連載1500回越えに際してカンパを訴えています。「明日に向けて」で試みていることへの支援をお願いして、何をどう発展させるのかを書いていますが、次々と世の中で重大なことが起こり続けているので、これらに対応しつつ、ここで目指しているものを明らかにしたいと思います。

今回、表題の内容を選んだのは、いま「日米首脳会談」が行われているからです。
ご存じのように、冬季オリンピックを挟んだ南北の接近と、米朝の水面下の交渉により、和平の動きが劇的に大きくなっています。素晴らしいです!

どうしてこうなったのか。少なくとも朝鮮の側から言えば、和平こそが一貫して求めてきたものであったからです。これに韓国文政権と米トランプ政権が応じる姿勢に転じて現在の流れができています。
トランプ政権の転換は、同政権が対立候補だったクリントン陣営よりも、軍需産業からの距離が遠いことにあると僕に思います。

思い起こせば昨年は米朝間に軍事的緊張状態が続き、「米朝戦争の勃発」を懸念する声があがりました。
とりわけ秋に朝鮮が核実験を行ったことでテンションがさらに高くなりましたが、安倍政権がこのときとばかりに解散総選挙を行い、希望の党騒動などもあって自民党が現状を維持したことは記憶に新しいことです。
この時、麻生副総理は「北朝鮮のおかげで勝てた」と、戦争の危機を利用したことをあけすけに述べました。

しかし政権維持のためだけに軍事的テンションを利用し続け、圧力の強化ばかりを叫ぶ安倍政権を尻目に、韓国もアメリカも、そして中国とロシアも、朝鮮半島での和平の樹立に向けて交渉を重ねていたのでした。

これに対して僕は以下のような記事を書きました。

明日に向けて(1423)核実験―緊張を深める朝鮮半島情勢の背後にある隠された事実をつかもう
2017年9月6日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a73b2123b20a07d92374b7f5e4dcf0ca

明日に向けて(1424)一番大事なのはアメリカに朝鮮との平和友好条約を結ばせること!
2017年9月7日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1a73bcbdaa45f8f91eefa1889fcdb488

ここで主張したのは、朝鮮半島のことが論じられる際に、重要な点が欠落していることでした。アメリカ・韓国と朝鮮は1950年に始まった「朝鮮戦争」の休戦状態にあって、国交すらない状態にあり続けています。ところがマスコミはこの前提を無視し、例えば非核化を話あうための米・朝・韓・日・中・露が参加した討論を「六か国協議」と書き続けてきました。
しかしこの協議は互いを国と承認してないものの間の対話ですからSix party talkと書かれるのが世界の常識でした。日本語に訳すと「六者協議」で、事実外務省のサイトだけは一貫して「六者」と書いています。(なおこの点もかんがみて、僕は「北朝鮮」という呼称を使うのを止め「朝鮮」と呼ぶことにしました)

さらに重要なのは、朝鮮の側が求めてきたことは、この戦争状態の終結と米朝平和友好条約の締結であることでした。
例えば2015年10月1日に第70回国連総会に参加した当時の外相リ・スヨン(李洙ヨン)氏は以下のように述べています。

「朝鮮民主主義人民共和国政府は、朝鮮半島における戦争や紛争阻止のために建設的対話をする用意があるが、それは、米国がマスコミを通じ誰かの挑発について主張せず、現行の休戦合意に代え、完全な平和条約に調印して初めて可能となる。これが、我々が為しうる最高のバリエーションであり、我々がここで提案できる最高の解決策である」

この交渉にアメリカを引き出すためのカードが「核開発」であり、だからそれは和平が成立すればストップしうる位置にあります。韓国文政権はこの朝鮮の主張を受け入れる方向に動き、「休戦状態の終結宣言」にすら言明しだしているのです。

朝鮮戦争 南北で休戦状態から終結宣言へ 韓国高官
毎日新聞2018年4月18日 20時37分(最終更新 4月18日 21時31分)
https://mainichi.jp/articles/20180419/k00/00m/030/064000c

韓国政権の努力は私たちの平和のためにも素晴らしいことです。先にも述べたように、これは「アメリカファースト」を掲げ、アジアからの米軍に撤退にすら触れてきたトランプ政権のもとで可能になりました。少なくともこの姿勢は評価されるべきです。クリントン夫妻やオバマのバックに控えていたアメリカ軍需産業の利害からある程度は自由であるがゆえに可能となった政策だからです。アメリカの軍需産業こそ、世界中で「適度な」軍事対立があることを望み、時に戦争が勃発することを求めている戦争屋です!

その点で現在、南北の間で実現されつつある朝鮮戦争終結宣言、さらに米朝間の和平の締結の動きこそが私たちが最も支持すべきものです。
高圧的な恫喝と嘘の連発による開き直りしかできない安倍政権は、完全に蚊帳の外ですが、今となってはアジアにおいて好戦的な態度なのは安倍政権だけ。だから私たちがこの政権を退陣に追い込めば、アジアの平和はより促進されます!

「明日に向けて」では一貫してこのことを主張してきました。
今後はさらに「自衛隊をどうするのか」「自衛権をどう考えるのか」にも踏み込んでいきたいと思います。
その際の指針は「自衛隊を災害救助隊に変えよ!」です。

平和を守るための試みへのみなさんのご支援をお願いします。

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