2012.05.11

明日に向けて(467)今必要なのは、西日本と東日本が助け合って、被曝を止めること!

守田です。(20120511 11:00)

ここのところ、「がれき」問題の講演で走り回っていて、「明日に向けて」の更新がなかなかできません。申し訳ないことです。今日もこれを書いたらただちに広島に向かいます・・・。

この間、お招きいただいたのは、それぞれが「がれき」が受け入れられた場合に、被害を受ける当該地域やその近くです。具体的に言うと兵庫県の篠山市は、お隣の丹波市に処分場があり、放射能が濃縮された灰が捨てられようとしています。

京都市北区のたかつかさ保育園は、北部クリーンセンターと、東北部クリーンセンターという、京都市で試験焼却をする候補とされている三つの焼却場に挟まれたところに立地する保育園。さらに滋賀県近江八幡市は、東北から直接に、灰が持ち込まれて捨てられようとしているそうです。

どの地域も、主催者の予想を上回る人数がかけつけてくださり、それぞれに感動的でした。今、ひとつひとつを詳しく説明する余裕がなくてとても残念ですが、各地で熱い討論が交わされていることをお伝えしたいと思います。ちなみに近江八幡では、市会議員さんが4人こられ、うち一人の方は自民党の市議さんでした。「この問題はもう政党の違いなんか関係ないです。私は人として、放射能の押し付けに黙っていられないです」とおっしゃっていたことが印象的でした・・・。

こうしたどの場所でも僕がみなさんと共有してきているのは、今、東北や関東で野放しにされている被曝のひどさです。とくに福島県の中は、チェルノブイリでは「避難権利区域」=手をあげたら政府が避難を財政的に補償しなければいけない地域がたくさんあるのに、その補償がなされず、たくさんの人々が動くに動けずにいます。

しかもその現状の中で、政府は「放射能は怖くないキャンペーン」を繰り返し、あたかも放射能を怖がるからストレスで身体症状がでているかたのような、とてもむごいキャンペーンを繰り返しています。また「がれき」だけでなく、一般ゴミの焼却からも、大変な放射能の濃縮がなされ、環境中への拡散がなされているのに、なんらきちんとした対処もなされていません。

にもかかわらず、つまり、東北・関東の人々にひどい被曝をさせていながら、何らの措置もしていない政府が、「東北の人々を助けるためにがれき受け入れを」と言い出すのはまさに「盗人猛々しい」といわざるを得ない事態であり、こんな政府の口車に絶対に乗せられてはいけません。

さらに本当に東北・関東の人々を救うためには、この被曝の強制をこそストップさせなければなりません。同時に、高濃度の被曝を免れた西日本の有利な条件をなんとしても守り、ここで食料を大増産して、汚染の激しいところに送るとともに、これからも続く避難の流れを受け止めるポテンシャルを保持し、広げていくこと。また避難はできなくても、一時的な、あるいは中長期の保養をしたい方たち、せめてもそこに子どもを送り出したい方たちのために、その場を確保しておくこと、そのことでこそ、被曝に苦しむ人々を助けていかなくてはならないのです。だからこそ「がれき」を受け入れてはならない。というよりも、「東北を救うためにガレキを受け入れよ」という政府のウソをくつがえさなければならないのです。

「ガレキ」ではなく人を受け入れる。同時に、西日本の有利な条件をフルに使って東北・関東の人々にできるだけのことをする。それが大事です。そして何よりも政府に、もっと徹底した放射線防護対策を迫る。東電に賠償を迫る。刑事責任も追求する。これらのことに西日本から声をあげていく必要があります。

同時に、ここでは便宜上、「助ける」という言葉を使ってきましたが、この事態は「助ける」「助けられる」という事態を超えたものであることを私たちはしっかりと認識しておく必要があります。今、日本の国中で、原発の危険性への目覚めが起こっていますが、これを大きく促進しているのは、全国に飛んだ避難者の方たちです。どこでもその必死の訴えが当該地域を揺るがしています。今はまだ被曝していないところを守ることの重要さを誰よりも真剣に避難者の方たちが訴えることで、脱原発の声が大きく広がりつつあるのです。だから実はもっとも私たちの国の救い手になっていのは、避難者の方たちをはじめ、東北・関東の方々なのです。

だから私たちは避難者を助けることで助けられるし、西日本は東日本を助けることで助けられるのです。まさに相互に助け合い、支えあい、その中でこの歪んだ社会のあり方、環境と人間の心身をどんどんひどくしてしまう今の社会のあり方を変える展望がここから生まれます。その意味で「助ける」「助けられる」というところを越えて、一緒にこの事態を超えるために歩んでいるのだという自覚を強くしましょう。

今日も明日もあさっても、そうしたことを訴えたいと思います。走り書きで恐縮ですが、ただちに荷物をまとめて、広島尾道市、京都綾部市への二日間の旅に出発します!

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