2013.01.04

明日に向けて(605)NONベクレル食堂オーナー、ロクローさんと対談します!(1月13日)

守田です。(20130104 13:00)

本年、最初の企画のお知らせです。
1月13日に、京都市左京区で、NONベクレル食堂オーナーの廣海緑朗(ヒロミロクロー)さんと対談することになりました。

NONベクレル食堂は、京都市岩倉に昨年オープンした放射線を測って安全な料理を出しているレストランです。HPから紹介文を抜粋します。

***

食品放射線スクリーニングシステム CSK-3iで測定したものだけを使い、安心してお食事を楽しんで頂くというコンセプトの食堂です。

昨年、3月11日に起こった東日本大震災による福島原発事故により、私達はそれまで考えた事の無い、食品汚染と向き合う事になりました。
家族が笑顔で食卓を囲む為には、どうしたらいいでしょう?それに自分達が出した答えが、この食堂の立ち上げでした。
自分達のライフスタイルを見直し、未来へ向けた新しい挑戦です。
食材のセシウムを測定し、無農薬、省農薬主体のこだわった食品を使った定食屋で、家族や友達と外食を存分に味わって下さい。
ベジタリアンの方にも安心して頂けるメニューも用意致します。
モリモリ食べて楽しく語らい、笑顔が溢れる食堂になるように日々精進していこうと思っておりますので、是非お立ち寄り下さい。
食材、調味料、油など、測定したもの以外は使用しておりません。

※⾷品放射線スクリーニングシステムCSK-3i(リンク>)の測定結果を元にしております。
検体の質量、測定時間などによって、検出下限(Cs-134、Cs-137合算)1.4Bq/kg~19.9Bq/kgの
範囲で検出された値を元に判断しています。
店内では結果データを御覧頂けるようになっており、HPの方でも順次閲覧出来るようにしております。
http://non-bq-shokudou.com/

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この食堂、食べることのできるお店だけなのではありません。厳選された有機栽培の素材を取り入れ、放射線測定によってさらに安全性を確認した上で、調理を行うわけですが、同時にそれらの食材のネット販売にも踏み込み出しています。
これはお店の立ち上げと同時に、関東・東北からのアクセスが殺到し、「お店にはいけないけれども、そこで使っている食材を紹介して欲しい」というニーズに対応したものです。同時に、有機農家さんたちが精魂込めて安全な野菜を作りながらも、市場ではまったく評価されず、二束三文の値しかついていない現状を何とかしたいとの思いにも溢れています。
その意味で僕は、このお店は、私たちがこの放射能時代を生き抜いていく上での、大切な試みに挑戦してくれている拠点の一つだと思っています。1月13日にもそんなお話を聞きたいと思っています。

ちなみにロクローさんと僕は、一昨年の原発事故の直後に知り合いました。ロクローさんはそれまでもいろいろな仕事をされてきましたが、当時は中古車販売を生業にされていて、テンプラ油で車を走らすことに執着していました。
もともと山水人など、音楽イベントなどにも深いつながりがあり、アメリカインディアンのホピ族とも深い交流を繰り返してきています。”human ERROR”を大ヒットさせてくれたFrying Dutchmanの面々とも大変親しく、この曲を売り出すときに、事実上のマネージャーを担当、ブレークの下支えもはたしました。
さらに子どもの頃を辿っていくと、小学生のころ、妙に気持ちがふさぎこんで学校にいけない日があったという。あとで調べてみたら、なんと核実験の日と重なっていたのだそうです!
このことに象徴されるように、とてもセンシティブな感覚と世界観を持っているロクローさん。原発事故後には「放射能をから子どもたちを守る京都・ママ・パパの会」に参加。いちはやく子どもたちの給食の安全を確保しようと走り回ってきました。

そんなロクローさんが、この食堂にいたる「思いつき」にいたったのは昨年春頃のこと。当初は放射能測定所を作るのが目的でした。なぜロクローさんが放射線測定を始めようとしたのか。端的に安心して食べられるものを多くの人に提示したかったからだといいます。
というのは、若いときからスピリチュアルなことに関心を持ち、アメリカインディアンとも交流して、ウラン鉱発掘にまつわる被曝なども目撃してきたロクローさんは、長い間、反原発運動にも関わってきました。
しかし原発はなかなか止められなかった。ロクローさんはそのことの一つに、自分が「あれはだめ、これはだめ」という形でしか問題を提示しえなかったことに限界があったのではと考えたといいます。そうではない何かを示したい。測定をすれば「これは食べれるよ。あれも食べれるよ」ということを発信できるのでないか。

ロクローさんのこうした柔らかい転換、優しさへの転換の指向性に僕もとても共感しました。それで測定所の創設への協力を申し出ました。昨年5月には、矢ヶ﨑さんと僕との福島・仙台でのジョイント企画のおりにお誘いし、仙台の「みんなの放射線測定室てとてと」と「小さき花・市民の放射能測定所」への訪問に同行していただきました。
続いて場所探しに。当初は京都市左京区元田中のキッチンハリーナさんの隣の建物が有力な候補にあがりましたが、なかなか物件があかない。そうこうしているうちに岩倉で見つけた場所で、測定所ではなく、測定所つきの定食屋を始めたいという。
僕自身は「測定」の方にウエイトがあったので、当初、ロクローさんの目指すところがよくわからなかったのですが、当初よりロクローさんは、「測定」よりも、その結果として「安心して食べさせてあげる」ことにウエイトをおいていたのです。
それで船出にこぎ着けたのがこの食堂でした。

1月13日には、そんなロクローさんの、食堂の立ち上げに込めた思いをお聞きするとともに、測定から見えてきたこと、放射能時代の中で私たちが何をどう食べていけばいいのかを聞いていきたいと思います。
僕自身もまた、ロクローさんの取り組みに触発されつつ、この間、食べ物のこと、食べ方のことについての検討を深めてきて、非常に深い問題があることをつかんできました。そこでつかんだことも対談の中でご紹介していきたいと思います。
可能な限り、当日のLIVE配信も追求したいと思いますので、ぜひ多くのみなさんにお越しいただき、あるいは注目していただいて、私たちの命の根幹をなす食の問題を一緒に深めていきたいと思います。

以下、イベント内容を貼り付けます。

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内部被曝を生き抜くために 今、知っておきたいこととこれからのこと・・・
-食べ物 どう選べばいいの??-
”脱原発””原発ゼロ”実現のためにできることからはじめようpart3

ロクロー
『気づいてないふりして、今まで通りの日常を送る程、オレの神経は丈夫じゃないし、かと言って、出来る事ってこれっぽっちしか無いけれど、全力でやっていかないと自分の子どもたちが生き残れるか分からないよね!?』

守田敏也(MORITA Toshiya)×廣海緑朗(HIROMI Rokuro)

守田敏也
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材活動を続け、社会的共通資本に関する研究を進めている。
著作『内部被曝』(矢ヶ﨑克馬氏との共著、岩波ブックレット)があり、雑誌『世界』などで、肥田舜太郎医師へのインタビューを行ったり、福島第一原発事故での市民の取り組みや内部被曝問題についての取材報告など、広くネットで情報を発信し、全国で講演を続けている。被災地の人々を支えることとは・・・

廣海緑朗
NONベクレル食堂オーナー
岩倉に、料理、飲み物すべてを放射線測定器で測定した安全な食材を使う定食屋を2012年10月にオープン

日時:1月13日(日)14:00~16:00
場所:京都市左京区西部いきいき市民活動センター
(左京区田中玄京町149 TEL075(791)1836)
京阪電車出町柳駅から徒歩7分 養生保育所となり
参加費:500円

主催:”刷新の会”養徳連絡会 養徳九条の会 ハリーナ9条の会
お問い合わせ:キッチンハリーナ 075(724)3568

保育ご希望の方はご相談ください。09099939447(ハリーナ)

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ロクローさんに行ったインタビュー記事を紹介しておきます!

明日に向けて(588)~(590)NONベクレル食堂のめざすもの(上)(中)(下)
http://toshikyoto.com/press/518
http://toshikyoto.com/press/520
http://toshikyoto.com/press/522

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